MICAR、およびMICARIIを使用してファイリングをする場合、CD-Rのラベルに印刷する挿入文字列を編集するため出口機能が用意されています。
挿入文字列を編集する出口プログラムを作成することにより、ラベルに印刷する挿入文字列を自由にカスタマイズすることができるようになります。
(1) CD-Rラベル編集出口機能の使い方
CD-Rラベル編集出口機能を使用する場合には、List Worksをインストールしたコンピュータの、以下のレジストリを設定する必要があります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\ListWORKS\CurrentVersion\ListServer\Filing HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\ListWORKS\CurrentVersion\ListServer\Filing
値の名前 | 値の説明 |
---|---|
UserModule | 出口プログラムの呼び出しフラグを指定します。 型:DWORD(32ビット)値 値のデータ 0:呼び出さない(省略値) 1:呼び出す |
UserModuleDll | 出口プログラムのDLL名をフルパスまたはDLL名のみで指定します。 型:文字列値 値のデータ:出口プログラムのDLL名 |
UserModuleEntry | 出口プログラムのエントリ名(関数名)を指定します。 型:文字列値 値のデータ:出口プログラムのエントリ名 |
(2) インタフェース
以降は省略時のエントリ名"UpdateLabelText"で説明します。
int UpdateLabelText( char * lpGroupName , char * lpDeviceName , char * lpUserId , int dwCopyNum , char * lpFileName);
ファイリンググループ名が通知されます。
ファイリング装置名のアドレスが通知されます。
ファイリングを依頼したユーザのユーザIDが通知されます。
ユーザIDの形式は、ユーザ認証の方法により異なり、以下のようになります。
ドメイン認証: IPアドレス\ドメイン名\ユーザID
ローカル認証: IPアドレス\ユーザID
IPアドレスは、ファイリングを依頼したクライアントのIPアドレスです。
コピー枚数が通知されます。
ファイリンググループのプロパティの[CD-Rの情報]タブの作成枚数で指定した値です。
ここで指定された値と同数のレコードを、下記のファイルに作成する必要があります。
挿入文字列を記述するファイル名が通知されます。
出口プログラムで本ファイルをオープンして、挿入文字列を編集します。
出口プログラムに渡された時点で、このファイルにはファイリンググループのプロパティの[CD-Rのラベル]タブで指定した印字文字列が設定されてきます。
印字文字列の格納形式は、(3) 印字文字列の格納形式を参照してください。
0:正常終了
0以外:エラー終了。当該ファイリング処理は中止します。
備考)出口プログラムで、復帰値に0以外で返した場合には、ファイリング処理は異常となります。
(3) 印字文字列の格納形式
以下の形式で印字文字列をファイルに格納します。
"印字文字列"の形式で、ダブルクォーテーション(")で区切って記述します。
印字文字列中にダブルクォーテーションを指定する場合には、ダブルクォーテーションを2つ続けて記述します。
印字文字列は、カンマ(,)で区切って記述します。
印字文字列は、24個まで指定できます。印字文字列を24個使用しない場合でも、カンマ(,)の記述は必要です。
印字文字列の順番は、ラベルエディタでマージフィールドのラベル番号に対応します。
レコードの最後には、改行コード(X'0D0A')を記述します。
挿入文字列は、SJISコードで記述します。
コピー枚数と同数のレコードを作成する必要があります。
コピー枚数1の場合
"1月度",,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,[改行コード]
ラベルの印刷結果
1枚目 マージフィールド1 1月度
コピー枚数2の場合
"1月度","売り上げ""社外秘""","コピー1",,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,[改行コード] "1月度","売り上げ""社外秘""","コピー2",,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,[改行コード]
ラベルの印刷結果
1枚目 マージフィールド1 1月度 マージフィールド2 売り上げ"社外秘" マージフィールド3 コピー1 2枚目 マージフィールド1 1月度 マージフィールド2 売り上げ"社外秘" マージフィールド3 コピー2