ここでの説明は、Navigatorウィンドウに「問い合わせ表」が表示されている状態から説明しています。
イベントアナライザ機能を利用して問い合わせ表を作成するには、以下のような流れで操作します。
イベントアナライザを実行する問い合わせ表を選択します。
[問い合わせ表]-[イベントアナライザ]メニューを実行します。
イベントアナライザによる抽出方法を指定します。新規に抽出方法を指定、または保存しておいたイベントアナライザ定義ファイルを使用して指定します。
イベントアナライザを実行し、問い合わせ表を作成します。
イベントアナライザの抽出方法を指定して実行する
イベントアナライザ機能を利用する問い合わせ表を選択します。
Navigatorウィンドウに表示されている問い合わせ表の中から、イベントアナライザ機能を利用する対象の問い合わせ表を選択します。
イベントアナライザ機能を起動します。
Navigatorウィンドウの[問い合わせ表]メニューの[イベントアナライザ]をクリックします。
→[イベントアナライザ機能]画面が表示されます。
イベントアナライザの定義を指定する方法の選択を行います。
[イベントアナライザ機能]画面でイベントアナライザ機能を使用して問い合わせ表を作成するために、新規に抽出方法を定義するか、既存のイベントアナライザ定義ファイルを使用するかを選択します。イベントアナライザ機能を利用した抽出を新たに行う場合は[新規に抽出方法を定義する]ラジオボタンを、作成しておいたイベントアナライザ定義ファイルを使用して抽出を行う場合には[既存のイベント定義を使用する]ラジオボタンを選択します。[次へ]ボタンをクリックします。
[新規に抽出方法を定義する]ラジオボタンを選択した場合
→[グループ項目の指定]画面が表示されます。
[既存のイベント定義を選択する]ラジオボタンを選択した場合
→[イベントアナライザ定義ファイルを開く]画面が表示され、イベントアナライザ定義ファイルを選択し、[開く]ボタンをクリックすると、[確認]画面が表示されます。
グループ項目の指定を行います。
[グループ項目の指定]画面でグループとしてまとめて取り扱う項目を[項目一覧]リストボックスから選択します。データ全体を1つのグループとして取り扱う場合は、[---(全体)---]を選択します。指定した項目に従ってイベントアナライザ機能を利用した問い合わせ表を作成することができます。[次へ]ボタンをクリックします。
→[順序項目の指定]画面が表示されます。
順序項目の指定を行います。
[順序項目の指定]画面で順序を持つデータ項目を[項目一覧]リストボックスから選択します。日付などの項目を選択することができます。指定した項目に従ってイベントアナライザ機能を利用した問い合わせ表を作成することができます。
[次へ]ボタンをクリックします。
→[イベントの指定]画面が表示されます。
イベントの指定を行います。
[イベントの指定]画面で抽出したイベントの条件を演算式で指定します。指定した項目名、演算子、値に従って抽出の条件が作成されます。イベント1の条件1とイベント2の条件1は必ず指定してください。
[項目名]コンボボックスからイベントの条件とする項目名を選択します。
[演算子]コンボボックスからイベントの条件とする演算子を選択します。
[値]フィールドに[項目名]コンボボックスで指定した項目に対する値を指定します。
1つのイベントに対して複数の条件を指定する場合は1から3の操作を繰り返し行います。また、イベントを複数指定する場合も同様に1から3の操作を繰り返し行います。
イベントとイベントの関係を指定します。
[イベントの指定]画面で指定したイベントの条件に対してイベントとイベントの関係を定義する場合に指定します。[標準]ボタン、または、[カスタム]ボタンをクリックします。
[標準]ボタンをクリックした場合
→[イベント間の指定(標準)]画面が表示されます。
[カスタム]ボタンをクリックした場合
→[イベント間の指定(カスタム)]画面が表示されます。
注意
イベントとイベントの関係は[イベント間の指定(標準)]画面、または[イベント間の指定(カスタム)]画面のどちらかで指定し、両方で行う必要はありません。
イベント間の順序(イベントが発生した順番)は[イベントの指定]画面で指定したイベントの定義の順番となります。
イベントとイベントの関係を指定([イベント間の指定(標準)])します。
[イベント間の指定(標準)]画面でイベント間の条件を定義する場合に演算式で指定します。指定した項目名(左辺)、演算子、項目名(右辺)に従って抽出の条件が作成されます。
[項目名(左辺)]コンボボックスからイベントとイベントの関係を指定する項目名を選択します。
[演算子]コンボボックスからイベントとイベントの関係を指定する演算子を選択します。
[項目名(右辺)]コンボボックスからイベントとイベントの関係を指定する項目名を選択します。
複数のイベント間の条件を指定する場合は(1)から(3)の操作を繰り返し行います。
[イベント間の指定(標準)]画面でイベントの発生した間隔を定義する場合に指定します。指定した日数と日数の条件に従って抽出の条件が作成されます。
[間隔を指定する]チェックボックスをチェックすると、イベントの発生した間隔を指定することができます。
[日数]エディットボックスからイベントとイベントの発生した間隔を指定します。
[日数の条件]コンボボックスからイベントとイベントの発生した条件を指定します。
[イベント間の指定(標準)]画面でイベント間に発生する他のイベントの条件を指定します。
[イベントとイベントの間に他のイベントが存在する]チェックボックスを指定します。
ON:イベント間に他のイベントが発生している場合を抽出対象とする場合に設定します。
OFF:イベント間に他のイベントが発生している場合を抽出対象としない場合に設定します。
[イベント間の指定(標準)]画面で、イベント抽出における順序項目の取り扱いを指定します。
[同じ順序(同日)を含む抽出を行う]チェックボックスを指定します。
ON:イベントとイベントが同じ順序(同日)に発生した場合を抽出対象とする場合に設定します。
OFF:イベントとイベントが同じ順序(同日)に発生した場合を抽出対象としない場合に設定します。
[OK]ボタンをクリックすることにより、このダイアログボックスでの操作を有効にして終了します。
イベントとイベントの関係を指定([イベント間の指定(カスタム)])します。
[イベント間の指定(カスタム)]画面でイベント間の条件を定義する場合に演算式で指定します。指定した条件式(左辺)、演算子、条件式(右辺)に従って抽出の条件が作成されます。
[条件式の左辺]フィールドにイベントとイベントの関係を指定する条件を指定します。イベント1の項目を指定する場合は、項目名の先頭にE1.を付加します。同様にイベント2、イベント3の項目を指定する場合は、E2. 、 E3. を項目名の先頭に付加します。
例えば、イベント1の"金額"項目の場合は、E1.金額 と指定します。
[演算子]コンボボックスから条件式の左辺と条件式の右辺の関係を指定する演算子を選択します。
[条件式の右辺]フィールドにイベントとイベントの関係を指定する条件を指定します。
イベント1の項目を指定する場合は、項目名の先頭にE1.を付加します。同様にイベント2、イベント3の項目を指定する場合は、E2. 、 E3. を項目名の先頭に付加します。
例えば、イベント1の"金額"項目の場合は、E1.金額 と指定します。
複数のイベント間の条件を指定する場合は1から3の操作を繰り返し行います。
[イベント間の指定(カスタム)]画面でイベントの発生した間隔を定義する場合に指定します。指定した日数と日数の条件に従って抽出の条件が作成されます。
[間隔を指定する]チェックボックスをチェックすると、イベントの発生した間隔を指定することができます。
[日数]エディットボックスからイベントとイベントの発生した間隔を指定します。
[日数の条件]コンボボックスからイベントとイベントの発生した条件を指定します。
[イベント間の指定(カスタム)]画面でイベント間に発生する他のイベントの条件を指定します。
[イベントとイベントの間に他のイベントが存在する]チェックボックスを指定します。
ON:イベント間に他のイベントが発生している場合を抽出対象とする場合に設定します。
OFF:イベント間に他のイベントが発生している場合を抽出対象としない場合に設定します。
[イベント間の指定(カスタム)]画面で、イベント抽出における順序項目の取り扱いを指定します。
[同じ順序(同日)を含む抽出を行う]チェックボックスを指定します。
ON:イベントとイベントが同じ順序(同日)に発生した場合を抽出対象とする場合に設定します。
OFF:イベントとイベントが同じ順序(同日)に発生した場合を抽出対象としない場合に設定します。
[OK]ボタンをクリックすることにより、このダイアログボックスでの操作を有効にして終了します。
出力形式の指定を行います。
[出力形式の指定]画面では抽出した条件にマッチするデータについて、どの項目を出力するか指定します。出力する項目は[項目一覧]リストボックスから選択します。
[項目一覧]リストボックスから出力する項目を選択し、[<]ボタンをクリックします。選択された項目は、[出力項目]リストコントロールボックスに表示されます。
注意
[項目一覧]リストボックスには、イベントを示す記号として、項目名の先頭にイベント1の場合は"E1."、イベント2の場合は"E2."、イベント3の場合は"E3."が付加されています。
出力時の項目名を変更する場合、[項目名(出力用)]リストボックス内の該当の項目名をダブルクリックすることにより、項目名を変更できます。項目名は、日本語で32文字(英数字混在可能、英数字は2文字で日本語1文字と同じ)まで指定することができます。
出力する項目から削除する場合、[項目名(出力用)]リストボックス内の該当の項目を選択し、[>]ボタンをクリックします。
出力データに定数値フラグを追加
イベントアナライザ機能を補完するために出力データに定数値を追加できます。[定数値フラグ]チェックボックスをチェックすると、定数値フラグを追加できます。定数値項目名は、日本語で32文字(英数字混在可能、英数字は2文字で日本語1文字と同じ)まで指定することができます。値は1~2147483647までの範囲の値を指定します。指定した定数値フラグは出力項目の最後に追加され出力されます。定数値項目はINTEGER型の項目となります。
例:売上数が増加している商品の抽出の際には定数値フラグに"1"を指定したものをデータマートに出力する。売上数が減少している商品の抽出の際には定数値フラグに"2"を指定したものを同じテーブルにデータマートに追加出力する。定数値フラグを参照することで売上数が増加した商品か、売上数が減少した商品かが識別できます。
[次へ]ボタンをクリックします。
→[抽出方法の指定]画面が表示されます。
抽出方法の指定を行います。
[抽出方法の指定]画面で抽出する対象データと最長期間を指定します。最長期間とは、最初のイベント(イベント1)が発生してから、最後のイベント(イベント2、またはイベント3)が発生した期間をいいます。
抽出対象を指定
条件に該当する最初のイベントを抽出
グループ項目内で、条件に合ったデータのうち、順序項目のデータが最小のものだけ抽出します。順序項目のデータが最小のデータが複数あった場合、複数の結果が出力されます。
条件に該当するすべてのイベントを抽出グループ項目内で、条件に合ったすべてのデータを抽出します。
最長期間を指定
[最長期間を指定する]チェックボックスの指定
チェックすると、最長期間を設定できます。
[最長期間]エディットボックスの指定
最長期間を0~999で設定できます。
注意
最長期間の指定を行った場合、順序項目は日付型項目とみなします。
→[確認]画面が表示されます。
指定したイベントアナライザ定義を確認し、問い合わせを実行します。
イベントの指定が完了したら、[確認]画面に表示されたイベントアナライザ定義の指定内容を確認してください。[実行]ボタンをクリックすると問い合わせを実行します。イベントアナライザ定義の指定内容を修正したい場合、[戻る]ボタンをクリックし、該当の指定ダイアログボックスまで戻り、修正してください。
→イベントアナライザを実行した結果の問い合わせ表が表示されます。
イベントアナライザ定義ファイルを保存する
指定したイベントアナライザ定義の内容を再利用するために、イベントアナライザ定義ファイルとして保存します。ここでの説明は、Navigatorウィンドウにイベントアナライザ機能の「問い合わせ表」が表示されている状態から説明します。
イベントアナライザ定義ファイルを保存します。
イベントアナライザ機能の問い合わせ表をクリックし、Navigatorウィンドウの[ファイル]メニューの[名前を付けて保存]をクリックします。
→[名前を付けて保存]画面が表示されます。
保存場所を指定します。
[名前を付けて保存]画面で、イベントアナライザ定義ファイルのファイル名とファイルの場所を指定します。
[名前を付けて保存]画面の[ファイルの種類]コンボボックスから、保存したいファイルの種類に「イベントアナライザ定義ファイル(*.RNEA)」を選択します。
[名前を付けて保存]画面の[保存]ボタンをクリックします。
→問い合わせファイルが保存され、Navigatorウィンドウに戻ります。