オペレーティングシステムについて
アップグレードインストールを行うには、旧バージョンレベルを運用していたサーバのオペレーティングシステム(とそのバージョンレベル)を、本バージョンレベルがサポートしている必要があります。
参照
本バージョンレベルの製品が動作するオペレーティングシステムは、『導入ガイド』の「動作環境」を参照してください。
注意
Solaris環境の場合、OSの問題によって、ETERNUS SF Managerのプロセスがハングアップする可能性があります。ハングアップしたときは、以下の手順を実施してください。
/opt/FJSVesfcm/JRE/lib/security/java.securityファイルの"security.provider.n"(n は整数)と記述された2番目の行を削除してください。そのあと、削除した行以降に存在する"security.provider.n"の番号を1つずつ小さくしてください。
OSを再起動してください。
IPv6環境への移行について
本製品のアップグレードインストール作業を実施したあと、本製品およびOS・関連ソフトウェアのIPアドレス環境に関する設定を変更してください。
参照
Storage CruiserのIPアドレス環境の変更方法は、『Storage Cruiser 運用ガイド』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」および「サーバノードのIPアドレスの変更」を参照してください。
AdvancedCopy ManagerのIPアドレス環境の変更方法は、変更するサーバのOSに対応する『AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」および「管理対象サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
バージョン15のセッションタイムアウトの設定について
セッションタイムアウト時間に画面更新間隔より長い時間を設定した場合、バージョン15では、セッションタイムアウト機能が無効になりました。バージョン16以降では、セッションタイムアウト機能が有効になり、Webコンソールを操作せずにセッションタイムアウト時間を超過すると、セッションタイムアウトが発生します。
アップグレードインストール作業を実施すると、アップグレード前のバージョンレベルでのセッションタイムアウト時間および画面更新間隔の設定値が、本バージョンレベルに引き継がれます。このため、アップグレード前はセッションタイムアウトが無効になっていても、アップグレード後は有効になります。
セッションタイムアウトを無効にする場合は、アップグレードインストール後にWebコンソールへログインして、セッションタイムアウト時間を0(分)に設定してください。
参照
セッションタイムアウト時間の変更方法は、『Webコンソール説明書』の「セッションタイムアウト時間の変更」を参照してください。
DVD媒体のマウントについて(Linux環境だけ)
本製品のDVD媒体を手動でマウントする場合は、mountコマンドの実行時に、明示的にiso9660ファイルシステムを指定してください。
以下のコマンド実行例では、DVDドライブのデバイス名を「/dev/cdrom」としています。DVDドライブのデバイス名は、装置によって異なります。
# mount -t iso9660 -r /dev/cdrom <DVDマウントポイント>
DVD媒体の自動マウント(autofs)を使用している場合は、/etc/fstabファイルにiso9660ファイルシステムを指定してください。
注意
本製品のDVD媒体は、UDF Bridge形式で作成されています。このため、iso9660ファイルシステムまたはUDFファイルシステムのどちらかでマウントできますが、UDFファイルシステムでマウントした場合は、実行ファイルの実行権限が除去されることがあります。この場合、インストーラーを実行できないなどの問題が発生します。OSによっては、以下のマウント仕様となっている場合があるため、注意してください。マウントされているDVD媒体のマウントオプションは、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。
自動マウント、またはmountコマンドでファイルシステムオプションを省略してDVD媒体をマウントした場合、UDFファイルシステムでマウントされるため、DVD媒体上のコマンドを実行できない