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Interstage List Works V11.0.0 環境構築手引書
FUJITSU Software

3.1.2 クラスタシステムで運用する場合の構築手順 <EEのみ>

List Worksをクラスタシステムで運用する場合の構築手順を以下に示します。各ノード(運用系と待機系)で設定していきます。各作業の詳細については、参照箇所を示していますので、そちらを参照してください。

注1)

Solaris 11上では、以下ができません。

  • リモート印刷

  • フォルダの共有運用

システム構成

Webゲートウェイサーバ、リスト管理サーバ、およびデータベースサーバを配置するシステム構成としては以下があります。
ピーク時の利用者数や処理対象の帳票数(システムの負荷)に応じてシステム構成を選択してください。
なお、Webゲートウェイサーバは複数のコンテナを作成することができ、1つのコンテナが異常となってダウンしてもコンテナを自動的に再起動する仕組みが備わっていること、利用者がWebクライアントから再度ログインすることで正常に動作しているコンテナを経由して帳票操作が継続できることから、クラスタシステムでの切り替えの対象としません。

資源配置

クラスタシステムにおいて帳票の資源を配置する場所を示します。

資源

資源配置先

備考

Windows版

Solaris版

プログラムファイル、各種定義ファイル

ローカルディスク

ローカルディスク

システムディレクトリ

未使用

共有ディスク

保管データベース

共有ディスク

共有ディスク

保管フォルダ

共有ディスク

共有ディスク

オーバレイおよび世代管理の資源

共有ディスク

共有ディスク

受信フォルダ

共有ディスク

共有ディスク

印刷フォルダ

共有ディスク

共有ディスク

Soaris11では作成できない

ファイリングフォルダ

共有ディスク

共有ディスク

富士通ホスト帳票のオーバレイ、FCB/LPCIなどの印刷資源

共有ディスク

共有ディスク

帳票項目・オーバレイ位置保存ファイル(項目定義ファイル)

共有ディスク

共有ディスク

仕分け定義体

ローカルディスク

ローカルディスク

電子保存装置(データ転送コネクタ)

ローカルディスク

ローカルディスク

注意

  • フェールオーバーが発生してノードが切り替わっても、印刷フォルダの内容は移動しません。このため、印刷中にフェールオーバーが発生した場合は、再度印刷を行う必要があります。

  • フェールオーバーが発生してノードが切り替わっても、受信フォルダの内容は移動しません。このため、受信中にフェールオーバーが発生した場合は、再度登録を行う必要があります。

  • フェールオーバーが発生してノードが切り替わっても、ファイリングフォルダの装置フォルダの内容はノード間で共有されません。このため、ファイリング中にフェールオーバーが発生した場合は、ファイリング結果は保証されません。再度ファイリングを行う必要があります。

クラスタシステムで運用する場合の構築に際しては、以下のマニュアルもあわせて参照してください。
  データベースがSymfowareの場合:Symfowareのマニュアル
  データベースがOracleの場合:PRIMECLUSTERのマニュアル