サイレントアップグレードインストールの手順は、以下のとおりです。
本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM メディアパック (Solaris版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」または「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Linux 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (2/2)」を、DVDドライブに挿入します。
DVD媒体をマウントします。
Solaris環境でのマウント例
# mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 <DVDマウントポイント>
DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c0t4d0s0」としています。
Linux環境でのマウント例
# mount -t iso9660 -r /dev/cdrom <DVDマウントポイント>
DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。
サイレントインストール用のインストールシェルスクリプトを実行します。
<インストールログファイル>には、インストールのログを出力するファイルを絶対パスで指定してください。<インストールログファイル>の指定は任意です。
# <DVDマウントポイント>/Manager_unix/esfsilentinstall.sh -eula agreed [-l <インストールログファイル>]
ポイント
-eulaオプションは、使用許諾に同意する指定です。オプション引数に"agreed"を指定した場合だけ、インストールできます。-eulaオプションは、ほかのオプションよりも先に指定する必要があります。
インストールログファイルの指定がない場合、/var/tmp/ディレクトリにesfsilentinstall.logという名前のインストールログファイルを作成します。
指定したインストールログファイルと同名のファイルが存在する場合、上書きします。
インストールログファイルを格納するディレクトリには、書込み権限のある実在するディレクトリを指定する必要があります。書込み権限がない場合は、プロンプトおよび画面へのエラーメッセージ出力を行わずにエラー終了します。
インストールログファイルのパスが半角空白を含む場合は、ダブルクォートで囲む必要があります。
インストールログファイルのパス名には、【 " ! $ 】を使用できません。
注意
オプションの指定に誤りがあった場合は、エラーメッセージをインストールログファイルに出力して終了します。プロンプトおよび画面へのエラーメッセージ出力は行いません。
サイレントインストール用のコマンドを多重実行しないでください。多重実行した場合は、あとから実行したコマンドが異常終了します。このとき、インストールログファイルは作成されません。
サイレントアップグレードインストール時は、コマンドにインストールパラメーターファイルを指定できません。指定した場合は、コマンドがエラー終了します。
インストールが終了すると、プロンプトが表示されます。
DVD媒体をアンマウントします。
# umount <DVDマウントポイント>
アップグレードインストールに使用したDVD媒体を装置から取り出します。
サイレントアップグレードインストール結果の確認
サイレントインストール用のコマンドの復帰値を確認してください。なお、必要に応じて、インストールログファイルを確認してください。ただし、サイレントインストール用のコマンドの復帰値が3または9の場合、インストールログファイルは作成されません。コマンドの復帰値の説明は、『導入ガイド』の「サイレントインストール(ETERNUS SF Manager、AdvancedCopy Manager CCM)の復帰値」を参照してください。
インストール結果は、インストールログファイルでも確認できます。
インストールログファイルを開き、[ResponseResult]セクションの"ResultCode"を参照してください。"ResultCode"には、サイレントインストール用のコマンドの復帰値が書き込まれています。
以上で、アップグレードインストールは終了です。
参照元の記事に戻り、作業を継続してください。