Navigatorの操作中に、何らかの原因で異常終了した場合、作業用のディレクトリが残されることがあります。作業用のディレクトリが残されたままになった場合は、Navigatorのすべてのユーザがサーバにログオンしていないことを確認した上で、作業用のディレクトリ全体を削除してください。
作業用のディレクトリは以下のように作成されます。
これらのディレクトリは削除されなかった場合でも、Navigatorの動作には影響ありません。
UNIXの場合
データベースアクセス用の作業ファイル
元の作成場所
<ユーザのhomeディレクトリ>/.RNwork.<プロセスID> |
作成場所の変更
環境変数RN_WORKDIRにディレクトリを指定することで作成場所を変更できます。
この場合、以下のように作成されます。
<RN_WORKDIRで指定したディレクトリ>/<ユーザ名>/.RNwork.<プロセスID> |
その他の作業ファイル
元の作成場所
/var/tmp/Kvrc_<ユーザ名>_<プロセスID> |
作成場所の変更
環境変数TMPDIRにディレクトリを指定することで作成場所を変更できます。
この場合、以下のように作成されます。
<TMPDIRで指定したディレクトリ>/Kvrc_<ユーザ名>_<プロセスID> |
Windowsサーバの場合
データベースアクセス用の作業ファイル
元の作成場所
<RNUSERで指定したディレクトリ> \ <ユーザ名> \.RNwork. <プロセスID> |
作成場所の変更
環境変数RN_WORKDIRにディレクトリを指定することで作成場所を変更できます。
この場合、以下のように作成されます。
<RN_WORKDIRで指定したディレクトリ> \ <ユーザ名> \.RNwork. <プロセスID> |
その他の作業ファイル
<TMPで指定したディレクトリ> \Kvrc_ <ユーザ名>_<プロセスID> |
辞書の退避中に異常終了した場合
辞書の退避中に、サーバが異常終了した場合は、退避情報が完全に保存されません。
途中まで、退避した情報を削除し、再度、辞書の退避を実行してください。
辞書の削除中に異常終了した場合
辞書の削除中に、サーバが異常終了した場合は、辞書が完全に削除されていない状態になる場合があります。
この場合、辞書の削除を再度実行し、辞書を完全に削除できるか確認してください。辞書の削除ができない場合、または辞書の削除後に辞書を復元しようとするとエラーになる場合は、以下の手順で辞書を回収する必要があります。
辞書スキーマディレクトリの回収
辞書スキーマディレクトリは、.kvrgdicのディレクトリです。このディレクトリを削除します。存在しない場合は、削除する必要はありません。
UNIXサーバの場合でOS認証の場合
専用実効ユーザを設定していない場合は、管理者ユーザのホームディレクトリ配下に存在します。
専用実効ユーザを設定している場合は、認証タイプ設定ファイル(.rn_auth_type)の辞書ディレクトリの管理者ユーザ名配下に存在します。
Windowsサーバの場合でOS認証の場合、システム環境変数「RNUSER」の管理者ユーザ配下に存在します。
【例】:システム環境変数「RNUSER」が「C:\NAVIDIC」、操作していた管理者名が「admin」の場合、「.kvrgdic」は、以下のディレクトリに存在します。
C:\NAVIDIC\admin |
注意
UNIXの場合、ドットで始まるディレクトリ名のため、ls -aでないと表示されないので注意が必要です。
スキーマディレクトリの回収
スキーマディレクトリは、辞書に登録しているスキーマの名前のディレクトリです。このディレクトリを削除します。辞書スキーマディレクトリと同じ場所に存在します。
以下のファイルを削除します。
UNIXの場合
.rnおよび.rn_UnderConstructionのファイルを削除します。
Windowsの場合
RN.ENVおよびRN.ENV_UnderConstructionのファイルを削除します。
辞書の復元中に異常終了した場合
辞書の復元を実行中に、サーバが異常終了した場合は、上述の辞書の削除を実施した上で、再度辞書の復元を実施してください。
Navigator運用時、異常終了などのトラブルが発生した場合、以下のログ情報を採取し、富士通技術員に連絡してください。
Navigatorシステムログ情報
Navigatorサーバ運用時のエラー情報/トレース情報などが採取されます。
【出力先】
Unixの場合
/var/tmpディレクトリ配下
Windowsの場合
環境変数TMP配下
【ログファイル名】
ログは、以下の名前で作成されます。
rn_navigator_system.log
ファイルサイズが一定量(約5MB)を超えると、ファイル名末尾に番号を振り、7世代までバックアップをとります。
rn_navigator_system.log.0~rn_navigator_system.log.6
7世代を超える分は自動的に削除されるため、ディスクを圧迫しません。
ログファイルをそのまま採取してください。
バックアップファイルが存在する場合は一式採取してください。
ログファイルが作成されていた場合でも、運用に問題が生じていない場合は、対処の必要はありません。
エラーが発生してもログが採取されないこともあります。