日常業務で多用する以下の管理レポートを作成することができます。
構成比、累積、累積構成比
図4.1 従来のレポート
合計、または件数の構成比、累積、累積構成比の計算が可能になりました。
図4.2 メーカごとの各商品の売上額構成比
上の例はメーカ分類ごとの各商品の売上額構成比ですが、次の例のように本部ごとの売上構成比も計算できます。
図4.3 本部ごとの各商品の売上額構成比
次の例は売上額の累積を計算しています。
図4.4 メーカごとの各商品の売上額累積
構成比、累積、およびデータの並べ替え機能を同時に使用することにより、以下のようなABC分析、80/20分析に使用するレポートが作成できます。
図4.5 メーカごとの各商品の売上額累積構成比
構成比(累積した場合も含む)を使用する場合、負の値があると、結果としてはあまり意味を持たないものとなります。
このため負の値とならないように注意が必要ですが、負の値を含む場合は、以下のような制限となります。
集計結果のデータに負の値を含む場合、単純に割り算を行うため構成比の表示も負となります。
[例]
構成比に並べ替えを指定している場合で、固定する列での総計や中計が負の値となる場合、並べ替え後に構成比を計算するため、並べ替えの順序が逆になります。
[例]集計の結果を昇順で並び変えを行い、構成比を計算しているが、合計値が負のため、符号が逆転して降順に並んでいる。
固定する列での総計や中計が0になる場合、構成比は、すべてNULLとなります。
[例]
構成比の単位での中計行や総計行には、無条件に100%が表示されますが、実際に構成比の合計を行った場合、100%にはならずに誤差がでる場合があります。
データ型がDECIMALやNUMERICの場合、除算の結果の精度は、DBMSの仕様に従うため、小数点以下2桁までが有効な数値となります。また、率に関しては、内部的にFLOAT型を使用して演算しているため、誤差が生じる場合があります。
重複カテゴリ集計を行う管理ポイントを表側に設定した場合、以下のような結果となります。
構成比:合計が100%を超える場合があります。
累積値:最終レコードの値がそのカテゴリの中計、または総計を超える場合があります。
累積構成比:値が100%を超える場合があります。