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Interstage List Creator V11.0.0 帳票設計編
FUJITSU Software

8.13 出力結果を動的に変更する条件を定義する(条件指定

項目の入力データに合わせて、出力結果を変更できます。

例えば、「曜日」という項目の入力データが「土」と「日」の場合に、赤色で表示することができます。

出力結果を変更できる項目は、以下のとおりです。

1つの項目に対して、条件および出力時の設定を5つまで指定できます。

また、変更できる出力結果は、以下のとおりです。

注意

  • 出力結果に網がけを指定した場合、網がけの色は灰色となります。

  • 出力結果に下線を指定した場合、下線の色は文字色で指定した色となります。

  • 出力結果に抹消線を指定した場合、抹消線の色は黒色となります。

  • 出力結果に文字色、または背景色を指定した場合、カスタム色は指定できません。

  • 出力方法や使用するプリンタなどによって、指定できる範囲が異なる場合があります。詳細については、以下を参照してください。

    • オンラインマニュアル“環境設定・帳票運用編”

    • オンラインマニュアル“PDF変換機能編”

    • オンラインマニュアル“Excelファイル出力機能編”

    • オンラインマニュアル“TIFF出力機能編”

項目には、条件式を使用して条件を指定します。使用できる条件式は、以下の3通りです。

注意

  • 「項目名  演算子  項目名」の条件式を使用する場合は、以下に説明する「データを文字列として扱う項目種別のグループ」と「データを数値として扱う項目種別のグループ」との演算を指定することはできません。項目名には、同じ項目種別のグループの項目を指定してください。

    • データを文字列として扱う項目種別のグループ

      • テキスト項目

      • OCR-B項目

      • ラジオボタン項目

      • チェックボックス項目

      • バーコード項目

      • 組込みメディア項目

      • 矩形テキスト項目

      • 非出力項目のテキスト項目

    • データを数値として扱う項目種別のグループ

      • 数字項目

      • 非出力項目の数字項目

  • 演算子の前後には、半角空白を挿入してください。

  • 出力結果を変更する項目と項目名に指定する項目が、異なるパーティションに存在する場合、指定した出力結果にならない場合があります。

  • 条件を指定する項目に集団印刷の印刷文字が指定されている場合、条件の判定は、印刷文字に置換する前の入力データまたは演算結果の値に対して行われます。

  • 項目名に集団項目を指定できません。

  • レコード域共用項目の場合は、レコードを共用するすべての項目に同じ条件および出力時の設定が指定されます。

  • 集団項目の扱いが「集団項目名を使用」の場合、集団項目の構成項目に条件および出力時の設定を指定できません。また、条件式に構成項目の項目名を指定できません。

ポイント

  • 項目に対応する入力データがないことを判定したい場合に「_NULL_」を使用します。

  • 定数には文字と数字を指定できます。定数に文字を指定する場合は、文字を「ダブルクォーテーション(”)」で囲んでください。なお、定数に指定する文字には「ダブルクォーテーション(”)」は指定できません。

また、条件式で指定した項目に対応して、使用できる演算子が以下のように変わります。

表8.1 条件式で指定した項目と指定できる演算子

条件式に指定した項目の種別

テキスト項目

数字項目

O
C
R|
B

ラジオボタン項目

チェックボックス項目

バーコード項目

組込みメディア項目

矩形テキスト項目

  

非出力項目

テキスト項目

数字項目

演算子

=(~と等しい)

!=(~と等しくない)

>(~より大きい)

×

×

×

×

×

×

×

×

<(~より小さい)

×

×

×

×

×

×

×

×

>=(~以上)

×

×

×

×

×

×

×

×

<=(~以下)

×

×

×

×

×

×

×

×

○:使用できる

×:使用できない

項目の入力データに合わせて、出力結果を変更する方法を説明します。

=操作手順=
  1. 項目の入力データに合わせて出力結果を変更する項目を選択し、項目のプロパティ画面を表示します。

    項目のプロパティ画面の表示方法については、以下を参照してください。

    ⇒“8.3.1 項目のプロパティ画面を表示する

  2. [条件指定]タブをクリックします。

  3. 条件式を入力する「No.」の条件指定の欄を選択して、[条件指定編集]ボタンをクリックします。

    例えば、一番目の条件となる条件式を入力する場合は、「1」の条件指定の欄を選択して、[条件指定編集]ボタンをクリックします。

    ⇒条件指定編集画面が表示されます。

  4. 「条件式」に条件式を入力します。

    ポイント

    • [項目名]ボタンをクリックすると、帳票に定義されている項目の項目名の一覧が表示されます。

      項目名を選択して[選択]ボタンをクリックすると、選択した項目名が条件式に挿入されます。

  5. 「属性」で出力結果を指定します。

    注意

    • 「下線」チェックボックスのチェックをはずしている場合でも、項目のプロパティ画面の[フォント]タブの「スタイル」で「標準」が選択されていて、かつ「下線」チェックボックスにチェックがついているときは、出力結果に下線がつきます。

      下線のチェックをはずす場合は、[フォント]タブの「下線」チェックボックスのチェックをはずしてください。

  6. [OK]ボタンをクリックします。

    ⇒項目のプロパティ画面に戻ります。

  7. [OK]ボタンをクリックします。

    ⇒入力した条件式と出力結果が、項目の条件として設定されます。

    注意

    • 帳票様式定義画面で項目を変名、切り取り、または削除した場合は、必ず条件指定の条件式を確認してください。

      存在しない項目名が条件式にある場合、帳票の保存時にエラーとなります。

    ポイント

    • 入力した条件式を削除する場合は、削除する条件式を選択して[情報を削除]ボタンをクリックします。

    • 入力した条件式は、「No.」の数字の小さいものから適用されます。

      条件式の優先順位を変更する場合は、変更する条件式を選択して[優先順位を上に]ボタン、または[優先順位を下に]ボタンをクリックします。