ポイント
アップグレードインストールを行う前に、システムをバックアップすることを推奨します。
バックアップを採取しておくと、アップグレードインストール中に異常が発生した場合にバックアップからシステムを復元(リストア)することで、アップグレードインストール前の状態に戻すことができます。
アップグレードインストールに失敗したときのリカバリー用に、旧バージョンレベルのStorage Cruiserエージェントの運用環境をバックアップしてください。手順は以下のとおりです。
作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
以下のコマンドを実行して、デーモンを停止します。
# /opt/FJSVssage/bin/pstorageagt
以下のコマンドを実行して、デーモンが停止したことを確認します。
# /bin/ps -ef | grep FJSVssage
デーモンが停止していない場合は、以下のコマンドを実行してデーモンを強制停止してください。
# /usr/bin/kill -9 <デーモンのプロセスID>
本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (16.9以降) エージェントプログラム & マニュアル」を、DVDドライブに挿入します。
DVD媒体をマウントします。
例:
# mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 <DVDマウントポイント>
DVDドライブのデバイス名は装置によって異なります。例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c0t4d0s0」としています。
以下のコマンドを実行して、旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定してください。
# <DVDマウントディレクトリ>/Agent_unix/Storage_Cruiser/Solaris/scagtpreinst.sh backupDir
バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、コマンドを再実行してください。