Navigator Windowsクライアントで問い合わせを実行した結果を、直接、Excelで表示する機能です。
表示した問い合わせ結果は、Excelの機能を利用して編集、ファイル保存することも可能です。
本機能を使用することで、Navigator Windowsクライアントの操作から、直接、Excelを使用することができるようになり、問い合わせから結果の編集、保存までの一連の作業を行うことができるようになります。
準備作業
Navigator Windowsクライアントで問い合わせを実行した結果を、直接、Excelで表示するための設定を以下に示します。
[レイアウトの指定]画面で、[表のオプション]ボタンをクリックします。
→[表のオプション指定]画面が表示されます。
[表示方式]タブをクリックします。
→[表示方式]を指定する前面が表示されます。
[問い合わせ結果を埋めこみExcelで表示する]チェックボックスをチェックし、問い合わせの内容に従って、[問い合わせの内容]グループボックス内の設定を行います。
設定により、問い合わせ結果は以下のように表示されます。また、設定によりその他若干の違いが生じます。
[文字数が少ない/複数ページの場合]
Excel 97-2003 形式に従って表示されます。Excel 97-2003 形式の制限値を超えるデータをExcelで表示する場合は、以下のいずれかの方法で対応してください。
NavigatorとExcelのアプリケーションと連携して、Excel形式で問い合わせ結果を表示します。ただし、このとき、問い合わせ結果をExcelに貼り付けた時点で、自動的にファイルが保存されるため、削除する場合は、手動で削除する必要があります。保存先は、環境変数でTEMPまたはTMPで設定されているディレクトリまたは任意に変更したディレクトリです。設定されていない場合は、カレントディレクトリに保存されます。
問い合わせ結果をExcel形式で保存して、参照します。
複数ページの問い合わせを行った場合、問い合わせ結果は、複数のページが横に結合した状態で表示されます。
1つのセルに255文字まで表示することができます。
[文字数が多い場合]
HTML形式に従って表示されます。
1つのセルに32,767文字まで表示することができます。
複数ページの問い合わせを行った場合、[レイアウトの指定]画面で前面に表示されていたページだけが結果として表示されます。
[文字数が少ない/複数ページの場合]に比べて、表示に時間がかかります。
注意
[DDEサービス名]を[Excel]とした場合は、連携できません。
以下の手順で確認してください。
[Navigator Windowsクライアント]画面で、[ツール]メニューから[オプション]を選択します。
→[オプション]画面が表示されます。
[登録するアプリケーション]から、[Microsoft Excel]を選択し、[変更]ボタンをクリックします。
本機能で表示されるデータの出力形式は、[オプション]画面の[出力形式]タブで設定した内容とは連動していません。
Navigator Windowsクライアントに埋め込まれたExcelから呼び出したNavigatorのアドイン機能およびマクロは動作しません。
本機能使用時は、ツールバー上の標準コマンド(新規作成、開く、上書き保存、印刷、印刷プレビューなど)は無効になります。
本機能使用時は、以下の機能を設定しても有効になりません。
表頭/表側の色指定オプション(Excelの機能で色を設定してください)
フォント指定オプション(Excelの機能でフォントを設定してください)
管理ポイント、データ項目の表示幅指定オプション(Excelの機能で表示幅を設定してください)
[印刷]画面での[プロパティ]の設定
アラーム機能
問い合わせ結果の表示に関しては、Excel互換モードで表示されます。
また、扱えるデータは、65,536行、256列まで、1つのセルで扱える文字は256文字です。これを超えるデータの場合は、CSVファイルで保存後、Excel2007以降で参照し、必要に応じて書式を設定してください。
ただし、設定時に「文字数が少ない/複数ページの場合」を選択した場合は、1セルに表示できる文字は255文字が制限となります。
Excelの行数がExcel 97-2003 形式の制限値を超えた場合は、データの読み込み途中で以下のメッセージボックスが表示されるので、読み込みを続けるかどうかを選択してください。
表示は制限値までとなりますが、データを読み込んでおけば「集計値をファイルに保存」コマンドにより制限値を超えるデータをCSVファイルなどに保存し、他のアプリケーションで表示することができます。
列数が制限を越えた場合は、問い合わせ開始前あるいは問い合わせ中にエラーメッセージが表示されます。
Excelが行っている処理の負荷が高くなった場合、メッセージが表示されることがあります。[再試行]のボタンをクリックすることで処理を続行することができます。
Excelのユーザ設定により、Excelのコマンド、メニューをカスタマイズしている場合は、本機能の使用時にコマンドが正しく使用できない場合があります。
問い合わせ結果の表示
オプションの設定後、通常と同じ方法で問い合わせを行うことで、結果が以下のように表示されます。
注意
問い合わせ結果の表示前に、以下のメッセージが表示されることがあります。「開こうとしているファイル '(ファイル名).xls' は、実際にはその拡張子が示すファイル形式ではありません。このファイルを開く前に、ファイルが破損していないこと、信頼できる発行元からのファイルであることを確認してください。ファイルを今すぐ開きますか?」
このメッセージが表示された場合は、[はい]を選択してください。問い合わせ結果が表示されます。
埋めこみExcelで表示できる問い合わせはExcelの仕様により最大15個です。16個以上開いた場合はメニューなどが正しく表示されない場合があります。また、Navigator以外のアプリケーションでアクティブドキュメントによりExcelを開いている場合には、Navigatorで開くことが可能な問い合わせ数は少なくなります。
本機能使用時は、以下のコマンドが使用できません。
メニュー名 | 内容 |
---|---|
ファイルメニュー | 印刷プレビュー |
編集メニュー | Excelの[編集]メニューが表示されます |
表示メニュー | Excelの[表示]メニューが表示されます |
問い合わせ表メニュー | 項目のスタイル |
ツールメニュー※ | Microsoft Excel |
ウィンドウメニュー | 新しいウィンドウを開く |
※Excelの[ツール]メニューとの区別のため、メニュー名が[ツール(Navigator)]になります。
編集
結果画面ではメニューバー上に、NavigatorのメニューとExcelのメニューが混在して表示されます。ツールバーは、Excelのものが表示されます。Excelの機能を使用し、問い合わせ結果を編集することができます。
保存
Excelでの編集結果は、以下の方法で、保存することができます。(以下の手順は、Excel 2000の操作例です。)
Excel形式で保存する場合
[ファイル]メニューから、[名前を付けて保存(Excel)]により保存できます。
問い合わせファイル形式(*.RNE)で保存する場合
[ファイル]メニューから、[上書き保存]または[名前を付けて保存]により、問い合わせファイル(*.RNE形式)としての保存できます。
問い合わせ結果を保存する場合
[ファイル]メニューから、[集計値をファイルに保存]により、問い合わせ結果(サーバからダウンロードしたままの結果)の保存ができます。
ポイント
問い合わせ結果の一時ファイルは、通常と同様に一時ファイルの保存先に保存され、終了後は、自動的に削除されます。