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ETERNUS SF Express 16.9 / Storage Cruiser 16.9 / AdvancedCopy Manager 16.9 導入ガイド
FUJITSU Storage

E.1 管理できる装置台数の判定

1台のETERNUS SF Managerで管理できる装置台数は、以下の評価式を使用して判定します。評価式で算出した値(総合評価値)が2048を超える場合は、複数のETERNUS SF Managerに分割して管理してください。

総合評価値 = 基底値
           + 登録装置の評価値
           + 障害監視の評価値
           + 性能管理の評価値
           + AdvancedCopy Managerの評価値
           + QoS自動化機能の評価値
           + レポーティング機能の評価値
           + Storage Cluster機能の評価値
           + VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
基底値

ETERNUS SF Managerの動作(ストレージ自動階層制御を含む)に必要となる値です。以下の値を指定してください。

基底値 = 560
登録装置の評価値

登録装置の評価値は、以下の式で算出した値を指定してください。

登録装置の評価値 = 装置ごとの評価値1
                 + 装置ごとの評価値2
                 + 装置ごとの評価値3
                 + 装置ごとの評価値4
                 + 装置ごとの評価値5
                 + 装置ごとの評価値6
装置ごとの評価値1~6

装置ごとの評価値は、下表から登録する装置に応じた評価値を選択してください。
登録する装置台数が6台以下の場合は、登録する装置数だけ指定してください。7台以上の場合は、評価値の大きい装置6台の値を指定してください。

装置種別

登録する装置

評価値

NAS機能
なし

NAS機能
あり

ストレージ装置

ETERNUS DX series

ETERNUS DX100 S5/S4/S3
ETERNUS DX200 S5/S4/S3

23

33

ETERNUS DX500 S5/S4/S3
ETERNUS DX600 S5/S4/S3

25

35

ETERNUS DX900 S5
ETERNUS DX8900 S4/S3
ETERNUS DX8700 S3

90

ETERNUS DX80 S2
ETERNUS DX90 S2

23

ETERNUS DX410 S2
ETERNUS DX440 S2

25

ETERNUS DX8100 S2

25

ETERNUS DX8700 S2

40

上記以外

30

オールフラッシュアレイ

ETERNUS AF150 S3
ETERNUS AF250 S3/S2
ETERNUS AF250
ETERNUS DX200F

23

ETERNUS AF650 S3/S2
ETERNUS AF650

25

上記以外

5

サーバ

VMware vSphere (注)

35

Storage Cruiserエージェントインストール済みのサーバノード
(AdvancedCopy Managerエージェントのインストール状況は問わず)

30

AdvancedCopy Managerエージェントだけをインストール済みのサーバノード

10

エージェント未インストールのサーバノード

5

スイッチ装置

PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード、
Brocade series、
VDX series、
PRIMERGY コンバージドスイッチブレード

20

CFX2000 series、
PRIMERGY コンバージドファブリックスイッチブレード(10Gbps 18/8 +2)

5

テープライブラリ装置

ETERNUS LT series

5

その他

上記以外の装置

5

注: VMware vSphereでVM運用しているサーバ(VMゲスト)の場合、評価値の指定は不要です。

障害監視の評価値

障害監視の評価値は、以下の式で算出した値を指定してください。

障害監視の評価値 = 0.3 * 登録装置台数
登録装置台数

VMゲストを除く、すべての登録装置の台数

性能管理の評価値

性能管理を実施する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

性能管理の評価値 = 13.5 * 性能管理の対象装置台数
                 + ボリューム範囲の指定方式による評価値
                 + NAS管理装置の評価値
性能管理の対象装置台数

性能を監視するストレージ装置とスイッチ装置の台数

ボリューム範囲の指定方式による評価値

性能管理の監視ボリューム範囲に「すべて」を選択する装置に下記の装置がある場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

  • ETERNUS DX series (DX60 S2を除く)

  • ETERNUS AF オールフラッシュアレイ

  • ETERNUS DX200F

    ボリューム範囲の指定方式による評価値 = 100
NAS管理装置の評価値

性能管理対象にNAS管理を使用している装置がある場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

NAS管理装置の評価値 = 3.5 + 11 * NASボリューム数
NASボリューム数

性能管理対象の全ストレージ装置にあるNASボリューム数の総和

AdvancedCopy Managerの評価値

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能またはレプリケーション管理機能を使用する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

AdvancedCopy Managerの評価値 = 20
QoS自動化機能の評価値

QoS自動化機能を使用する場合、以下の式で算出した値を指定してください。

QoS自動化機能の評価値 = 10 + 0.2 * QoS自動化対象のFTV数の総和
QoS自動化対象のFTV数の総和

登録する装置内で、QoS自動化機能を有効化するFTV数の総和

レポーティング機能の評価値

レポーティング機能を使用する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

レポーティング機能の評価値 = 0.3 * レポーティング機能の対象ボリューム数の総和
レポーティング機能の対象ボリューム数の総和

登録する装置内で、レポーティング機能が情報収集の対象としているボリューム数の総和

Storage Cluster機能の評価値

Storage Cluster機能を使用している場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

Storage Cluster機能の評価値 = 10 * Storage Cluster構成装置数 + 0.2 * TFOV数
Storage Cluster構成装置数

Storage Clusterを構成するストレージ装置台数

TFOV数

全ストレージ装置にあるTFOV数の総和

VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値

VMware vSphere Virtual Volumes機能を使用している場合は、以下の式で算出した値を指定してください。

VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値 = 255 + 45 * 仮想マシン数
仮想マシン数

同時にバックアップを実行するようにスケジュールした仮想マシン台数。ただし、10台を越える場合は10を指定してください。

上記の式によって評価した構成例を、以下に記載します。

障害監視と性能管理だけを実施する場合
[対象環境]
管理対象装置

ETERNUS DX200 S3: 30台

Brocade seriesのスイッチ: 6台

Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerエージェントインストール済みのサーバノード: 70台

ETERNUS LT140: 2台

性能管理対象装置

ETERNUS DX200 S3: 30台

性能管理の監視ボリューム範囲に「部分」を指定する。

Brocade seriesのスイッチ: 6台

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能とレプリケーション管理機能を利用
以下の機能は利用しない
  • QoS自動化機能

  • レポーティング機能

  • NAS管理

  • Storage Cluster機能

  • VMware vSphere Virtual Volumes機能

[総合評価値]
       560
       + (30 + 30 + 30 + 30 + 30 + 30)     # 登録装置の評価値
       + 0.3 * (30 + 6 + 70 + 2)           # 障害監視の評価値
       + 13.5 * (30 + 6) + 0 + 0           # 性能管理の評価値
       + 20                                # AdvancedCopy Managerの評価値
       + 0                                 # QoS自動化機能の評価値
       + 0                                 # レポーティング機能の評価値
       + 0                                 # Storage Cluster機能の評価値
       + 0                                 # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
       = 1278.4

QoS自動化機能とレポーティング機能を使用し、バックアップ運用を行う場合
[対象環境]
管理対象装置

ETERNUS DX600 S3: 6台 (このうち1台でNAS運用)

Brocade seriesのスイッチ: 2台

VMware vSphereサーバ: 18台

性能管理対象装置

ETERNUS DX600 S3: 6台

性能管理の監視ボリューム範囲に「部分」を指定する。

Brocade seriesのスイッチ: 2台

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能とレプリケーション管理機能を利用
QoS自動化機能

QoS自動化対象のFTV数の総和 : 500個

レポーティング機能

レポーティング機能の対象ボリューム数の総和 : 800個

以下の機能は利用しない
  • NAS管理

  • Storage Cluster機能

  • VMware vSphere Virtual Volumes機能

[総合評価値]
       560
       + (35 + 35 + 35 + 35 + 35 + 35)    # 登録装置の評価値
       + 0.3 * (6 + 2 + 18)               # 障害監視の評価値
       + 13.5 * (6 + 2) + 0 + 0           # 性能管理の評価値
       + 20                               # AdvancedCopy Managerの評価値
       + 10 + 0.2 * 500                   # QoS自動化機能の評価値
       + 0.3 * 800                        # レポーティング機能の評価値
       + 0                                # Storage Cluster機能の評価値
       + 0                                # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
       = 1255.8

Storage Cluster機能を使用する場合
[対象環境]
管理対象装置

ETERNUS DX200 S3: 14台

Brocade seriesのスイッチ: 4台

Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerエージェントインストール済みのサーバノード: 20台

性能管理対象装置

ETERNUS DX200 S3: 14台

性能管理の監視ボリューム範囲に「部分」を指定する。

Brocade seriesのスイッチ: 4台

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能とレプリケーション管理機能を利用
Storage Cluster機能を利用

ETERNUS DX200 S3の2台をStorage Cluster構成にする。

全ストレージ装置内のTFOV数の総和: 200個

以下の機能は利用しない
  • QoS自動化機能

  • レポーティング機能

  • NAS管理

  • VMware vSphere Virtual Volumes機能

[総合評価値]
       560
       + (30 + 30 + 30 + 30 + 30 + 30)    # 登録装置の評価値
       + 0.3 * (14 + 4 + 20)              # 障害監視の評価値
       + 13.5 * (14 + 4) + 0 + 0          # 性能管理の評価値
       + 20                               # AdvancedCopy Managerの評価値
       + 0                                # QoS自動化機能の評価値
       + 0                                # レポーティング機能の評価値
       + 10 * 2 + 0.2 * 200               # Storage Cluster機能の評価値
       + 0                                # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
       = 1074.4

VMware vSphere Virtual Volumes機能を使用する場合
[対象環境]
管理対象装置

ETERNUS DX600 S3: 6台

Brocade seriesのスイッチ: 2台

VMware vSphereサーバ: 4台

性能管理対象装置

ETERNUS DX600 S3: 6台

性能管理の監視ボリューム範囲に「すべて」を指定する。

Brocade seriesのスイッチ: 2台

AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能とレプリケーション管理機能を利用
QoS自動化機能

QoS自動化対象のFTV数の総和 : 300個

レポーティング機能

レポーティング機能の対象ボリューム数の総和 : 500個

VMware vSphere Virtual Volumes機能の仮想マシンバックアップ機能を利用

同時にバックアップするVMゲスト数を2台となるようにスケジュールする。

以下の機能は利用しない
  • NAS管理

  • Storage Cluster機能

[総合評価値]
       560
       + (35 + 35 + 35 + 35 + 25 + 25)    # 登録装置の評価値
       + 0.3 * (6 + 2 + 4)                # 障害監視の評価値
       + 13.5 * (6 + 2) + 100 + 0         # 性能管理の評価値
       + 20                               # AdvancedCopy Managerの評価値
       + 10 + 0.2 * 300                   # QoS自動化機能の評価値
       + 0.3 * 500                        # レポーティング機能の評価値
       + 0                                # Storage Cluster機能の評価値
       + 255 + 45 * 2                     # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
       = 1546.6