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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.6<Cloud Services 編>
FUJITSU Software

9.9 クラスタアプリケーションの構築

クラスタアプリケーションの構築方法の詳細については、“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”の“第6章 クラスタアプリケーションの構築”を参照してください。

サーバ間ミラーリングを使用する場合は、本構築の中で、GDS のサーバ間ミラーリングの設定(ネットミラーボリュームの作成)を行います。

注意

  • “PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“チューニングパラメタの設定”では以下の点に注意してください。

    • 設定するチューニングパラメタのうち、以下のチューニングパラメタは下記の値を設定してください。

      チューニングパラメタ名

      変更後の値

      ED_CMD_RETRY_COUNT

      100

      ED_DRV_RETRY_COUNT

      100

      記載例:

      ED_CMD_RETRY_COUNT=100
      ED_DRV_RETRY_COUNT=100

      CF のハートビートのタイムアウト検出時間 (CLUSTER_TIMEOUT)を延長する場合、上記のパラメタ値を下記の計算式に従って変更してください。小数点以下は切り上げで計算してください。

      計算式:

      <CLUSTER_TIMEOUT の増加分> ÷ 3 + 100

      例:ハートビートタイムアウト検出時間をデフォルト値の10秒から20秒に延長する場合

      (20 - 10) ÷ 3 + 100 = 104秒 (小数点切り上げ)
    • /etc/opt/FJSVsdx/sdx.cfに以下のチューニングパラメタを設定してください。

      SDX_NETMIRROR_IO_BLOCKADE=1
    • /etc/opt/FJSVsdx/modules/sfdsk.confの以下のチューニングパラメタをコメントアウトし、スライス先行縮退オプションを無効にしてください。

      SDX_NETMIRROR_PRE_DETACH=1;

      記載例:

      #SDX_NETMIRROR_PRE_DETACH=1;
  • “PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“必須パッケージの確認と設定”では以下の点に注意してください。

    • /etc/systemd/system/fjsvsdx.service.d/netmirror.confの"After"の値に"smawcf.service"を追加してください。

      記載例:

      After=target.service smawcf.service
  • セキュリティグループの設定で、クラスタノード間のicmp通信を許可していない場合、clchkclusterコマンド実行時に以下のメッセージが出力されます。

    日本語表示の場合

    シャットダウン機構が使用する管理LANのIPアドレス<IPアドレス>からのping応答がありません。

    英語表示の場合

    Admin IP <IPアドレス> used by SF is not alive.

    メッセージが出力された場合は、“8.3.2.1 管理LANに適用するルール”を参照し、クラスタノード間のicmp通信を許可するためにicmpプロトコルのルールを設定後、再度実行してください。