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ETERNUS SF Express 16.9 / Storage Cruiser 16.9 / AdvancedCopy Manager 16.9 移行ガイド
FUJITSU Storage

5.4.1 アップグレードインストール前の作業

ポイント

アップグレードインストールを行う前に、システムをバックアップすることを推奨します。
バックアップを採取しておくと、アップグレードインストール中に異常が発生した場合にバックアップからシステムを復元(リストア)することで、アップグレードインストール前の状態に戻すことができます。

5.4.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ

アップグレードインストールに失敗したときのリカバリー用に、旧バージョンレベルのStorage Cruiserエージェントの運用環境をバックアップしてください。手順は以下のとおりです。

  1. 作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。

  2. 以下のコマンドを実行して、デーモンを停止します。

    # /opt/FJSVssage/bin/pstorageagt
  3. 以下のコマンドを実行して、デーモンが停止したことを確認します。

    # /bin/ps -ef | grep FJSVssage

    デーモンが停止していない場合は、以下のコマンドを実行してデーモンを強制停止してください。

    # /usr/bin/kill -9 <デーモンのプロセスID>
  4. 本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (16.9以降) エージェントプログラム & マニュアル」を、DVDドライブに挿入します。

  5. DVD媒体をマウントします。

    例:

    # mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 <DVDマウントポイント>

    DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c0t4d0s0」としています。

  6. 以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルのバックアップを実施します。

    backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定してください。

    # <DVDマウントディレクトリ>/Agent_unix/Storage_Cruiser/Solaris/scagtpreinst.sh backupDir

    バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、コマンドを再実行してください。