1台のETERNUS SF Managerで管理できる装置台数は、以下の評価式を使用して判定します。評価式で算出した値(総合評価値)が2048を超える場合は、複数のETERNUS SF Managerに分割して管理してください。
総合評価値 = 基底値 + 登録装置の評価値 + 障害監視の評価値 + 性能管理の評価値 + AdvancedCopy Managerの評価値 + QoS自動化機能の評価値 + レポーティング機能の評価値 + Storage Cluster機能の評価値 + VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値
ETERNUS SF Managerの動作(ストレージ自動階層制御を含む)に必要となる値です。以下の値を指定してください。
基底値 = 560
登録装置の評価値は、以下の式で算出した値を指定してください。
登録装置の評価値 = 装置ごとの評価値1 + 装置ごとの評価値2 + 装置ごとの評価値3 + 装置ごとの評価値4 + 装置ごとの評価値5 + 装置ごとの評価値6
装置ごとの評価値は、下表から登録する装置に応じた評価値を選択してください。
登録する装置台数が6台以下の場合は、登録する装置数だけ指定してください。7台以上の場合は、評価値の大きい装置6台の値を指定してください。
装置種別 | 登録する装置 | 評価値 | ||
---|---|---|---|---|
NAS機能 | NAS機能 | |||
ストレージ装置 | ETERNUS DX series | ETERNUS DX100 S5/S4/S3 | 23 | 33 |
ETERNUS DX500 S5/S4/S3 | 25 | 35 | ||
ETERNUS DX900 S5 | 90 | - | ||
ETERNUS DX80 S2 | 23 | - | ||
ETERNUS DX410 S2 | 25 | - | ||
ETERNUS DX8100 S2 | 25 | - | ||
ETERNUS DX8700 S2 | 40 | - | ||
上記以外 | 30 | - | ||
オールフラッシュアレイ | ETERNUS AF150 S3 | 23 | - | |
ETERNUS AF650 S3/S2 | 25 | - | ||
上記以外 | 5 | - | ||
サーバ | VMware vSphere (注) | 35 | - | |
Storage Cruiserエージェントインストール済みのサーバノード | 30 | - | ||
AdvancedCopy Managerエージェントだけをインストール済みのサーバノード | 10 | - | ||
エージェント未インストールのサーバノード | 5 | - | ||
スイッチ装置 | PRIMERGY BX600 ファイバーチャネルスイッチブレード、 | 20 | - | |
CFX2000 series、 | 5 | - | ||
テープライブラリ装置 | ETERNUS LT series | 5 | - | |
その他 | 上記以外の装置 | 5 | - |
注: VMware vSphereでVM運用しているサーバ(VMゲスト)の場合、評価値の指定は不要です。
障害監視の評価値は、以下の式で算出した値を指定してください。
障害監視の評価値 = 0.3 * 登録装置台数
VMゲストを除く、すべての登録装置の台数
性能管理を実施する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。
性能管理の評価値 = 13.5 * 性能管理の対象装置台数 + ボリューム範囲の指定方式による評価値 + NAS管理装置の評価値
性能を監視するストレージ装置とスイッチ装置の台数
性能管理の監視ボリューム範囲に「すべて」を選択する装置に下記の装置がある場合は、以下の式で算出した値を指定してください。
ETERNUS DX series (DX60 S2を除く)
ETERNUS AF オールフラッシュアレイ
ETERNUS DX200F
ボリューム範囲の指定方式による評価値 = 100
性能管理対象にNAS管理を使用している装置がある場合は、以下の式で算出した値を指定してください。
NAS管理装置の評価値 = 3.5 + 11 * NASボリューム数
性能管理対象の全ストレージ装置にあるNASボリューム数の総和
AdvancedCopy Managerのバックアップ管理機能またはレプリケーション管理機能を使用する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。
AdvancedCopy Managerの評価値 = 20
QoS自動化機能を使用する場合、以下の式で算出した値を指定してください。
QoS自動化機能の評価値 = 10 + 0.2 * QoS自動化対象のFTV数の総和
登録する装置内で、QoS自動化機能を有効化するFTV数の総和
レポーティング機能を使用する場合は、以下の式で算出した値を指定してください。
レポーティング機能の評価値 = 0.3 * レポーティング機能の対象ボリューム数の総和
登録する装置内で、レポーティング機能が情報収集の対象としているボリューム数の総和
Storage Cluster機能を使用している場合は、以下の式で算出した値を指定してください。
Storage Cluster機能の評価値 = 10 * Storage Cluster構成装置数 + 0.2 * TFOV数
Storage Clusterを構成するストレージ装置台数
全ストレージ装置にあるTFOV数の総和
VMware vSphere Virtual Volumes機能を使用している場合は、以下の式で算出した値を指定してください。
VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値 = 255 + 45 * 仮想マシン数
同時にバックアップを実行するようにスケジュールした仮想マシン台数。ただし、10台を越える場合は10を指定してください。
上記の式によって評価した構成例を、以下に記載します。
例
ETERNUS DX200 S3: 30台
Brocade seriesのスイッチ: 6台
Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerエージェントインストール済みのサーバノード: 70台
ETERNUS LT140: 2台
ETERNUS DX200 S3: 30台
性能管理の監視ボリューム範囲に「部分」を指定する。
Brocade seriesのスイッチ: 6台
QoS自動化機能
レポーティング機能
NAS管理
Storage Cluster機能
VMware vSphere Virtual Volumes機能
560 + (30 + 30 + 30 + 30 + 30 + 30) # 登録装置の評価値 + 0.3 * (30 + 6 + 70 + 2) # 障害監視の評価値 + 13.5 * (30 + 6) + 0 + 0 # 性能管理の評価値 + 20 # AdvancedCopy Managerの評価値 + 0 # QoS自動化機能の評価値 + 0 # レポーティング機能の評価値 + 0 # Storage Cluster機能の評価値 + 0 # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値 = 1278.4
例
ETERNUS DX600 S3: 6台 (このうち1台でNAS運用)
Brocade seriesのスイッチ: 2台
VMware vSphereサーバ: 18台
ETERNUS DX600 S3: 6台
性能管理の監視ボリューム範囲に「部分」を指定する。
Brocade seriesのスイッチ: 2台
QoS自動化対象のFTV数の総和 : 500個
レポーティング機能の対象ボリューム数の総和 : 800個
NAS管理
Storage Cluster機能
VMware vSphere Virtual Volumes機能
560 + (35 + 35 + 35 + 35 + 35 + 35) # 登録装置の評価値 + 0.3 * (6 + 2 + 18) # 障害監視の評価値 + 13.5 * (6 + 2) + 0 + 0 # 性能管理の評価値 + 20 # AdvancedCopy Managerの評価値 + 10 + 0.2 * 500 # QoS自動化機能の評価値 + 0.3 * 800 # レポーティング機能の評価値 + 0 # Storage Cluster機能の評価値 + 0 # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値 = 1255.8
例
ETERNUS DX200 S3: 14台
Brocade seriesのスイッチ: 4台
Storage CruiserおよびAdvancedCopy Managerエージェントインストール済みのサーバノード: 20台
ETERNUS DX200 S3: 14台
性能管理の監視ボリューム範囲に「部分」を指定する。
Brocade seriesのスイッチ: 4台
ETERNUS DX200 S3の2台をStorage Cluster構成にする。
全ストレージ装置内のTFOV数の総和: 200個
QoS自動化機能
レポーティング機能
NAS管理
VMware vSphere Virtual Volumes機能
560 + (30 + 30 + 30 + 30 + 30 + 30) # 登録装置の評価値 + 0.3 * (14 + 4 + 20) # 障害監視の評価値 + 13.5 * (14 + 4) + 0 + 0 # 性能管理の評価値 + 20 # AdvancedCopy Managerの評価値 + 0 # QoS自動化機能の評価値 + 0 # レポーティング機能の評価値 + 10 * 2 + 0.2 * 200 # Storage Cluster機能の評価値 + 0 # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値 = 1074.4
例
ETERNUS DX600 S3: 6台
Brocade seriesのスイッチ: 2台
VMware vSphereサーバ: 4台
ETERNUS DX600 S3: 6台
性能管理の監視ボリューム範囲に「すべて」を指定する。
Brocade seriesのスイッチ: 2台
QoS自動化対象のFTV数の総和 : 300個
レポーティング機能の対象ボリューム数の総和 : 500個
同時にバックアップするVMゲスト数を2台となるようにスケジュールする。
NAS管理
Storage Cluster機能
560 + (35 + 35 + 35 + 35 + 25 + 25) # 登録装置の評価値 + 0.3 * (6 + 2 + 4) # 障害監視の評価値 + 13.5 * (6 + 2) + 100 + 0 # 性能管理の評価値 + 20 # AdvancedCopy Managerの評価値 + 10 + 0.2 * 300 # QoS自動化機能の評価値 + 0.3 * 500 # レポーティング機能の評価値 + 0 # Storage Cluster機能の評価値 + 255 + 45 * 2 # VMware vSphere Virtual Volumes機能の評価値 = 1546.6