ETERNUS SF Manager 16.xからのアップグレードインストール中に異常が発生した場合は、異常が発生したサーバで以下の手順を実施してください。
クラスタ運用の際、以下のサービスの汎用スクリプトファイル(起動/停止用)を使用している場合は、任意のディレクトリに退避します。
ETERNUS SF Manager Apache Service
ETERNUS SF Manager Tomcat Service
コマンドプロンプトを起動します。
device.iniファイルを退避します(運用管理サーバ兼管理対象サーバ環境だけ)。
copyコマンドを使用して、以下のファイルを退避してください。
クラスタ運用でない場合
退避対象ファイル | ファイル名 |
---|---|
device.ini | $ENV_DIR\ACM\etc\device.ini |
$ENV_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。
クラスタ運用の場合
退避対象ファイル | ファイル名 |
---|---|
device.ini | <共有ディスク>:\etc\opt\swstorage\etc\device.ini |
DVD媒体内の以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルをアンインストールします。
<DVDドライブ>\Manager_windows\vuptools\esfvup_recovery_first.bat
本コマンドを実行すると、以下のメッセージが出力されます。
正常終了時の出力メッセージ
esfvup_recovery_first processing was finished successfully. Please reboot a system. Afterwards, please install this version of the ETERNUS SF Manager or AdvancedCopy Manager Copy Control Module in the same directory as the previous version.
異常終了時の出力メッセージ
esfvup_recovery_first processing has failed.
本メッセージが出力された場合は、システムの動作異常が考えられます。当社技術員(SE)に連絡してください。
注意
本コマンドは、旧バージョンレベルのデータをインストール先ディレクトリに退避して、ETERNUS SF Managerプログラムをアンインストールします。この時点では、インストール先ディレクトリを削除しないでください。復旧手順の完了時に、プログラムが以下の退避先ディレクトリを削除します。
<インストールディレクトリ>\backup_recovery_dir
システムを再起動します。
本バージョンレベルの製品をインストールします。
インストールの手順は、本バージョンレベルの『導入ガイド』を参照してください。
注意
旧バージョンレベルをインストールしていたディレクトリにインストールしてください。また、旧バージョンレベルでポート番号を変更していた場合は、インストール時に設定してください。
旧バージョンレベルのデータを復元するために、以下のコマンドを実行します。
<DVDドライブ>\Manager_windows\vuptools\esfvup_recovery_second.bat
本コマンドを実行すると、以下のメッセージが出力されます。
正常終了時の出力メッセージ
esfvup_recovery_second processing was finished successfully.
異常終了時の出力メッセージ
esfvup_recovery_second processing has failed.
本メッセージが出力された場合は、システムの動作異常が考えられます。当社技術員(SE)に連絡してください。
device.iniファイルを復元します(運用管理サーバ兼管理対象サーバ環境だけ)。
手順3で退避したdevice.iniファイルを、copyコマンドを使用して復元します。
クラスタ運用でない場合
復元対象ファイル | 復元先のディレクトリ名 |
---|---|
device.ini | $ENV_DIR\ACM\etc |
$ENV_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。
クラスタ運用の場合
復元対象ファイル | 復元先のディレクトリ名 |
---|---|
device.ini | <共有ディスク>:\etc\opt\swstorage\etc |
クラスタ運用の際、手順1を実施した場合は、サービスの汎用スクリプトファイル(起動/停止用)を復元します。
以上で、アップグレードにおける異常発生時の対処は終了です。
アップグレードインストール手順に戻り、作業を継続してください。