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Enterprise Postgres 14 SP1 クラスタ運用ガイド(災害対策編)
FUJITSU Software

1.1 災害対策運用とは

データベース多重化機能によるセンタ内の高信頼化に加えて、二重化されたデータベースを遠隔地に複製することで、データベースの局所的なハード障害から広域災害までの幅広い障害に備えたシステム構築が可能となります。システム構築は、運用センタと待機センタの両方でデータベース多重化機能を利用する構成と、運用センタでのみデータベース多重化機能を利用する構成のいずれかで行うことが可能です。

運用センタと待機センタの両方でデータベース多重化機能を利用する場合、待機センタのプライマリ候補サーバの障害発生時に、待機センタのスタンバイサーバの接続先を、運用センタのプライマリサーバに自動的に切り替えるため、待機センタは運用センタから継続的にWALを受信することができます。運用センタの被災により業務が継続できなくなった場合においても、より短い復旧時間で業務を再開することができ、業務継続性の高い運用が可能です。


運用センタでのみデータベース多重化機能を利用する場合、被災によるセンタ切り替え後に待機センタでデータベース多重化機能の利用を開始することで、被災前と同等なセンタ内の高信頼性が継続できます。