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Symfoware Analytics ServerV12.3.x 利用ガイド
FUJITSU Software

1.3.3 マルチサーバ構成のセットアップ

マルチサーバ構成の場合のセットアップについて説明します。

本製品では、スケールアウト機能の使用によって、DWHサーバはマルチサーバを構成できます。マルチサーバは、1つのプライマリサーバおよび1つ以上のセカンダリサーバで構成します。

スケールアウト機能はSymfoware Analytics Server Scale Out Optionを利用することで実現できます。

参照

DWHサーバのセットアップをする前に環境変数の設定を行ってください。

詳細は、“1.3.1 環境変数の設定”を参照してください。

マルチサーバ構成の運用方法

マルチサーバ構成では、プライマリサーバおよびセカンダリサーバに処理を分散させる必要があります。なお、セカンダリサーバは、外部テーブルの作成が必要であり、データの参照のみ可能です。

ポイント

プライマリサーバおよびセカンダリサーバの各サーバに接続して、すべてのサーバで同一の外部テーブルを作成することで共有ディスク上のデータベースにアクセスします。

Windows1.3.3.1 マルチサーバ構成のセットアップ(Windowsの場合)

ポイント

各手順の実行例では、DWHサーバのインストールディレクトリが“C:\SymfoAS”の場合を例として説明しています。

マルチサーバ構成の場合のDWHサーバのセットアップは、rawデバイスの準備をしたあと、プライマリサーバ、セカンダリサーバの順に行います。

プライマリサーバおよびセカンダリサーバで、symassetmltenvコマンドを使用してマルチサーバ構成への登録を行ってください。

セカンダリサーバを追加する場合は、追加するサーバごとにプライマリサーバおよびセカンダリサーバでの登録が必要です。

図1.1 マルチサーバ構成のセットアップの概要

rawデバイスの準備

マルチサーバ構成にする場合、プライマリサーバおよびセカンダリサーバのカラムナテーブルのデータを格納する以下の3つのrawデバイスには、共有ディスクを使用してください。またそれぞれのrawデバイスにはプライマリサーバとすべてのセカンダリサーバで同じデバイス名を設定してください。

作成したrawデバイスは、DWHサーバ管理者ユーザーによる読み込みと書き込みができるようにしてください。

また、各サーバでサーバーマネージャーを用いて以下をインストールする必要があります。

インストール例を以下に示します。

  1. 以下のいずれかの方法で[サーバーマネージャー]を表示します。

    • [スタート]メニュー-[サーバーマネージャー]をクリックする

    • [コントロールパネル]-[システムとセキュリティ]-[管理ツール]-[サーバーマネージャー]をクリックする

  2. メニューバーの[管理]から[役割と機能の追加]をクリックします。

  3. [役割と機能の追加ウィザード]の [開始する前に] ページで、[次へ]をクリックします。

  4. [インストールの種類の選択] ページで、[役割ベースまたは機能ベースのインストール]をクリックしたあと、[次へ]をクリックします。

  5. “サーバプールからサーバを選択”にチェックを入れて、[対象サーバーの選択]ページで“サーバー”を選択して、[次へ] をクリックします。
    既定では“ローカル サーバー”が選択されます。

  6. [サーバーの役割の選択]ページで、[ファイルサービスと記憶域サービス]を展開します。
    そのあと、[ファイルサービスおよびSCSIサービス]チェック ボックスをオンにして、[次へ]をクリックします。

  7. [機能の選択]ページで、[フェールオーバー クラスタリング]チェックボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。
    なお、チェックボックスをオンにするときには、確認のダイアログが表示されます。

  8. [インストール オプションの確認]ページで、[インストール]をクリックします。

  9. インストールが完了したあと、マシンを再起動します。

プライマリサーバのセットアップ

プライマリサーバのセットアップを以下の手順で行います。

  1. プライマリサーバのセットアップ

    DWHサーバ管理者ユーザーでDWHサーバにログインします。
    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、以下のコマンドを実行します。
    なお、サーバ種別には、“primary”を指定します。

    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symassetup.bat
    [-M DWHサーバ種別(primary)]
    [データベースのデータ格納先ディレクトリ]
    [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ]
    [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ]
    [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名(共有ディスク)]
    [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名(共有ディスク)]
    [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名(共有ディスク)]
    [カラムナテーブル割当てメモリ量]
    例)
    C:\SymfoAS\bin\symassetup.bat -M "primary" C:\rowdbdata C:\rowdbbkup C:\coldbdata \\.\F: \\.\G: \\.\H: 4028
  2. セットアップの完了

    セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server setup has finished.

    参照

    セットアップコマンドの詳細は、“リファレンス”の“symassetup”を参照してください。

  3. プライマリサーバの起動

    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、以下のコマンドを実行して、プライマリサーバを起動します。
    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symasstart.bat

    参照

    起動コマンドの詳細は、“リファレンス”の“symasstart”を参照してください。

  4. プライマリサーバをマルチサーバ構成へ登録

    プライマリサーバをマルチサーバ構成へ登録するには、セカンダリサーバの情報が必要です。
    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、マルチサーバ構成へ登録するセカンダリサーバの情報を設定して、以下のコマンドを実行します。

    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symassetmltenv.bat
    [サーバ区分(-P)]
    [接続情報(セカンダリサーバのホスト名またはIPアドレス)]
    [接続ポート番号(セカンダリサーバへ接続するポート番号)]
    [DWHサーバ名(セカンダリサーバ名)]
    例)
    C:\SymfoAS\bin\symassetmltenv.bat -P 10.aaa.bbb.ccc 2638 symfoas_s1

    参照

    登録コマンドの詳細は、“リファレンス”の“symassetmltenv”を参照してください。

    注意

    symassetmltenvコマンドの実行中には、Symfoware Analytics Serverのほかの操作(コマンド、SQL文の実行など)を行わないでください。

  5. 登録の完了

    登録が完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server registration(multiplex) has finished.
  6. 外部テーブルの作成

    CREATE FOREIGN TABLE文を使用して作成します。
    なお、すべてのセカンダリサーバにおいて、プライマリサーバで作成した外部テーブルと同一の外部テーブルを作成する必要があります。

  7. カラムナデータベース上にテーブルを作成

    pgxa_create_tableシステム関数を使用して作成します。

参照

CREATE FOREIGN TABLE文およびpgxa_create_tableシステム関数の詳細は、“2.1.3.1 カラムナテーブルの作成”を参照してください。

セカンダリサーバのセットアップ

セカンダリサーバのセットアップを以下の手順で行います。

  1. セカンダリサーバのセットアップ

    DWHサーバ管理者ユーザーでDWHサーバにログインします。
    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、以下のコマンドを実行します。
    セカンダリサーバのカラムナテーブルの各格納先rawデバイスには、プライマリサーバのセットアップでカラムナテーブルの各格納先rawデバイス名で指定したものと同じデバイス名を指定してください。

    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symassetup.bat
    [-M DWHサーバ種別(secondary)]
    [データベースのデータ格納先ディレクトリ]
    [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ]
    [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ]
    [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名(共有ディスク)]
    [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名(共有ディスク)]
    [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名(共有ディスク)]
    [カラムナテーブル割当てメモリ量]
    例)
    C:\SymfoAS\bin\symassetup.bat -M "secondary" C:\rowdbdata C:\rowdbbkup C:\coldbdata \\.\F: \\.\G: \\.\H: 4028
  2. セットアップの完了

    セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server setup has finished.

    注意

    セカンダリサーバのセットアップでは、マルチサーバ構成への登録を行ってからDHWサーバを起動してください。

  3. セカンダリサーバをマルチサーバ構成へ登録

    サーバを追加するためにプライマリサーバへ接続して登録します。そのため、接続IPアドレスおよび接続ポート番号にはプライマリサーバの情報を指定し、DWHサーバ名にはプライマリサーバで登録済のセカンダリサーバ名を指定してください。
    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、プライマリサーバの情報を設定して、以下のコマンドを実行します。

    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symassetmltenv.bat
    [サーバ区分(-S)]
    [接続情報(プライマリサーバのホスト名またはIPアドレス)]
    [接続ポート番号(プライマリサーバへ接続するポート番号)]
    [DWHサーバ名(セカンダリサーバ名)]
    例)
    C:\SymfoAS\bin\symassetmltenv.bat -S 10.xxx.yyy.zzz 2638 symfoas_s1
  4. 登録の完了

    登録が完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server registration(multiplex) has finished.
  5. セカンダリサーバの起動

    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、以下のコマンドを実行して、セカンダリサーバを起動します。

    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symasstart.bat

    参照

    起動コマンドの詳細は、“リファレンス”の“symasstart”を参照してください。

ポイント

セカンダリサーバのセットアップ後の操作

セカンダリサーバは、“プライマリサーバのセットアップ”の手順6で作成した外部テーブルと同じ外部テーブルを作成することでカラムナテーブルの参照が可能となります。
なお、セカンダリサーバでは、テーブルの参照のみ可能です。参照以外の操作を行った場合はエラーとなります。参照以外の操作については、プライマリサーバで行って下さい。

2台以上のセカンダリサーバを構成する場合のセットアップ

2台以上のセカンダリサーバを構成する場合は、追加サーバごとに以下の手順を行います。
なお、コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動してから各コマンドを実行してください。

  1. プライマリサーバで追加するセカンダリサーバをマルチサーバ構成へ登録

    プライマリサーバで、追加するセカンダリサーバをマルチサーバ構成へ登録します。
    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、マルチサーバ構成へ追加するセカンダリサーバの情報を設定して、以下のコマンドを実行します。

    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symassetmltenv.bat
    [サーバ区分(-P)]
    [接続情報(セカンダリサーバのホスト名またはIPアドレス)]
    [接続ポート番号(セカンダリサーバへ接続するポート番号)]
    [DWHサーバ名(セカンダリサーバ名)]
    例)
    C:\SymfoAS\bin\symassetmltenv.bat -P server02 2638 symfoas_s2
  2. セカンダリサーバのセットアップ

    DWHサーバ管理者ユーザーでDWHサーバにログインします。
    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、以下のコマンドを実行します。
    セカンダリサーバのカラムナテーブルの各格納先rawデバイスには、プライマリサーバのセットアップでカラムナテーブルの各格納先rawデバイス名で指定したものと同じデバイス名を指定してください。

    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symassetup.bat
    [-M DWHサーバ種別(secondary)]
    [データベースのデータ格納先ディレクトリ]
    [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ]
    [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ]
    [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名(共有ディスク)]
    [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名(共有ディスク)]
    [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名(共有ディスク)]
    [カラムナテーブル割当てメモリ量]
    例)
    C:\SymfoAS\bin\symassetup.bat -M "secondary" C:\rowdbdata C:\rowdbbkup C:\coldbdata \\.\F: \\.\G: \\.\H: 4028
  3. セットアップの完了

    セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server setup has finished.
  4. セカンダリサーバをマルチサーバ構成へ登録

    サーバを追加するためにプライマリサーバへ接続して登録します。そのため、接続IPアドレスおよび接続ポート番号にはプライマリサーバの情報を指定し、DWHサーバ名にはプライマリサーバで登録済のセカンダリサーバ名を指定してください。
    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、プライマリサーバの情報を設定して、以下のコマンドを実行します。

    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symassetmltenv.bat
    [サーバ区分(-S)]
    [接続情報(プライマリサーバのホスト名またはIPアドレス)]
    [接続ポート番号(プライマリサーバへ接続するポート番号)]
    [DWHサーバ名(セカンダリサーバ名)]
    例)
    C:\SymfoAS\bin\symassetmltenv.bat -S 10.xxx.yyy.zzz 2638 symfoas_s2
  5. 登録の完了

    登録が完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server registration(multiplex) has finished.
  6. セカンダリサーバの起動

    コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、以下のコマンドを実行して、セカンダリサーバを起動します。

    [DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symasstart.bat

    参照

    起動コマンドの詳細は、“リファレンス”の“symasstart”を参照してください。

ポイント

セカンダリサーバのセットアップ後の操作

セカンダリサーバは、“プライマリサーバのセットアップ”の手順6で作成した外部テーブルと同じ外部テーブルを作成することでカラムナテーブルの参照が可能となります。
なお、セカンダリサーバでは、テーブルの参照のみ可能です。参照以外の操作を行った場合はエラーとなります。参照以外の操作については、プライマリサーバで行って下さい。

参照

Linux1.3.3.2 マルチサーバ構成のセットアップ(Linuxの場合)

マルチサーバ構成の場合のDWHサーバのセットアップは、rawデバイスの準備をしたあと、プライマリサーバ、セカンダリサーバの順に行います。

プライマリサーバおよびセカンダリサーバで、symassetmltenvコマンドを使用してマルチサーバ構成への登録を行ってください。

セカンダリサーバを追加する場合は、追加するサーバごとにプライマリサーバおよびセカンダリサーバでの登録が必要です。

図1.2 マルチサーバ構成のセットアップの概要

rawデバイスの準備

マルチサーバ構成にする場合、プライマリサーバおよびセカンダリサーバのカラムナテーブルのデータを格納する以下の3つのrawデバイスには、共有ディスクを使用してください。またそれぞれのrawデバイスにはプライマリサーバとすべてのセカンダリサーバで同じデバイス名を設定してください。

作成したrawデバイスは、DWHサーバ管理者ユーザーによる読み込みと書き込みができるようにしてください。

プライマリサーバのセットアップ

プライマリサーバのセットアップを以下の手順で行います。

  1. プライマリサーバのセットアップ

    スーパーユーザーでDWHサーバにログインしたあと、以下のコマンドを実行します。なお、サーバ種別には、“primary”を指定します。

    /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh \
    [-M DWHサーバ種別(primary)] \
    [データベースのデータ格納先ディレクトリ] \
    [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ] \
    [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ] \
    [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名(共有ディスク)] \
    [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名(共有ディスク)] \
    [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名(共有ディスク)] \
    [DWHサーバ管理者ユーザー名(プライマリサーバ)] \
    [カラムナテーブル割当てメモリ量] 
    例)
    # /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh -M "primary" /rowdata/data /rowdbbkup/data /coldbdata/data \
    /dev/raw/raw1 /dev/raw/raw2 /dev/raw/raw3 symfoas 4028
  2. セットアップの完了

    セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server setup has finished.

    参照

    セットアップコマンドの詳細は、“リファレンス”の“symassetup”を参照してください。

  3. プライマリサーバの起動

    以下のコマンドを実行して、プライマリサーバを起動します。

    /opt/FJSVsymas/bin/symasstart.sh

    参照

    起動コマンドの詳細は、“リファレンス”の“symasstart”を参照してください。

  4. プライマリサーバをマルチサーバ構成へ登録

    プライマリサーバをマルチサーバ構成へ登録するには、セカンダリサーバの情報が必要です。
    マルチサーバ構成へ登録するセカンダリサーバの情報を設定して、以下のコマンドを実行します。

    /opt/FJSVsymas/bin/symassetmltenv.sh \
    [サーバ区分(-P)] \
    [接続情報(セカンダリサーバのホスト名またはIPアドレス)] \
    [接続ポート番号(セカンダリサーバへ接続するポート番号)] \
    [DWHサーバ名(セカンダリサーバ名)]
    例)
    # /opt/FJSVsymas/bin/symassetmltenv.sh -P 10.aaa.bbb.ccc 2638 symfoas_s1

    参照

    登録コマンドの詳細は、“リファレンス”の“symassetmltenv”を参照してください。

    注意

    symassetmltenvコマンドの実行中には、Symfoware Analytics Serverのほかの操作(コマンド、SQL文の実行など)を行わないでください。

  5. 登録の完了

    登録が完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server registration(multiplex) has finished.
  6. 外部テーブルの作成

    CREATE FOREIGN TABLE文を使用して作成します。
    なお、すべてのセカンダリサーバにおいて、プライマリサーバで作成した外部テーブルと同一の外部テーブルを作成する必要があります。

  7. カラムナデータベース上にテーブルを作成

    pgxa_create_tableシステム関数を使用して作成します。

    参照

    CREATE FOREIGN TABLE文およびpgxa_create_tableシステム関数の詳細は、“2.1.3.1 カラムナテーブルの作成”および“リファレンス”を参照してください。

セカンダリサーバのセットアップ

セカンダリサーバのセットアップを以下の手順で行います。

  1. セカンダリサーバのセットアップ

    スーパーユーザーでDWHサーバにログインしたあと、以下のコマンドを実行します。
    セカンダリサーバのカラムナテーブルの各格納先rawデバイスには、プライマリサーバのセットアップでカラムナテーブルの各格納先rawデバイス名で指定したものと同じデバイス名を指定してください。

    /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh \
    [-M DWHサーバ種別(secondary)] \
    [データベースのデータ格納先ディレクトリ] \
    [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ] \
    [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ] \
    [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名(共有ディスク)] \
    [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名(共有ディスク)] \
    [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名(共有ディスク)] \
    [DWHサーバ管理者ユーザー名(セカンダリサーバ)] \
    [カラムナテーブル割当てメモリ量]
    例)
    # /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh -M "secondary" /rowdata/data /rowdbbkup/data /coldbdata/data \
    /dev/raw/raw1 /dev/raw/raw2 /dev/raw/raw3 symfoas 4028
  2. セットアップの完了

    セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server setup has finished.

    注意

    セカンダリサーバのセットアップでは、マルチサーバ構成への登録を行ってからDHWサーバを起動してください。

  3. セカンダリサーバをマルチサーバ構成へ登録

    サーバを追加するためにプライマリサーバへ接続して登録します。そのため、接続IPアドレスおよび接続ポート番号にはプライマリサーバの情報を指定し、DWHサーバ名にはプライマリサーバで登録済のセカンダリサーバ名を指定してください。
    プライマリサーバの情報を設定して、以下のコマンドを実行します。

    /opt/FJSVsymas/bin/symassetmltenv.sh \
    [サーバ区分(-S)] \
    [接続情報(プライマリサーバのホスト名またはIPアドレス)] \
    [接続ポート番号(プライマリサーバへ接続するポート番号)] \
    [DWHサーバ名(セカンダリサーバ名)]
    例)
    # /opt/FJSVsymas/bin/symassetmltenv.sh -S 10.xxx.yyy.zzz 2638 symfoas_s1
  4. 登録の完了

    登録が完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server registration(multiplex) has finished.
  5. セカンダリサーバ上のデータソース定義ファイルodbc.iniの編集
    DWHサーバ管理者ユーザーのホームディレクトリに存在する.odbc.iniファイルをエディタで開きます。

    例)
    # vi ~/.odbc.ini

    すでに登録されている“symfoas”データソースの“SERVER”の値を、セットアップ時に指定したセカンダリサーバ名に変更します。

    例) 
    SERVER=symfoas_s1
  6. セカンダリサーバの起動

    以下のコマンドを実行して、セカンダリサーバを起動します。

    /opt/FJSVsymas/bin/symasstart.sh

    参照

    起動コマンドの詳細は、“リファレンス”の“symasstart”を参照してください。

参考

セカンダリサーバで使用できるコマンド

セカンダリサーバで使用できるコマンドは、以下のとおりです。

  • symassvinstall

  • symassvuninstall

  • symassetup

  • symasunsetup

  • symasstart

  • symasstop

  • symassetmltenv

2台以上のセカンダリサーバを構成する場合のセットアップ

2台以上のセカンダリサーバを構成する場合は、追加サーバごとに以下の手順を行います。

  1. プライマリサーバで追加するセカンダリサーバをマルチサーバ構成へ登録

    プライマリサーバで、追加するセカンダリサーバをマルチサーバ構成へ登録します。
    マルチサーバ構成へ追加するセカンダリサーバの情報を設定して、以下のコマンドを実行します。

    /opt/FJSVsymas/bin/symassetmltenv.sh \
    [サーバ区分(-P)] \
    [接続情報(セカンダリサーバのホスト名またはIPアドレス)] \
    [接続ポート番号(セカンダリサーバへ接続するポート番号)] \
    [DWHサーバ名(セカンダリサーバ名)]
    例)
    # /opt/FJSVsymas/bin/symassetmltenv.sh -P server02 2638 symfoas_s2
  2. セカンダリサーバのセットアップ

    スーパーユーザーでDWHサーバにログインしたあと、以下のコマンドを実行します。
    セカンダリサーバのカラムナテーブルの各格納先rawデバイスには、プライマリサーバのセットアップでカラムナテーブルの各格納先rawデバイス名で指定したものと同じデバイス名を指定してください。

    /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh \
    [-M DWHサーバ種別(secondary)] \
    [データベースのデータ格納先ディレクトリ] \
    [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ] \
    [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ] \
    [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名(共有ディスク)] \
    [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名(共有ディスク)] \
    [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名(共有ディスク)] \
    [DWHサーバ管理者ユーザー名(セカンダリサーバ)] \
    [カラムナテーブル割当てメモリ量]
    例)
    # /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh -M "secondary" /rowdata/data /rowdbbkup/data /coldbdata/data \
    /dev/raw/raw1 /dev/raw/raw2 /dev/raw/raw3 symfoas 4028
  3. セットアップの完了

    セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server setup has finished.
  4. セカンダリサーバをマルチサーバ構成へ登録

    サーバを追加するためにプライマリサーバへ接続して登録します。そのため、接続IPアドレスおよび接続ポート番号にはプライマリサーバの情報を指定し、DWHサーバ名にはプライマリサーバで登録済のセカンダリサーバ名を指定してください。
    プライマリサーバの情報を設定して、以下のコマンドを実行します。

    /opt/FJSVsymas/bin/symassetmltenv.sh \
    [サーバ区分(-S)] \
    [接続情報(プライマリサーバのホスト名またはIPアドレス)] \
    [接続ポート番号(プライマリサーバへ接続するポート番号)] \
    [DWHサーバ名(セカンダリサーバ名)]
    例)
    # /opt/FJSVsymas/bin/symassetmltenv.sh -S 10.xxx.yyy.zzz 2638 symfoas_s2
  5. 登録の完了

    登録が完了すると以下のメッセージが表示されます。

    Symfoware Analytics Server registration(multiplex) has finished.
  6. DWHサーバ管理者ユーザーのホームディレクトリに存在する.odbc.iniファイルをエディタで開きます。

    例)
    # vi ~/.odbc.ini

    すでに登録されている“symfoas”データソースの“SERVER”の値を、セットアップ時に指定したセカンダリサーバ名に変更します。

    例) 
    SERVER=symfoas_s2
  7. セカンダリサーバの起動

    以下のコマンドを実行して、セカンダリサーバを起動します。

    /opt/FJSVsymas/bin/symasstart.sh

    参照

    起動コマンドの詳細は、“リファレンス”の“symasstart”を参照してください。

参照

セットアップで自動的に設定される情報は、“付録D システムの初期値”を参照してください。

1.3.3.3 マルチサーバ構成に登録済のサーバの確認方法

マルチサーバ構成に登録済みのサーバの一覧を確認する場合は、プライマリサーバでオプションなしでsysassetmltenvコマンドを実行してください。
登録済のサーバ一覧は、プライマリサーバでのみ確認できます。

1.3.3.4 セットアップが途中で失敗した場合の操作

マルチサーバ構成のセットアップが途中で失敗した場合の操作は、単一サーバ構成のセットアップが途中で失敗した場合と同じです。“1.3.2.3 セットアップが途中で失敗した場合の操作”を参照してください。