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ETERNUS SF Express 16.9 / Storage Cruiser 16.9 / AdvancedCopy Manager 16.9 移行ガイド
FUJITSU Storage

8.2.1 ETERNUS SF Managerのアップグレードインストールで問題が発生した場合の対処(Windows環境)

ETERNUS SF Manager 16.xからのアップグレードインストール中に異常が発生した場合は、異常が発生したサーバで以下の手順を実施してください。

  1. クラスタ運用の際、以下のサービスの汎用スクリプトファイル(起動/停止用)を使用している場合は、任意のディレクトリに退避します。

    • ETERNUS SF Manager Apache Service

    • ETERNUS SF Manager Tomcat Service

  2. コマンドプロンプトを起動します。

  3. device.iniファイルを退避します(運用管理サーバ兼管理対象サーバ環境だけ)。

    copyコマンドを使用して、以下のファイルを退避してください。

    • クラスタ運用でない場合

      退避対象ファイル

      ファイル名

      device.ini

      $ENV_DIR\ACM\etc\device.ini

      $ENV_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。

    • クラスタ運用の場合

      退避対象ファイル

      ファイル名

      device.ini

      <共有ディスク>:\etc\opt\swstorage\etc\device.ini

  4. DVD媒体内の以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルをアンインストールします。

    <DVDドライブ>\Manager_windows\vuptools\esfvup_recovery_first.bat

    本コマンドを実行すると、以下のメッセージが出力されます。

    • 正常終了時の出力メッセージ

      esfvup_recovery_first processing was finished successfully.
      Please reboot a system. Afterwards, please install this version of the ETERNUS SF Manager or AdvancedCopy Manager Copy Control Module in the same directory as the previous version.
    • 異常終了時の出力メッセージ

      esfvup_recovery_first processing has failed.

      本メッセージが出力された場合は、システムの動作異常が考えられます。当社技術員(SE)に連絡してください。

    注意

    本コマンドは、旧バージョンレベルのデータをインストール先ディレクトリに退避して、ETERNUS SF Managerプログラムをアンインストールします。この時点では、インストール先ディレクトリを削除しないでください。復旧手順の完了時に、プログラムが以下の退避先ディレクトリを削除します。

    <インストールディレクトリ>\backup_recovery_dir
  5. システムを再起動します。

  6. 本バージョンレベルの製品をインストールします。
    インストールの手順は、本バージョンレベルの『導入ガイド』を参照してください。

    注意

    旧バージョンレベルをインストールしていたディレクトリにインストールしてください。また、旧バージョンレベルでポート番号を変更していた場合は、インストール時に設定してください。

  7. 旧バージョンレベルのデータを復元するために、以下のコマンドを実行します。

    <DVDドライブ>\Manager_windows\vuptools\esfvup_recovery_second.bat

    本コマンドを実行すると、以下のメッセージが出力されます。

    • 正常終了時の出力メッセージ

      esfvup_recovery_second processing was finished successfully.
    • 異常終了時の出力メッセージ

      esfvup_recovery_second processing has failed.

      本メッセージが出力された場合は、システムの動作異常が考えられます。当社技術員(SE)に連絡してください。

  8. device.iniファイルを復元します(運用管理サーバ兼管理対象サーバ環境だけ)。

    手順3で退避したdevice.iniファイルを、copyコマンドを使用して復元します。

    • クラスタ運用でない場合

      復元対象ファイル

      復元先のディレクトリ名

      device.ini

      $ENV_DIR\ACM\etc

      $ENV_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「環境設定ディレクトリ」です。

    • クラスタ運用の場合

      復元対象ファイル

      復元先のディレクトリ名

      device.ini

      <共有ディスク>:\etc\opt\swstorage\etc

  9. クラスタ運用の際、手順1を実施した場合は、サービスの汎用スクリプトファイル(起動/停止用)を復元します。

以上で、アップグレードにおける異常発生時の対処は終了です。

アップグレードインストール手順に戻り、作業を継続してください。