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PRIMECLUSTER Global Link Services 説明書 4.6 (伝送路二重化機能編)
FUJITSU Software

5.3.1 待機ノードのリソース状態監視

スタンバイ運用のクラスタアプリケーションでは、運用ノードだけでなく、待機ノードのGlsリソース状態を監視することが可能です。

以下、待機ノードのGlsリソース状態監視について説明します。

5.3.1.1 概要

スタンバイ運用のクラスタアプリケーションでは、待機ノードのGlsリソース状態を監視しません。この場合、待機ノードで全伝送路異常が発生しても、異常となったGlsリソースの切離しが行われません。そのため、利用者に対して何も通知されないことにより、待機ノードのGlsリソース異常が解消されないままの状態となります。このような問題を避けるため、待機ノードのGlsリソースを監視する必要があります。

待機ノードのGlsリソースを監視するためには、クラスタアプリケーション作成時にスタンバイ状態遷移(StandbyTransition)の設定を行う必要があります。

スタンバイ状態遷移(StandbyTransition)の設定を行うことで、待機ノードで伝送路異常が発生した場合、異常となったGlsリソースを切離し、利用者に対して異常が発生したことを通知します。(Web-Based Admin View の“Cluster Admin”で確認することができます。)

5.3.1.2 設定方法

待機ノードのGlsリソース状態を監視するための設定方法については、マニュアルの“PRIMECLUSTER 導入運用手引書”を参照してください。

5.3.1.3 待機ノードで発生したリソース異常の復旧方法

待機ノードで伝送路異常が発生し、Glsリソースが異常となった場合は、以下の手順により復旧を行います。

1) 異常が発生した伝送路の復旧

異常となった伝送路を、正常な状態に戻します。(ケーブル再接続、スイッチ/HUB電源再投入、故障スイッチ/HUBの交換等必要な作業を実施)

2) Glsリソース故障状態のクリア

Web-Based Admin View の“Cluster Admin”を使用し、Glsリソースの故障状態をクリアして元の状態に戻します。本操作を行うことにより、待機ノードのGlsリソースは再びスタンバイ状態としてクラスタアプリケーションに組み込まれます。