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Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Event Agent トラブルシューティングガイド 監視編
FUJITSU Software

6.35 [利用者のアクセス権設定]または[監視ツリーのアクセス権設定]で、「ユーザ名の一覧が取得できませんでした。」または応答なしになる

エラーメッセージ

ユーザ名の一覧が取得できませんでした。(4:13)

対象バージョンレベル

確認ポイント

接続先のSystemwalker Centric Managerから参照可能なユーザーが大量に存在しませんか

原因

接続先のSystemwalker Centric Managerから参照可能なユーザーが大量に存在する場合、画面が応答なしになる、または、本メッセージが出力されます。

対処方法

以下の方法を参考にして、接続先のSystemwalker Centric Managerから参照可能なユーザーを削減してください。

接続先のSystemwalker Centric Manager環境がActive Directoryのドメインに参加している場合

参加先のActive Directory上にあるドメインコントローラにおいて、不要なユーザーを削除してください。

接続先のSystemwalker Centric Manager環境でLDAPクライアントを使用している場合

LDAPクライアントの設定について、検索ベースDN、スコープ、フィルター条件の見直しを行い、ユーザーの参照範囲を限定してください。

設定変更の方法については、使用するLDAPクライアントのマニュアルを参照してください。


参照可能なユーザーを削減できない場合は、接続先のSystemwalker Centric Manager上で、コマンドを実行することで、アクセス権を設定してください。

アクセス権設定を参照する

dmmkbatコマンドを使用して、セキュリティ情報を抽出してください。

利用者のアクセス権設定については、mpsetmemコマンドの指定個所を確認してください。監視ツリーのアクセス権設定については、dmsetaclコマンドで監視ツリーを指定している個所を確認してください。

dmmkbatコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

利用者のアクセス権を設定する

利用者のアクセス権を設定するには、mpsetmemコマンドを使用してください。

mpsetmemコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

監視ツリーのアクセス権を設定する

監視ツリーのアクセス権を設定するには、dmsetaclコマンドを使用してください。設定手順は以下のとおりです。

設定手順

  1. GetTreeコマンドを実行して、アクセス権を設定する監視ツリーの情報を確認します。

    Windows】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\bin\GetTree -l

    Linux】

    /opt/FJSVfwbs/bin/evtutlnt GetTree -l

    出力結果から、1項目目の監視ツリーの内部IDと、2項目目の種別番号を確認します。

    実行例/出力結果(Windows):

    C:\work>C:\Systemwalker\MPWALKER.DM\MpFwbs\bin\GetTree.exe -l
    [DN210331113836_603_100] #1 CMGRServer01
    [DN210331113836_603_115] #4 データベース
    [DN210331113836_603_116] #5 管理者
    [DN210331113836_603_117] #6 アプリケーション
    [DN210331113836_603_184] #3 業務ツリー01

    ※監視ツリー「業務ツリー01」の場合:
      内部ID:DN210331113836_603_184
      種別番号:3

    実行例/出力結果(Linux):

    # /opt/FJSVfwbs/bin/evtutlnt GetTree -l
    [DN210115162648_603_100] #1 CMGRServer01
    [DN210115162648_603_115] #4 データベース
    [DN210115162648_603_116] #5 管理者
    [DN210115162648_603_117] #6 アプリケーション
    [DN210115162648_603_191] #3 業務ツリー01

    ※監視ツリー「業務ツリー01」の場合:
      内部ID:DN210115162648_603_191
      種別番号:3
  2. dmsetaclコマンドを実行して、アクセス権を設定します。

    下記の記述形式に従い、dmsetaclコマンドを実行してください。
    なお、dmsetaclコマンドの実行には、Administrator権限/システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。

    アクセス権の追加の場合:

    dmsetacl -a -i 内部ID -t 監視ツリー名 -k 種別番号 -u ユーザー名|-r ロール名[-s ドメイン名] -p a

    アクセス権の削除の場合:

    dmsetacl -d -i 監視ツリーの内部ID -u ユーザー名|-r ロール名 [-s ドメイン名]

    指定例(手順1.Windowsの例の場合)

    監視ツリー「業務ツリー01」へユーザー「user01」のアクセス権を追加する場合:

    dmsetacl -a -i "DN210331113836_603_184" -t "業務ツリー01" -k 3 -u "user01" -p a

    監視ツリー「業務ツリー01」へロール「DmReference」のアクセス権を追加する場合:

    dmsetacl -a -i "DN210331113836_603_184" -t "業務ツリー01" -k 3 -r "DmReference" -p a

    監視ツリー「業務ツリー01」からユーザー「user01」のアクセス権を削除する場合:

    dmsetacl -d -i "DN210331113836_603_184" -u "user01"

    監視ツリー「業務ツリー01」からロール「DmReference」のアクセス権を削除する場合:

    dmsetacl -d -i "DN210331113836_603_184" -r "DmReference"