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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.6 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

B.6.8 クラスタシステムによる設定例(カスケード)

以下のネットワーク構成における環境設定例を示します。

図のIPアドレスにおけるxxはアドレス自動構成により自動採番されることを表します。

GLS以外のネットワークの設定については、“3.2.2 ネットワークの設定”を参照してください。
クラスタシステムの設定については、クラスタシステムのマニュアルを参照してください。
なお、ここでは系間パスの記述は省略してあります。
また、点線は、インタフェースが非活性状態であることを表します。

[HOST-Aの設定]

1) システムの設定

1-1) /etc/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。ただし、アドレス自動構成により自動採番されるIPv6アドレスは定義する必要はありません。

192.168.70.1    hosta    # HOST-A/B/Cの引継ぎ仮想IPアドレス
192.168.70.2    host11   # HOST-Aの物理IPアドレス
192.168.70.3    host21   # HOST-Bの物理IPアドレス
192.168.70.4    host31   # HOST-Cの物理IPアドレス
192.168.70.100  swhub1   # primary監視先HUBのIPアドレス
192.168.70.101  swhub2   # secondary監視先HUBのIPアドレス
fec0:1::1       v6hosta1 # HOST-A/B/Cの引継ぎ仮想IPアドレス

1-2) /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX(Xは0,1)ファイルに、上記で定義したIPアドレスを記載します。

2) システムの設定の反映

以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、eth0がIPv4/IPv6インタフェースとして活性化されていることを、ipコマンドで確認してください。

/sbin/shutdown -r now

3) サブネットマスクの設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetmask create -i 192.168.70.0 -m 255.255.255.0

4) IPv4仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m d -i 192.168.70.1 -e 192.168.70.2 -t eth0,eth1

注意

オプションの‘-e’に指定する物理IPアドレスは、必ず/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0に設定した物理IPアドレスと一致させてください。

5) IPv6仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create inet6 -n sha0 -m d -i fec0:1::1/64 -t eth0,eth1

6) HUB監視機能の設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 192.168.70.100,192.168.70.101 -b off

7) 待機パトロール機能の設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0

8) 引継ぎ仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc create -n sha0

9) HUB監視の開始

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on

10) 待機パトロールの開始

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/strptl -n sha1

[HOST-Bの設定]

1) システムの設定

1-1) /etc/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。定義内容はHOST-Aと同じです。

1-2) /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX(Xは0,1)ファイルに、上記で定義したIPアドレスを記載します。

2) システムの設定の反映

以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、eth0がIPv4/IPv6インタフェースとして活性化されていることを、ipコマンドで確認してください。

/sbin/shutdown -r now

3) サブネットマスクの設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetmask create -i 192.168.70.0 -m 255.255.255.0

4) IPv4仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m d -i 192.168.70.1 -e 192.168.70.3 -t eth0,eth1

注意

オプションの‘-e’に指定する物理IPアドレスは、必ず/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0に設定した物理IPアドレスと一致させてください。

5) IPv6仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create inet6 -n sha0 -m d -i fec0:1::1/64 -t eth0,eth1

6) HUB監視機能の設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 192.168.70.100,192.168.70.101 -b off

7) 待機パトロール機能の設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0

8) 引継ぎ仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc create -n sha0

9) HUB監視の開始

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on

10) 待機パトロールの開始

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/strptl -n sha1

[HOST-Cの設定]

1) システムの設定

1-1) /etc/hostsファイルに、使用するIPアドレスおよびホスト名を定義します。定義内容はHOST-Aと同じです。

1-2) /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ethX(Xは0,1)ファイルに、上記で定義したIPアドレスを記載します。

2) システムの設定の反映

以下のコマンドを実行し、システムをリブートします。リブート後は、eth0がIPv4/IPv6インタフェースとして活性化されていることを確認してください。

/sbin/shutdown -r now

3) サブネットマスクの設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetmask create -i 192.168.70.0 -m 255.255.255.0

4) IPv4仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha0 -m d -i 192.168.70.1 -e 192.168.70.4 -t eth0,eth1

注意

オプションの‘-e’に指定する物理IPアドレスは、必ず/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0に設定した物理IPアドレスと一致させてください。

5) IPv6仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create inet6 -n sha0 -m d -i fec0:1::1/64 -t eth0,eth1

6) HUB監視機能の設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll create -n sha0 -p 192.168.70.100,192.168.70.101 -b off

7) 待機パトロール機能の設定

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetconfig create -n sha1 -m p -t sha0

8) 引継ぎ仮想インタフェースの作成

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanethvrsc create -n sha0

9) HUB監視の開始

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetpoll on

10) 待機パトロールの開始

/opt/FJSVhanet/usr/sbin/strptl -n sha1

[RMS Wizardでの設定]

1) クラスタ環境設定

HOST-AおよびHOST-B、HOST-Cの設定が完了した後、作成した引継ぎ仮想インタフェースを、Glsリソースとして登録し、クラスタアプリケーションを作成します。クラスタ環境設定は、RMS Wizardを使用して実施します。詳細については、マニュアル“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。

2) クラスタアプリケーションの起動

クラスタ環境設定が完了した後、クラスタアプリケーションを起動することにより、運用ノードで引継ぎ仮想インタフェースが活性化されます。