Q
月度集計の開始日を一時的に1日から21日に変更することはできますか?
A
管理者側の作業で、対応できます。
Navigatorでは月度集計の開始日は、会計年度の設定によって決まります。時間データごとに会計年度を設定できますが、1つの時間データに複数の会計年度を設定することはできません。
これをふまえ、以下の3つの方法が考えられます。
時間データを追加する方法
データベース側で同一テーブル内に、同じ時間データを作成し、項目ごとに会計年度を設定することで使い分けます。
テーブルに項目が重複しますが、比較的、操作が簡単です。
データベース側で、同一テーブル内に同じ時間データを追加します。
Navigator辞書管理ツールで、時間データとして登録するときに、片方は1日開始、もう一方は21日開始とします。
Navigator辞書管理ツールで、上記の時間データ2つを時間型管理ポイントとして登録します。
Navigatorクライアントで、問い合わせレイアウトを作成するときは、時間型管理ポイントを指定します。
このとき、[使用するデータの選択]画面で、会計開始日の用途によって使用するデータを選択します。この選択により、月度等の会計開始日を使い分けることができます。
※:時間型管理ポイントのみでなく、時間テンプレート型管理ポイントにも有効です。
カレンダマスタを利用する方法
以下のようなカレンダマスタを用意して、年月日をトランザクションテーブルと結合し、「年月1」と「年月2」を時間型管理ポイントとして登録します。「年月1」が1日始まり、「年月2」が21日始まりとなります。
「年月日」がプライマリーキーです。
年月日の日付書式は、トランザクションの日付書式に合わせる必要があります。
トランザクションにある期間分の日付データを用意しておく必要があります。
開始日のパターンを増やしたい場合は、「年月3」、「年月4」、・・・と時間データを増やしていきます。
“年月日"、"年月1"、"年月2" |
時間テンプレート型管理ポイントを随時更新する方法
一時的な開始日の集計を使用するたびに、時間テンプレート型管理ポイントで、「○年○月○日から○年○月○日までの累計」を作成する方法です。
データベースで項目が重複しませんが、開始日の年月日に変更があるたびに、カテゴリを再作成する必要があります。
管理ポイントの作成で、時間テンプレート型管理ポイントを作成します。
時間テンプレート型管理ポイントの作成で、以下のとおり設定します。
カスタマイズを選択します。
以下のとおり設定します。
集計単位:累計
期間の種類:○年○月○日から○年○月○日まで
期間:****年**月21日から****年**月20日まで
カテゴリを必要月度分作成します。
【例】
以下のように、集計したい期間分のカテゴリを作成します。
カテゴリ名:集計期間
4月度 :2007年3月21日から2007年4月20日まで
5月度 :2007年4月21日から2007年5月20日まで
6月度 :2007年5月21日から2007年6月20日まで
Navigatorクライアントで、21日開始日の問い合わせレイアウトを作成するときは、上記で作成した時間テンプレート型管理ポイントを指定します。
※:1日(会計年の開始日)での集計の場合は、時間型管理ポイントを使用できます。
参考
Navigator辞書管理ツールのメニュー[ツール]-[時間・会計情報]の会計情報の設定は、新規に時間データを登録する際のデフォルト値の設定です。したがって、この設定を変更しただけでは既存の項目に対しては会計年度の変更が行われません。