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PRIMECLUSTER GD4.6A20 インストールガイド
FUJITSU Software

3.1 事前準備

  1. インストール時間

    本ソフトウェアをインストールするために必要な時間は、約5分です。

  2. カーネルヘッダーのインストール

    本ソフトウェアをインストールする前に、対象システムのOSに対応したカーネルヘッダーをインストールしておく必要があります。次のコマンドにより、カーネルヘッダーが対象システムにインストールされていることを確認してください。

    # rpm -qi kernel-devel <Return>

    このコマンドがエラーとなる場合、または対象システムのOSと違うバージョンのカーネルソースがインストールされている場合には、OSのドキュメントに従いカーネルソースをインストールしてください。

  3. システム環境の確認

    1. 本ソフトウェアをインストールするためにディスクに十分な空きがあるかを確認してください。本ソフトウェアが使用するディスクサイズについては、「2.3 静的ディスク資源」を参照してください。十分な空きがない場合には、ディスクのパーティション構成を設定しなおしてください。

    2. Web-Based Admin Viewをインストールするには、/etc/hostsファイルにWeb-Based Admin Viewが使用するIPアドレスとそれに対応するホスト名(uname -n で出力されるノード名)および"127.0.0.1"(IPv4向け)、"::1"(IPv6向け)に対応するホスト名(uname -n で出力されるノード名)を修正する必要があります。

      1. 対象システムにログインし、rootユーザになります。

        $ su <Return>
        Password:password <Return>
      2. テキストエディタにより"127.0.0.1"(IPv4向け)、"::1"(IPv6向け)に割り当てられているホスト名を削除し、Web-Based Admin Viewが使用するIPアドレスに割り当てます。

        [修正前]

        # cat /etc/hosts <Return>
        127.0.0.1   host-name localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4
        ::1         host-name localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6

        [修正後]

        # cat /etc/hosts <Return>
        127.0.0.1   localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4
        ::1         localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6
        IP-Address  host-name
    3. NetworkManagerサービスの確認

      [Red Hat Enterprise Linux 7の場合]

      PRIMECLUSTERは、Red Hat Enterprise Linux 7において、NetworkManagerサービスをサポートしていません。

      NetworkManagerサービスの自動起動が無効であることを確認してください。

      以下のコマンドを実行し、自動起動の設定が"disabled"になっていることを確認してください。

      # /usr/bin/systemctl is-enabled NetworkManager.service <Return>
      disabled

      "enabled"になっている場合、以下のコマンドを実行してサービスを停止してください。

      # /usr/bin/systemctl stop NetworkManager.service <Return>
      # /usr/bin/systemctl disable NetworkManager.service <Return>

      [Red Hat Enterprise Linux 8の場合]

      NetworkManagerサービスの自動起動が有効であることを確認してください。

      以下のコマンドを実行し、自動起動の設定が"enabled"になっていることを確認してください。

      # /usr/bin/systemctl is-enabled NetworkManager.service <Return>
      enabled

      "disabled"になっている場合、以下のコマンドを実行してサービスを起動してください。

      # /usr/bin/systemctl start NetworkManager.service <Return>
      # /usr/bin/systemctl enable NetworkManager.service <Return>
    4. 物理環境(PRIMERGYまたはPRIMEQUEST)以外の環境でセキュアブートを有効にする場合は、PRIMECLUSTERの公開鍵をシステムに登録する必要があります。OSのマニュアルやご使用になるプラットフォームのマニュアルを参照して、下記の公開鍵をシステムに登録してください。

      <DVDのマウントポイント>/Tool/etc/certs/fjmw_pubkey.der
  4. パッケージの確認

    1. 本ソフトウェアをインストールする前に、「付録C インストールが必要なOSパッケージ」に記載のOSパッケージがインストールされていることを確認してください。

      # rpm -qi <パッケージ>.<アーキテクチャ> <Return>

      このコマンドがエラーとなる場合、OSのドキュメントに従いOSパッケージをインストールしてください。

    2. 次のコマンドにより、対象システムに以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。

      以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。

      # rpm -qi ruby <Return>

      対象システムがRed Hat Enterprise Linux 7.4 (for Intel64)以降の場合で、かつ、ファームウェアがUEFI モードでGDSを使用する場合、以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。

      # rpm -qi grub2-efi-x64-modules <Return>

      対象システムがRed Hat Enterprise Linux 8.0 (for Intel64)以降の場合、以下のパッケージがインストールされていることを確認してください。

      # rpm -qi rubygems <Return>

      これらのコマンドがエラーとなる場合は、対象システムのOSのCD-ROM(DVD)からパッケージをインストールしてください。