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Interstage List Creator V11.0.0 帳票設計編
FUJITSU Software

B.4.14 BREAKが発生せずに改ページされる場合に合計欄に累計を出力したい

この方法は、集計表形式およびフリーフレーム形式で使用できます。

ここでは、集計表形式の個人出退勤簿で従業員番号が変わらずに改ページされる場合に総計欄に累計を出力する方法を例に説明します。

=操作手順=
  1. 帳票様式定義画面で、「従業員番号」、「月」、「日」、「出勤時間」、および「総計計算用」を定義します。「従業員番号」、「月」、「日」、および「出勤時間」は数字項目として定義します。「総計計算用」は非出力項目(レコードのみ項目)の項目形式(レコード項目形式)「数字項目」として定義します。

  2. 帳票様式定義画面で、ページ頭書きパーティションを定義します。

  3. 帳票様式定義画面で、制御頭書きパーティションを定義し(CH1)、印刷前改行数、印刷後改行数に「0」を指定します。

    ⇒総計計算用の初期化処理を行うだけで帳票には何も出力しません。

  4. 帳票様式定義画面で、明細パーティションを定義します。

  5. 帳票様式定義画面で、ページ脚書きパーティションを定義し(CF1)、数字項目として「総計数字」を定義します。

  6. データ定義画面の[データ定義]タブで、「従業員番号」のオペランドに「BREAK」を指定します。

    ⇒「従業員番号」に対するデータが変わったことを検知します。

  7. データ定義画面の[データ定義]タブで、「総計計算用」のオペランドに「SUM(出勤時間)」を指定します。

    ⇒「従業員番号」ごとの合計を計算します。

  8. データ定義画面の[データ定義]タブで、「総計数字」のオペランドに「SET( 総計計算用)」を指定します。

    ⇒「総計計算用」と同じデータを「総計数字」に出力します。

  9. データ定義画面の[拡張定義]タブで、「PAGE-HEAD」段落を追加します。

  10. データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-HEAD」段落を追加し、「従業員番号」と3)で定義した制御頭書きパーティション(CH1)を記述します。また、「SET  総計計算用  TO  0」を記述します。

    ⇒「従業員番号」に対するデータが変わるタイミングで制御頭書きパーティション(CH1)を出力します。また、総計計算用が0で初期化されます。

  11. データ定義画面の[拡張定義]タブで、「DETAIL」段落を追加し、「COMPUTE  総計計算用」を記述します。

    ⇒1明細出力するたびに「総計計算用」に「出勤時間」を加算します。

  12. データ定義画面の[拡張定義]タブで、「CNTL-FOOT」段落を追加し、「従業員番号」と「$FF」を記述します。

    ⇒「従業員番号」に対するデータが変わるタイミングで改ページを行います。

  13. データ定義画面の[拡張定義]タブで、「PAGE-FOOT」段落を追加し、「COMPUTE  総計数字」を記述します。

    ⇒総計欄に出力されるデータが設定されます。

例)

[データ定義]タブ

データ項目名

オペランド

従業員番号

BREAK

出勤時間

総計計算用

SUM(出勤時間)

総計数字

SET(総計計算用)

[拡張定義]タブ
PAGE-HEAD
CNTL-HEAD  従業員番号  CH1
SET  総計計算用  TO  0
DETAIL  
COMPUTE  総計計算用
CNTL-FOOT  従業員番号  $FF
PAGE-FOOT
COMPUTE  総計数字