検索した結果をある特定の要素をキーとしてソートして取得したい場合があります。
データの部分情報をソートして取得するには、setSortメソッドを使用します。
データをソートして取得する場合の流れについて、以下の図に示します。
図K.9 データをソートして取得する場合の流れ
ポイント
ソートを行う場合には、検索条件に一致したすべてのXML文書を参照してソート処理を行います。検索式には、結果件数が適正な値となるような条件を指定し、ソート対象のデータを絞ることが応答性能をよくするポイントです。ソートを実施する前に検索条件に一致したXML文書の件数を調べるには、setRequestメソッドの返信要求件数に0を指定します。
記述例
以下に、StudioまたはApworksの対話形式のウィザードで作成されたShunsakuアクセスクラスを使ったビジネスクラスの記述例と、ビジネスクラスで使用しているShunsakuアクセスクラスのひな形を示します。
ビジネスクラス
ShunConnection con = new ShunConnection(); ShunsakuAccessController controller = new ShunsakuAccessController(con); controller.search(key); Object[] resultData = controller.getResultData(ShunsakuAccessController.SORT_1); controller.close(); con.close(); |
ShunPreparedStatementオブジェクト
public class ShunsakuAccessController { : private ShunPreparedStatement pstmt; : } |
Shunsakuアクセスクラスのsearchメソッド
public void search(String keys) throws ShunException { : queryString = "/document/base/prefecture == ’ " + keys + "’"; (a) |
対話形式のウィザードで定義します。複雑な検索式も対話形式のウィザードで作成することができます。
XML文書全体を取り出す“/”が指定されます。
ShunsakuアクセスクラスのgetResultDataメソッド
public Object[] getResultData(String sortString) throws ShunException { : resultSet = getResultSet(sortString); : resultData = parseResultSet(resultSet); (5) } public ShunResultSet getResultSet(String sortString) throws ShunException { return getResultSet(sortString, 1, Integer.MAX_VALUE); } public ShunResultSet getResultSet(String sortString, int position, int requestCount) throws ShunException { : if(!sortString.equals(SORT_NONE)) { pstmt.setSort(sortString); (3) } : return pstmt.executeSearch(); (4) |
ソート式
ソート式は、対話形式のウィザードで作成し、ソート識別子としてShunsakuアクセスクラスの定数として定義されます。
public class ShunsakuAccessController { : public static final String SORT_NONE = ""; (1) |
Shunsakuアクセスクラスのcloseメソッド
public void close() throws ShunException { : pstmt.close(); (6) |
ソート式を作成します。
ソート式の詳細は、“B.5 ソート式”を参照してください。
ShunPreparedStatementオブジェクトの作成は、検索式とリターン式を指定し、prepareSearchメソッドを使用します。
検索式およびリターン式の詳細は、“付録B 検索式、リターン式およびソート式の書式”を参照してください。
ソート式の設定は、setSortメソッドを使用します。
注意
ソート式に指定したキーの長さによって返却できる件数が決まります。最大件数は1000件です。返信開始番号や返信要求件数に返却可能な最大件数を超える値を指定しても、それ以上のデータは返却することができません。返却可能なデータの最大件数は、getReturnableCountメソッドで取得できます。
キーの長さと返却可能なデータ件数の目安については、“付録C 定量値”を参照してください。
参考
取得開始位置を指定することにより、続きのデータを取り出すことができます。これにより1000件以上のデータを取り出すことができます。詳細については、“K.3.8 条件に一致するXML文書を連続して取得する”を参照してください。
検索の実行はexecuteSearchメソッドを使用します。検索した結果としてShunResultSetオブジェクトが作成されます。
parseResultSetメソッドのパラメタにShunResultSetオブジェクトを指定して、検索した結果を取り出します。
ShunResultSetオブジェクトとShunPreparedStatementオブジェクトは、使用後にそれぞれのcloseメソッドで必ず解放します。