アプリケーションから呼び出された関数の情報は、アプリケーションからの呼出し時、復帰時、および関数の実行でエラーが発生したときに出力されます。
出力形式
APIスナップは、CSV形式で出力します。
以下に、出力レベルごとの出力形式を説明します。
関数呼出し時
プログラム名,コネクションハンドルID,スレッドID,日付,時間,Call,関数名
関数復帰時
プログラム名,コネクションハンドルID,スレッドID,日付,時間,Return,関数名,関数実行時間,復帰値,,性能情報
エラー復帰時
プログラム名,コネクションハンドルID,スレッドID,日付,時間,Error,関数名,関数実行時間,復帰値,エラー詳細文字列,性能情報
関数呼出し時
プログラム名,コネクションハンドルID,スレッドID,日付,時間,Call,関数名,,,入力パラメタ情報
関数復帰時
プログラム名,コネクションハンドルID,スレッドID,日付,時間,Return,関数名,関数実行時間,復帰値,出力パラメタ情報,性能情報
エラー復帰時
プログラム名,コネクションハンドルID,スレッドID,日付,時間,Error,関数名,関数実行時間,復帰値,エラー詳細文字列,性能情報
出力内容
以下に出力される項目と内容を説明します。
出力項目 | 内容 | 出力レベル | |
---|---|---|---|
レベル1 | レベル2 | ||
プログラム名 | 呼出し元プログラムの名前を表示します。 | ○ | ○ |
コネクションハンドルID | コネクションハンドルのIDを出力します。 | ○ | ○ |
スレッドID | スレッドIDを出力します。 | ○ | ○ |
日付 | 関数呼出しの開始/終了の日付を“年/月/日”の形式で出力します。 | ○ | ○ |
時間 | 関数呼出しの開始/終了の時間を“時:分:秒.ミリ秒”の形式で出力します。 | ○ | ○ |
Call | “Call”:関数呼出し時の情報であることを示します。 | ○ | ○ |
関数名 | 呼び出されたC APIの関数名を出力します。 | ○ | ○ |
関数実行時間 | 関数呼出しから復帰までにかかった時間を出力します。単位は秒です。 | ○ | ○ |
復帰値 | 復帰値を出力します。 | ○ | ○ |
エラー詳細文字列 | 関数呼出しでエラーが発生した場合の詳細文字列を出力します。 | ○ | ○ |
入力パラメタ情報 | 関数呼出し時の入力パラメタ情報(パラメタの型、値)を以下の形式で出力します。
パラメタの型が、ハンドルや構造体のポインタの場合は、以下の形式で出力します。
| × | ○ |
出力パラメタ情報 | 関数復帰時の出力パラメタ情報(パラメタの型、値)を以下の形式で出力します。
出力パラメタがない場合は、本項目は出力されません。 | × | ○ |
性能情報 | 性能ログに出力されている依頼番号(Shunsakuシステム内で一意な番号)を出力します。(注1) | ○(注2) | ○(注2) |
○:出力される項目
×:出力されない項目
注1) 性能ログの出力内容については、“導入・運用ガイド”の“性能ログの出力情報”を参照してください。
注2) 性能情報を出力したい場合は、API用動作環境ファイルのPfmLogパラメタの設定が必要です。
出力例
以下に、出力例を出力レベルごとに示します。
正常終了時
"sample_hit_count",9449912,2820,"2006/10/22","11:58:10.380","Call","ShunConnect" "sample_hit_count",9449912,2820,"2006/10/22","11:58:10.380","Return","ShunConnect",0.015,"SHUN_SUCCESS",,"42d234c100000100" |
異常終了時
"sample_hit_count",9449912,3540,"2006/10/22","14:34:37.270","Call","ShunConnect" "sample_hit_count",9449912,3540,"2006/10/22","14:34:38.286","Error","ShunConnect",1.016, "SHUN_ERROR","shn30654u:Either the director or the conductor has not been started, or the port number is incorrect. <ShunConnect>", |
正常終了時
"sample_hit_count",9449912,3116,"2006/10/22","11:58:19.661","Call","ShunConnect",,,"(SHUNHCON)3554328[00363C18] (char*)DirSvr1 (int)23101 (char*)shunsakuFile1" "sample_hit_count",9449912,3116,"2006/10/22","11:58:19.661","Return","ShunConnect",0.015,"SHUN_SUCCESS","","42d234c100000100" |
異常終了時
"sample_hit_count",9449912,3540,"2006/10/22","14:34:37.270","Call","ShunConnect",,, "(SHUNHCON)3427440[00344C70] (char*) localhost (int)10007 (char*)file1" "sample_hit_count",9449912,3540,"2006/10/22","14:34:38.286","Error","ShunConnect",1.016, "SHUN_ERROR","shn30654u:Either the director or the conductor has not been started, or the port number is incorrect. <ShunConnect>", |
ポイント
文字列項目は二重引用符(")で囲みます。
数値項目は二重引用符(")で囲みません。
参考
採取したログファイルは、コネクションハンドルIDでフィルタを掛けることにより、コネクションごとの操作を時系列でトレースすることが可能です。