以下の手順で、旧バージョンレベルのExpress運用環境をリストアしてください。なお、手順1と手順2がすでに実施されている場合は、手順3から実施してください。
作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。
本バージョンレベルのDVD媒体「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 64bit版) (16.9以降) マネージャープログラム (1/2)」を、DVDドライブに挿入します。
以下のバッチを実行して、旧バージョンレベルのリストアを実施します。
backupDir には、バックアップデータを格納したディレクトリを絶対パスで指定してください。tmpDir には、性能管理機能に関するファイルの一時退避先ディレクトリを絶対パスで指定してください。性能管理機能に関するファイルを退避していない場合、tmpDir の指定は不要です。
<DVDドライブ>:\Manager_windows\vuptools\esfpostinst.bat backupDir [tmpDir]
リストアに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、バッチを再実行してください。
ポイント
ディレクトリ名には、空白(全角、半角)、および半角記号【 " | : * ? / . < > , % & ^ = ! ; ( ) 】を使用できません。
ディレクトリ名に指定できる文字数は、220文字までです。
DVD媒体を装置から取り出します。
以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerのサービスを再起動します。
$INS_DIR\Common\bin\Start_ESFservice.bat
$INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。
管理者権限でesfadm devconf importコマンドを実行して、旧バージョンレベルの構成情報を移行してください。esfadm devconf importコマンドを実行する前に、管理対象の装置・サーバにアクセスできる状態であることを確認してください。
$INS_DIR\Common\bin\esfadm devconf import -all
$INS_DIRは、ETERNUS SF Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です。
esfadm devconf importコマンドを実行したあとは、esfadm devconf importstatusコマンドで[IMPORT STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。
また、移行対象のインポート状況の[STATUS]欄が"Complete"になることを確認してください。"Failed"の場合、構成情報の移行に失敗しているため、「9.2 異常発生時の対処」を参照し対処してください。
注意
アップグレード前と同じWebブラウザーを使用して、Webコンソールを操作する場合は、Webブラウザーのキャッシュを削除してから操作してください。
esfadm devconf importコマンド実行時に管理対象の装置・サーバにアクセスできない状態の場合、装置の構成情報が移行されていないため、esfadm devconf importコマンドの再実行が必要です。
性能監視の再開
旧バージョンレベルで性能監視を実施していた場合は、性能監視を再開してください。
再開する方法は、『Express 運用ガイド』の「性能管理指示」を参照してください。
注意
アップグレード前に採取していた容量に関する情報は、Dashboardに表示されません。シン・プロビジョニングプールの容量グラフ画面で参照してください。
アップグレード後に正常動作を確認できたら、「2.1.1.2 旧バージョンレベルのバックアップ」の手順2-dで作成したバックアップ先ディレクトリ内のバックアップデータを削除して問題ありません。
本バージョンレベルのETERNUS SF Managerでは、Symfowareを使用していません。
SymfowareがETERNUS SF Managerだけに利用されていた場合に限り、Symfowareをアンインストールしてください。
Symfowareをアンインストールする手順は、以下のとおりです。
[プログラムの追加と削除]画面または[プログラムと機能]画面で、Symfowareをアンインストールします。
Symfoware ServerとSymfoware Clientを共にインストールしている場合は、先にSymfoware Clientをアンインストールしてください。