リスト管理サーバの環境設定は、以下の手順で実施します。なお、リスト管理サーバの環境設定は管理者で行います。
リスト管理サーバの環境設定で必要な項目の設定
必要に応じてプロパティファイルの編集
List Worksサーバまたはサービスの再起動
リスト管理サーバの環境として、下表の項目を設定することができます。設定が必須な項目や変更が必要な項目は下表の「変更の必要性」の列に記載されている内容を参照してください。
各項目は以下のようにして【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスを表示し、設定します。
【スタート】メニューの【List Works】-【List Works環境設定】-【リスト管理サーバ】をクリックします。
設定手順、および、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの詳細は、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
タブ名 | 設定項目 | 初期値 | 設定が可能な範囲 | 変更の必要性 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
ユーザ認証方法 | オペレーティングシステムによる認証 | ユーザ作成ライブラリによる認証 | システムに合わせ設定 | |||
ユーザ認証先 | このコンピュータ | このコンピュータが所属するドメイン、または、他のドメイン | ||||
アカウント情報 | ユーザ名 | 設定なし | Administrator権限などの管理者権限を持つユーザ名 | 必須 | ||
パスワード | 半角255文字以内の英数字 | |||||
接続情報 | 同時接続クライアント数 | 256 | 1~2048 | 任意 | ||
ポート番号 | 9243 | 1024~49151 | 任意 | |||
入力監視時間 | 60分 | 0:入力監視を行わない 10~1440分:可能な入力監視時間 | ||||
最大使用メモリ量 | 1024MB | 1024MB、2048MB、4096MB、6144MB、8192MB | 任意 | |||
起動プロセス数(注1) | 1 | 1~20 | 任意 | |||
帳票の保護 | エリアIDを未使用 | エリアIDを使用(互換機能) | 任意 | |||
アクセス権(リストナビ帳票一覧の権限チェック | 無効化 | 有効化 | 任意 | |||
保管フォルダの共有運用 | 行わない | 行う | 任意 | |||
保管フォルダを管理するファイルの格納場所 | List Worksインストールディレクトリ\Manage | 任意の格納場所 | 任意 | |||
格納場所 | システムファイル | List Worksインストールディレクトリ | 任意の格納場所 | 任意 | ||
受信/印刷フォルダ | List Worksインストールディレクトリ | 任意の格納場所 | ||||
オーバレイ | List Worksインストールディレクトリ\Manage\Overlay | 任意の格納場所 | ||||
作業ファイル | List Worksインストールディレクトリ\Temp | 任意の格納場所 | ||||
扱う帳票(旧バージョンの富士通ホスト帳票) | 扱わない | 扱う | 任意 | |||
メール送信(帳票登録時のアクション) | なし | 帳票登録をメール送信、または登録した帳票を送付 | 任意 | |||
メール送信サイズ(送信する帳票サイズ) | 無制限 | 1~10000KB | 任意 | |||
送信情報 | 設定なし | メール送信が必要な場合に設定 | 任意 | |||
外字の扱い | NetCOBOL/MeFt帳票、または、List Creator帳票 | 文字コード | イメージデータ | 任意 | ||
富士通ホスト帳票 | 文字コード | イメージデータ | ||||
List Creator帳票のUnicode外字サイズ | 32×32ドット | 64×64ドット | ||||
オーバレイ | 履歴管理 | 行う | 行わない | 任意 | ||
富士通ホスト帳票 | 年月日で履歴管理を行う | 年月日時分で履歴管理を行う | ||||
印刷資源 | 富士通ホスト帳票の印刷資源の格納場所 | 設定なし | 上記【資源】タブのオーバレイと異なる任意の格納場所 | 任意 | ||
帳票情報定義(帳票登録先フォルダがない場合の振る舞い) | 登録エラー | 保管フォルダを作成し登録 | 任意 | |||
分散印刷運用 | 1 | 1~8 | 任意 | |||
接続情報 | 種別 | Symfoware | Oracle | 任意 | ||
種別がSymfowareの場合 | RDB名 | 設定なし | 通常「LWDB」を指定。 | 必須 | ||
ユーザID | Administrator権限などの管理者権限を持つユーザID、かつ半角18文字以内の英数字 | |||||
パスワード | 半角14文字以内 | |||||
ホスト名 | 半角15文字以内 | 保管データベースがList Worksサーバと別サーバの場合、必須 | ||||
ポート番号 | 1024~49151 | |||||
種別がOracleの場合 | ユーザID | 設定なし | 通常「LW」をユーザIDとしてSYSDBA権限を設定し使用。 「LW」以外を採用する場合、半角30文字以内のユーザIDにSYSDBA権限を設定し使用 | 種別がOracleの場合、必須 | ||
パスワード | 半角30文字以内 | |||||
ネット・サービス名 | 保管データベース作成時に設定したネット・サービス名 | |||||
JDBCドライバパス名 | 半角256文字以内 | |||||
PDFファイルのセキュリティ | 印刷 | 許可 | 許可しない | 任意 | ||
文書の変更 | ||||||
テキストとグラフィックスの選択 | ||||||
注釈とフォームフィールドの追加と変更 | ||||||
文字の埋め込み | 埋め込まない | 外字を埋め込む、または、すべての文字を埋め込む | 任意 | |||
ログファイルの扱い | ファイルサイズ | 最大1024KBで、複数世代のファイルを作成 | ファイルサイズを1~100,000KBに変更、または無制限サイズのファイルを作成 | 任意 | ||
格納場所 | List Worksインストールディレクトリ\Manage\Log | 任意の格納場所 | ||||
ログの改ざん検知 | しない | する | 任意 | |||
文字コード | Shift JIS(MS) | 通常、初期値を使用し変更しない | 任意 | |||
【帳票】タブ | Unicode文字の扱い | イメージ | 文字コード | 文字コードを推奨 |
注1) List Works EEの場合に表示されます。
以下の情報を設定します。
ユーザ認証方法
ユーザ認証先
アカウント情報
管理者および一般利用者がリスト管理サーバに接続する際の認証方法を「ユーザ作成ライブラリによる認証」に変更する場合に設定します。
オペレーティングシステムによる認証(初期値)
Windowsシステムの認証処理によって認証する場合に選択します。
ユーザ作成ライブラリによる認証
List Worksで用意された認証処理用の出口ルーチンを利用して、LDAPやユーザ独自の認証システムを組み込んだユーザ作成のアプリケーションによって認証する場合に選択します。
リスト管理サーバを起動する管理者の認証方法を「このコンピュータ」から変更する場合に設定します。
このコンピュータ(初期値)
List WorksサーバのOSのユーザアカウントによって認証する場合に選択します。ドメインコントローラにList Worksをインストールした場合は、「このコンピュータ」の認証はできません。
このコンピュータが所属するドメイン
List Worksサーバが所属するドメインのユーザアカウントによって認証する場合に選択します。この選択をする場合は、List Worksサーバがドメインに参加してログイン状態になっている必要があります。
他のドメイン
List Worksサーバが所属するドメイン以外のドメインによって認証する場合に選択します。この選択をする場合は、「認証先ドメイン名」に認証するドメインを指定します。認証するドメインとList Worksサーバが所属するドメインの間で信頼関係が確立されている必要があります。
リスト管理サーバを起動する管理者の「ユーザ名」と「パスワード」を指定します。
ユーザ認証先が「このコンピュータ」の場合
Administrator、または
Administratorsグループに所属するユーザID
ユーザ認証先が「このコンピュータが所属するドメイン」、または「他のドメイン」の場合
Domain Adminsグループに所属するユーザID、または
Domain UsersグループとローカルのAdministratorsグループに所属するユーザID
注意
保管フォルダの共有運用を行う場合は、「ユーザ認証先」を「このコンピュータが所属するドメイン」に指定し、「アカウント情報」に管理者権限を持つユーザ名とパスワードを設定する必要があります。
以下の情報を設定します。
接続情報
最大使用メモリ量
起動プロセス数<EEのみ>
リスト管理サーバの接続情報として、以下の情報を設定します。
リスト管理サーバに同時に接続が可能なクライアント数を指定します。
同時に接続が可能なクライアント数は以下の総数となります。
なお、リスト管理サーバの管理者は同時接続クライアント数に達していた場合でも接続を可能にするため、同時接続クライアント数としてカウントしていません。
同時接続クライアント数の初期値は256ですが、1024を推奨します。
リストナビ
リストビューア
Webクライアント
リスト管理サーバの起動プロセス数を2以上にした場合、List Worksサーバに対する同時接続クライアント数は以下となります。
List Worksサーバに対する同時接続クライアント数=同時接続クライアント数×起動プロセス数
リスト管理サーバのポート番号を指定します。
初期値は9243、変更する場合は1024~49151のうちList Worksサーバのシステムで使用していない値を設定してください。
また、リスト管理サーバの起動プロセス数を2以上にした場合、本設定のポート番号を先頭に連続したポート番号が各プロセスに割り当てられます。
List Worksクライアントが異常状態になり、クライアントからの応答がなくなった場合、応答がなくなってからサーバ上で獲得した領域を解放するまでの時間を指定します。
初期値は10分、最大値は1440分です。入力監視時間に0を指定した場合、入力監視を行わない設定となります。
なお、入力監視時間は、以下の処理時間を考慮し、それ以上の時間を設定してください。
帳票の登録時間
リスト管理サーバと通信を行うサーバ機能APIの処理時間
「リスト管理サーバと通信を行うサーバ機能APIについての詳細は、“APIリファレンス”の“サーバ機能API”を参照してください。 |
リスト管理サーバで使用するJavaのヒープ域サイズを以下から選択します。
1024MB(初期値)
2048MB
4096MB
6144MB
8192MB
注意
選択したJavaのヒープ域サイズに対して、物理メモリに十分な空き容量があることを確認してください。
リスト管理サーバの起動プロセス数を指定します。
初期値は1、最大値は20です。
マルチプロセス運用を行う場合は、List WorksサーバのOS資源(CPU、メモリ、I/O)を有効活用したり、リスト管理サーバのプロセスダウンなどの異常時の危険分散を目的として、リスト管理サーバの起動プロセス数を2以上にする場合に指定します。
以下の情報を設定します。
帳票の保護
「帳票一覧への表示」アクセス権
エリアIDによる帳票の保護を行う場合は、帳票を流通させる範囲を制限するために、以下の情報を設定します。
「エリアIDによる保護を行う」のチェック
エリアID名とエリアID名確認
エリアIDによる保護を行うと、帳票を流通する範囲を超えて、不当に流出することを防ぐことができます。
注意
エリアIDによる保護を行う場合は、List Worksクライアントの環境設定でも同じエリアID名を指定します。
リストナビで帳票一覧を表示する際に、帳票の「帳票一覧への表示」アクセス権を有効にする場合は、「「帳票一覧への表示」アクセス権を有効にする」をチェックします。設定を有効にすると、帳票に対するアクセス権の指定によって、帳票の表示を制限することができます。
注意
設定を有効にした場合、個々の帳票に対してアクセス権のチェックを行うため、帳票一覧の表示に時間がかかるようになります。このため、無効にすることを推奨します。「アクセス権のない帳票を帳票一覧に表示してはいけない」というようなセキュリティポリシーで運用する場合だけ有効にしてください。
基本的には、帳票ではなく保管フォルダに対するアクセス権で管理する運用を推奨します。
保管フォルダの共有運用で運用する場合に、以下の情報を設定します。
保管フォルダの共有運用を行う場合のチェック
保管フォルダを管理するファイルの格納場所
保管フォルダの共有運用を行う場合に、チェックします。
クラスタシステムでは保管フォルダの共有運用を行うことはできません。クラスタシステムで運用する場合、チェックしないでください。
保管フォルダの共有運用を行う場合に設定します。
保管フォルダの共有運用で使用する共有ディスクを以下の形式で指定します。共有ディスクとしてネットワークドライブを指定することはできません。
なお、格納場所を変更すると、【資源】タブの「オーバレイ」の格納場所も変更されます。
UNC名(\\サーバ名\~)
共有ディスクがIPv6環境の場合、上記のUNC名の「サーバ名」にホスト名を指定してください。
以下の情報を設定します。
格納場所
扱う帳票
以下の資源の格納場所を、変更する場合に指定します。
なお、クラスタシステムの場合は、受信/印刷フォルダ、およびオーバレイは、運用系サーバと待機系サーバで使用する共有ディスク(フェールオーバクラスターマネージャーで設定したディスク)を以下の形式で指定します。
ドライブ名:\~
List Worksシステムで使用する管理ファイル、および、一般アプリ帳票、NetCOBOL/MeFt帳票、List Creator帳票を登録するときのログ情報の格納場所を指定します。
受信フォルダ、印刷フォルダの資源の格納場所を指定します。
指定された格納場所配下に以下のフォルダが作成されます。
資源 | 初期値 | 格納場所を指定した場合 |
---|---|---|
受信フォルダ | 「List Worksのインストール先フォルダ」\Manage\Receive配下 | 「指定した格納場所」\Manage\Receive配下 |
「List Worksのインストール先フォルダ」\MpPrint\SPOOL配下 | 「指定した格納場所」\MpPrint\SPOOL配下 | |
印刷フォルダ | 「List Worksのインストール先フォルダ」\MpPrint\SPOOL配下 | 「指定した格納場所」\MpPrint\SPOOL配下 |
リスト管理サーバの帳票を表示する際に使用するオーバレイの格納場所を指定します。
ここで指定するオーバレイの格納場所と【登録】タブの印刷資源の格納場所は、同じフォルダ名を指定しないでください。同じフォルダ名を指定すると、印刷資源の格納場所のオーバレイが削除される場合があります。
List Worksで使用する作業フォルダの格納場所を指定します。
注意
作業ファイルに指定したフォルダは、サーバ機能使用時に使用されます。作業ファイルに指定したフォルダには、十分な空き容量のあるドライブを設定してください。
帳票の登録時に必要な作業ファイルのディスク容量の目安については、“運用手引書”の“現状業務の調査と運用設計”を参照してください。 |
Windows版 ListWORKS V5.1L20またはV10.0L10において、FNA通信形態を利用した分散印刷運用で登録した富士通ホスト帳票も扱う場合に、チェックします。
注意
Windows版 ListWORKS V5.1L20、V10.0L10からバージョンレベルアップする場合において、FNA通信形態を利用した分散印刷運用で登録した富士通ホスト帳票を扱っている場合は、リスト管理サーバ、Web連携、およびList Worksクライアントのそれぞれの環境設定で、「Windows版 ListWORKS V5.1L20、またはV10.0L10で、FNAを利用した形態の分散印刷運用で登録したホスト帳票も扱う」を必ず指定してください。指定しない場合、検索やデータ変換が正しくできないことがあります。
Web連携での設定については、“A.2 ListPrint”に掲載の定義名「environment.field.calculate」を参照してください。 List Worksクライアントでの設定については、“操作手引書 運用管理者編”の“List Worksクライアントの環境設定”を参照してください。 |
帳票の自動メール送信の環境について、以下の情報を設定します。
帳票の登録をメールで通知したり、帳票登録時に帳票を自動で送信したりする場合に、設定します。
帳票を自動で送信するときの、メールの制限サイズを設定することができます。これにより、帳票を送信する際のメールシステムの負荷を軽減することができます。
SMTPによる送信情報(メールサーバ、宛先、送信元、名前)を設定します。
メールサーバの項目に、IPv6のみで通信するメールサーバのIPアドレスまたはサーバ名を指定することはできません。
ここで設定した送信環境は、リスト管理サーバに帳票が登録されるときに有効になります。OSIV LISTVIEWやAPS/NPなどの帳票出力元でメールの情報を付加した場合は、帳票出力元の指定が有効になります。
帳票の登録時の扱いについて、以下の情報を設定します。
外字の扱い
オーバレイの履歴管理の設定
印刷資源の格納場所
帳票情報定義(登録先の保管フォルダがない場合の保管フォルダの扱い)
登録の多重度(FNA通信形態を利用した分散印刷運用の場合に有効)
外字を、文字コードとして扱うか、イメージデータとして扱うかを選択します。
Windows 上で作成したList Creator帳票で、Unicode外字(0xE000~0xF8FF)をイメージデータで扱う場合は、外字のサイズを「32×32」または「64×64」から選択できます。
注意
NetCOBOL/MeFt帳票、List Creator帳票、または富士通ホスト帳票を扱う場合の設定です。
一般アプリ帳票を扱う場合、文字コードと設定してください。この場合、NetCOBOL/MeFt帳票、List Creator帳票についても外字を文字コードとして扱う運用となります。
NetCOBOL/MeFt帳票、またはList Creator帳票を扱う場合に、アプリケーションサーバを別サーバとして構築する場合は、アプリケーションサーバ側の【帳票データ転送アダプタ 環境設定】ダイアログボックスで設定します。
外字を64×64のイメージデータで扱う場合、以下の製品を使用して外字を登録する必要があります。
Charset Manager
64×64の外字の登録については、Charset Managerのマニュアルを参照してください。
【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【登録】タブの「Windows(R)アプリケーションで作成した帳票の外字の扱いについて設定します。」で「文字コード」が選択されている場合は、Unicode外字のサイズの設定は無効です。
参考
「文字コード」を指定する場合、Charset Managerで外字を文字コードとして定義する必要があります。
外字を文字コードで表示するための方法については、“運用手引書”の“第5章 印刷資源の準備”を参照してください。 |
「イメージデータ」を指定する場合、外字は表示されますが、検索の対象として扱うことはできません。また、データ変換やデータのコピーをして、他のアプリケーションで表示すると文字化けします。
外字をイメージで表示するための方法については、“運用手引書”の“第5章 印刷資源の準備”を参照してください。 |
オーバレイの履歴管理について、以下の設定をします。
オーバレイの履歴管理を行うか否かを指定します。初期値は「履歴管理を行う」のため、履歴管理を行わない場合はチェックを外してください。
なお、「履歴管理を行う」をチェックすることによって、オーバレイの履歴管理に対して、以下の設定ができます。
新しいオーバレイに、1世代前のオーバレイの帳票項目を引き継ぐ
ホスト連携プレミアムを構成するHOST PRINTが資源管理するオーバレイの履歴管理について、「年月日で履歴を管理する」か「年月日時分で履歴を管理する」を設定することができます。
注意
「新しいオーバレイに、1世代前のオーバレイの帳票項目を引き継ぐ」に関する注意
対象となる世代は、1世代前のオーバレイの帳票項目だけです。1世代前のオーバレイに帳票項目が設定されていない場合は、帳票項目は引き継がれません。
「HOST PRINTが資源管理するオーバレイの履歴管理についての設定」に関する注意
「年月日で履歴を管理する」にチェックした場合、同一日に同じオーバレイを更新することはできません。同一日に同じオーバレイを更新して履歴管理をしたい場合は、「年月日時分で履歴を管理する」にチェックしてください。
設定を変更した後、初めて帳票(オーバレイ)を登録したとき、オーバレイを更新していなくても、オーバレイの履歴管理が動作します。
以下の設定はオーバレイ単位で情報を管理するため、「新しいオーバレイに、1世代前のオーバレイの帳票項目を引き継ぐ」にチェックすることを推奨します。
帳票項目の設定
抜き出し検索範囲の設定
リストビューアの【表示】-【オーバレイ位置の調整】
なお、2回目以降は、オーバレイに変更がない限り、オーバレイの履歴管理は動作しません。
印刷資源(オーバレイ、FCB/LPCI、外字)の格納場所を指定します。
参考
Charset Managerと連携する場合は、印刷資源の格納場所に指定したフォルダ名を、Charset Managerの管理ディレクトリに指定してください。
Charset Managerと連携する場合の詳細については、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
印刷資源の格納場所に指定するフォルダ配下に、以下のフォルダを作成しておく必要があります。
FCB:FCBの格納用フォルダ KOL1:ドットオーバレイの格納用フォルダ KOL5:ベクトルオーバレイ(KOL5)の格納用フォルダ KOL6:ベクトルオーバレイ(KOL6)の格納用フォルダ PATTERN:利用者定義文字の文字パターン格納用フォルダ
各フォルダに印刷資源を格納する際には、以下のファイル名で格納する必要があります。拡張子は付けず、Charset Managerで印刷資源を管理する場合は半角英数字4文字以下、その他では半角4文字以下で指定する必要があります。
xxxxは、ファイル名を示しています。
[FCB]
FCBフォルダ:xxxx
[KOL1]
KOL1フォルダ:xxxx
[KOL5]
KOL5フォルダ:xxxx
[KOL6]
KOL6フォルダ:xxxx
[PATTERN]
PATTERNフォルダ:LVUSER(固定)
帳票出力元の帳票情報定義(LV-DB-PATH)で指定した帳票の登録先に、保管フォルダが存在しなかったら保管フォルダを作成する場合にチェックします。
なお、第一階層の保管フォルダを作成した場合の仕様について、以下に示します。
LV-DB-PATHの指定値 | 作成される保管フォルダ名 |
---|---|
ドライブ名:\ | List Worksが設定する任意の英数字 |
ドライブ名:\フォルダ名 | フォルダ名 |
\\サーバ名\共有名 | 共有名 |
\\サーバ名\共有名\フォルダ名 | フォルダ名 |
FNA通信形態を利用した分散印刷運用の場合に、帳票を登録するときの多重度を指定することができます。
初期値は1、最大値は8です。
なお、登録の多重度が高いほどList WorksサーバのOS資源(CPU、メモリ、I/O)を使用する量が増えます。登録の多重度を上げ過ぎると逆に登録性能が落ちる可能性があるため、登録性能や他の帳票の性能を確認しながら調整することが必要となります。
List Worksで使用する保管データベースの接続情報を設定します。使用するデータベースシステムによって、設定する情報が異なります。必須項目です。
設定したら、【接続確認】ボタンをクリックして、保管データベースの接続確認をします。
以下の情報を設定します。
保管データベースのRDBシステム名を指定します。
通常「LWDB」を指定します。RDBシステム名を変更している場合はその名前を指定してください。
RDBシステム名は、“2.4.1 Symfowareデータベースの環境設定”における“(2) RDBシステムの作成”のsetupLWDB.batで指定したRDBシステム名を指定します。 |
保管データベースがインストールされているサーバのAdministrator、またはAdministrators権限に所属するユーザIDを、半角英数字18文字以内で指定します。
ユーザIDのパスワードを半角14文字以内で指定します。
保管データベースをList Worksサーバとは別のサーバ機に構築している場合に、保管データベースが存在するコンピュータのホスト名を、半角15文字以内で指定します。
ホスト名は、“2.4.1 Symfowareデータベースの環境設定”における“(5) 保管データベースの接続設定”の“手順1:データベース接続用設定ファイルの編集”で指定したホスト名を指定します。 |
保管データベースをList Worksサーバとは別のサーバ機に構築している場合に、保管データベースとの接続用に指定したポート番号を指定します。
Symfowareデータベースの環境設定で設定したポート番号を設定してください。
なお、初期値は2050、1024~49151が設定可能な範囲です。
ポート番号は、“2.4.1 Symfowareデータベースの環境設定”における“(5) 保管データベースの接続設定”の“手順1:データベース接続用設定ファイルの編集”で指定したポート番号を指定します。 |
以下の情報を設定します。
保管データベース作成時に設定したSYSDBA権限を持つユーザIDを、半角30文字以内で指定します。通常は「LW」です。変更しないでください。
ユーザIDに対応したパスワードを、半角30文字以内で指定します。保管データベースの構築時に、“2.4.2 Oracleデータベースの環境設定”の“(5) ユーザの作成”でLWユーザのパスワードとして指定したパスワードです。
保管データベースの構築時に、“2.4.2 Oracleデータベースの環境設定”の“(6) サービス・ネーミングの設定”で指定したネット・サービス名を指定します。
Oracleで提供されているJava用のJDBCアーカイブファイル(物理パス)を指定します。
例) OpenJDK 8の場合:C:\app\username\product\19.3.0\client_1\jdbc\lib\ojdbc8.jar
保管データベースの接続情報は保管データベースの状態に依存します。保管データベースの接続情報の詳細については、“2.4 保管データベースとリスト管理サーバの環境設定”を参照してください。 Oracle RACに接続する場合は、リスト管理サーバのプロパティファイルに設定が必要です。リスト管理サーバのプロパティファイルの設定については、“付録E リスト管理サーバのプロパティファイル”を参照してください。 |
List WorksのPDFファイルに対して、以下の情報を設定することができます。
PDFファイルに対する、印刷や文書変更などの操作の許可を与えない場合にチェックを外してください。
List Worksサーバで作成したPDFファイルを外部に出力する際のセキュリティを上げることができます。
PDFファイルに文字を埋め込むかどうか指定します。
埋め込まない(初期値)
文字を埋め込みません。
外字を埋め込む
外字(利用者定義文字とJEF拡張漢字)だけを埋め込みます。
すべての文字を埋め込む
外字(利用者定義文字とJEF拡張漢字)を含む、すべての文字を埋め込みます。
以下の情報を設定します。
ログファイルの扱い
ログの改ざん検知
操作ログファイルについて、以下の情報を設定します。
ログファイルの格納場所
ファイルサイズ
ファイルサイズについては、以下のどちらかを設定することができます。
ファイルサイズを無制限にする
指定したファイルサイズを超えたらバックアップファイルを作成する
バックアップファイルは、指定によって複数世代のバックアップファイルを作成することができます。
注意
操作ログの格納場所として指定するフォルダには、List Worksを使用するユーザに対するフルアクセス権が必要です。アクセス権はWindowsシステムのセキュリティの設定で行います。
また、帳票を登録するために利用するサービスの起動アカウントは、操作ログに対して更新権限以上を持っている必要があります。
ログファイルの格納場所を設定しない(指定を省略した)場合は、「List Worksのインストール先フォルダ\Program\Log」に操作ログが出力されます。
ログの改ざん検知を有効にする場合は、「ログの改ざん検知を有効にする」をチェックします。
「ログの改ざん検知を有効にする」を有効/無効に切り替えた後の既存の操作ログに対する扱いは、「ログファイルの扱い」の設定状態により、以下のように異なります。
「ファイルサイズを無制限にする」を設定している場合
List Worksサービスの起動時に、切り替える直前の操作ログが削除されます。切り替える場合は、事前に切り替える直前の操作ログを複写するなどの作業が必要です。
「ファイルサイズを無制限にする」以外の設定をしている場合
List Worksサービスの起動時に、「ログファイルの扱い」の設定に従ってバックアップされます。
ログの改ざん検知を有効にする場合は、「ログファイルの扱い」に「指定したファイルサイズを超えたらバックアップファイルを作成する」を設定した運用を推奨します。
注意
ログの改ざん検知を有効にして運用する場合、ログの出力に時間を要するため、操作ログが出力される操作に時間がかかるようになります。
「ログの改ざん検知を有効にする」を有効/無効に切り替える場合は、List Worksサービスを停止する必要があります。保管フォルダの共有運用を行っている場合は、すべてのList Worksサーバのサービスを停止してから設定する必要があります。
ログの改ざん検知を有効にしてからList Worksサービスを起動するまでは、操作ログの内容が混在(改ざん検知形式の有無)とならないように、運用を停止する必要があります。
「ログの改ざん検知を有効にする」を有効/無効に切り替えた後、List Worksサービスを起動した日時を記録しておいてください。操作ログの改ざんチェック(F5CWCKLG.EXE)は、記録した日時以降の改ざん検知が有効となった操作ログを対象として実施してください。
文字コードの互換について設定します。通常は、「Shift JIS(MS)」を指定します。
リモート印刷時のUnicode文字の出力方法を指定します。
旧バージョンの互換としてプリンタへの印刷状態を変えないため初期値は「イメージ」ですが、解像度が低いプリンタに対して出力品質が良くなる場合があるため「文字コード」を推奨します。
リスト管理サーバおよび管理者ツールの動作環境を、運用に合わせて変更することができます。変更する場合は、以下のプロパティファイルを編集します。
リスト管理サーバの場合:ListServer.properties 管理者ツールの場合 :AdminTool.properties
プロパティファイルは、以下の場所に格納されています。
「List Worksのインストール先フォルダ\Property」配下
プロパティファイルの詳細については、“付録E リスト管理サーバのプロパティファイル”を参照してください。 |
手順3:List Worksサーバまたはサービスの再起動
設定後の値を有効にするために、List Worksサーバ、または以下のサービスを再起動します。
FUJITSU帳票管理
List Works
List Works Filing Service (注)
注:ファイリングサービスをインストールしている場合に再起動してください。