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Interstage Navigator ServerV9.6.0 管理者ガイド(辞書管理ツール編)(Enterprise Edition用)
FUJITSU Software

9.6.1 辞書の運用支援の概要

辞書ユーティリティコマンドは、辞書の管理を行うためのコマンドです。コマンド操作は、辞書の管理者がNavigator Server上で行います。

辞書の管理操作は、Navigator辞書管理ツールから行います。しかし、例えば一般利用者が多い場合にテーブルの公開条件や非公開情報を設定する場合は、作業の負担が大きくなります。このような場合に、辞書ユーティリティコマンドを使用することで、作業の負担を軽減することができます。

辞書ユーティリティコマンドを使用した操作の流れ

辞書ユーティリティコマンドを使用した操作の流れを、スキーマ登録の場合を例にして説明します。スキーマ以外の情報についても、同様の操作で設定することができます。

[例] スキーマ登録の例

  1. スキーマ情報の一部を、Navigator辞書管理ツールを使用して登録します。

  2. 入力ファイルを作成し、1.で登録したスキーマ情報を辞書ユーティリティコマンドで抽出します。

  3. 2.で出力されたファイルの必要な箇所を変更して、スキーマ情報を登録するための入力ファイルを作成します。

  4. 3.で加工した入力ファイルを使用して、残りのスキーマ情報を辞書ユーティリティコマンドで登録します。

このように、入力ファイルを新規に作成するよりも、Navigator辞書管理ツールを使用して設定した情報を、抽出機能でファイルに出力してから、ファイルの必要な箇所だけ変更すると便利です。

  

辞書ユーティリティコマンドの機能

辞書ユーティリティコマンドでは、以下のことが行えます。

スキーマに対する操作

スキーマに対する操作では、以下のことが行えます。

テーブルに対する操作

テーブルに対する操作では、以下のことが行えます。

項目に対する操作

項目に対する操作では、以下のことが行えます。

結合定義に対する操作

結合定義に対する操作では、以下のことが行えます。

管理ポイントに対する操作

管理ポイントに対する操作では以下のことが行えます。

資源に対する非公開情報の操作

資源に対する非公開情報の操作では以下のことが行えます。

注意

  • 辞書ユーティリティコマンドを使用してテーブルの公開条件の設定を行う場合、以下のように辞書の運用形態により設定対象となる範囲が異なります。

    辞書の運用形態

    設定対象となる範囲

    エンタープライズ辞書

    • すべてのユーザ、または

    • エンタープライズ辞書を利用する任意のグループ

    部門辞書

    • すべてのユーザ、または

    • 部門内の任意の一般利用者

  • テーブルの公開条件の設定を行った場合、対象となるテーブルに、すでに定義されている公開条件は上書きされます。

  • 入力ファイルは、環境変数「RN_CHARACTER_SET」に設定した文字コードと同じ文字コードで作成してください。