本バージョンで修正したプログラムを説明します。
[処置内容]
帳票保管活用機能における推奨値を超えた場合の性能を改善します。
同一階層の保管フォルダ数が1000を超えている。かつ
オープン帳票を登録した場合
[処置内容]
以下のいずれかの機能でのPDF変換処理において、PDF変換結果のバーコード出力位置を、バーコード項目矩形の中心配置から、左上配置に変更するように機能を改善します。
PDF変換コマンド
サーバ機能APIによるPDF変換
帳票登録時のPDF変換
WebクライアントからPDF表示/保存する機能
修正の対象となるのは以下のバーコードです。
カスタマバーコード
EAN-128(コンビニエンスストア向け)
U.S. POSTNET(Delivery Point Code)
U.S. POSTNET(ZIP + 4 Code)
U.S. POSTNET(5-Digit ZIP Code)
FIM A(U.S.Postal FIM)
FIM B(U.S.Postal FIM)
FIM C(U.S.Postal FIM)
本修正は、以下のレジストリ設定で有効となります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Fujitsu\ListWORKS\CurrentVersion\PdfServer\Manager
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\ListWORKS\CurrentVersion\PdfServer\Manager
BarPosition
DWORD(32ビット)値
0 : バーコードをバーコード項目の中央に配置する(デフォルト)
1 : バーコードをバーコード項目の左上に配置する
[処置内容]
登録時において、オーバレイ排他制御ファイルのオープン処理が一時的にエラーとなっても登録できるように改善します。
エラーが発生した時は、イベントログに以下のメッセージが出力されて、登録処理が中断していました。
オーバレイの作成に失敗しました。帳票変換処理を中断します。RC = 80044250,DC = 0525
本修正は、以下のレジストリ設定で有効となります。
有効に設定した場合、登録時のオーバレイ排他制御ファイル生成でエラーが発生しても、リトライすることで登録が正常終了するようになります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Fujitsu\ListWORKS\CurrentVersion\ListServer\Options
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\ListWORKS\CurrentVersion\ListServer\Options
Ovl_AllRetry
DWORD(32ビット)値
0 : リトライしません(デフォルト、旧互換)
1 : リトライします
Ovl_AllRetryCount
DWORD(32ビット)値
リトライ回数を指定します。省略した場合は100です。
Ovl_AllRetryInterval
DWORD(32ビット)値
リトライの間隔をミリ秒単位で指定します。省略した場合は100です。
[障害内容]
List Worksの帳票仕分け管理機能で以下のイベントログを出力し、帳票登録が失敗することがあります。
PrintASSORT エラー 202 "帳票の仕分け処理で異常が発生しました。詳細コード=0x00100006
[発生条件]
SystemWalker/ListWORKS EE または
Interstage List Works Enterprise Edition
帳票仕分け管理機能を使用した場合、かつ
富士通ホスト帳票を登録した場合、かつ
分散印刷運用(TCP/IP)またはファイル転送運用の場合
[処置内容]
帳票仕分け管理機能の仕分け分割処理を修正します。
[障害内容]
List Naviの印刷フォルダに「VSP」タブが表示されない。
[発生条件]
Interstage List Worksをインストールしている。かつ
FUJITSU Printer PS5000シリーズを利用する場合
List Naviの印刷フォルダにFUJITSU Printer PS5000シリーズを設定する場合
[処置内容]
印刷フォルダにプリンタを設定する処理で、VSPプリンタの判定処理を修正します。
[障害内容]
以下の環境・条件の場合、帳票登録が失敗する場合があります。
その際、仕分けログには以下のメッセージが出力されます。
YYYY/MM/DD,HH:MM:SS,O帳票,仕分け,,エラー,"作業用ファイルのリネームに失敗しました。", "…<略>…","5213,hscommon.c,473,17","","iPosNo = 978",…<略>…
[発生条件]
以下のいずれかの製品がインストールされている場合
SystemWalker/ListWORKS EE 全VL
Interstage List Works Enterprise Edition 全VL
List Creator帳票、NetCOBOL帳票および一般アプリケーション帳票の場合。かつ
帳票の登録を行う場合。かつ
帳票仕分け管理機能を利用している場合
[処置内容]
帳票仕分け管理機能において、作業用ファイルの変名処理を正しく修正します。
[障害内容]
以下の条件の場合に、受信フォルダで帳票の状態が「振り分け中」のままとなり、帳票の登録ができなくなる場合があります。
[発生条件]
以下のいずれかをインストールしている。かつ
SystemWalker/ListWORKS
Interstage List Works
以下のいずれかをインストールしている。
Print Manager
List Works印刷配信機能
List Works Assort Serviceを起動している。かつ
List Works Assort Serviceを起動してから初めて他サーバからホスト帳票を仕分け・登録する。かつ
多重で帳票を仕分け・登録する。
[処置内容]
List Worksの登録処理を修正します。
[処置内容]
帳票印刷時「Interstage List Works以外のプロセス」が印刷資源にアクセスしていたことで印刷処理が失敗する状態においても任意の回数処理を繰り返すリトライ機能を追加します。
ただし、リトライ回数を超えた時点で処理は失敗しエラーになります。
リトライ間隔や回数を操作するキーを新しく追加します。
C:\Windows\f3cmsrvc.ini
LwRetryCount : リトライ回数を指定します。
LwRetryWait : リトライ間隔をミリ秒単位で指定します。
キーを指定していない場合は、リトライ回数5、リトライ間隔100msで動作します。
[Environment] LwRetryCount=5 LwRetryWait=100
[障害内容]
以下の条件のときにSIA形式のホスト帳票登録処理でエラーになる場合があります。
[発生条件]
Windows版 Interstage List Worksをインストールした環境
SIA形式のホスト帳票を登録する。かつ
2多重以上で同時に多重に登録する。
[処置内容]
SIA形式のホスト帳票登録処理において、使用する一時ファイル名を正しく使用するようにします。
[障害内容]
以下の条件の時にList Worksサービスが終了する場合あります。
[発生条件]
List Worksサービスが動作する環境
リストナビでログインする。かつ
受信フォルダをクリックして開く。かつ
2と異なる受信フォルダをクリックして開く。かつ
2と3に格納されている帳票数が、2より3が100個以上多い場合。
[処置内容]
受信フォルダのメモリ管理方法を正しく修正します。
[障害内容]
以下の条件の場合、帳票表示画面の帳票のデータの検索でオーバレイがないページがヒットしない場合があります。
[発生条件]
Windows版 Interstage List Worksをインストールした環境
【List Worksクライアント環境設定】の【帳票項目】タブで、「オプション」の「オーバレイがない帳票でも、帳票項目を利用する設定をする」のチェックボックスをオンにする。または
Web連携のプロパティファイル(ListPrint.properties)の「everyone」セクションの「option.field.nooverlay=1」(オーバレイのない帳票でも、帳票項目を利用する)を指定する。かつ
リスト管理サーバの帳票を表示する。かつ
3の帳票が、オーバレイがあるページとないページが混在する。かつ
帳票表示画面の【オプション】の【検索】タブで、「表示中のオーバレイを使用しているページだけを検索する」のチェックをはずす。または
Web連携のプロパティファイル(ListPrint.properties)の「everyone」セクションの「option.find.findpage=0」(すべてのページを検索する)を指定する。かつ
オーバレイが存在するページを表示する。かつ
検索ダイアログボックスの検索する対象範囲に帳票項目の範囲名を指定して検索した場合。
[処置内容]
検索対象の検索範囲名を取得する処理を正しく修正します。
[障害内容]
以下の条件の時に「指定した印刷データに対するアクセス権がないため、処理を続行できません。」のメッセージが出力されて、帳票の「上書き保存」に失敗する場合があります。
[発生条件]
Windows版 Interstage List Worksをインストールした環境
リストビューア画面またはWebクライアント画面で帳票を表示し、スタンプ等の記入情報を記入する。かつ
「上書き保存」ボタンを連続して押す。
[処置内容]
記入情報を格納する処理において、同時に格納依頼が行われた時の制御を正しく修正します。
本修正を有効にするためには、リスト管理サーバのプロパティファイル(ListServer.properties)に、
「system.regist.nohashlock.mode=true」を設定します。
system.regist.nohashlock.mode
true : 修正を有効にする。
false : 修正を無効にする。(省略値、いままでと同じ排他制御を行う)
[処置内容]
リストビューアの「名前を付けて保存」ダイアログのファイル名を、帳票名とする機能を提供します。
本機能は、以下のレジストリ設定で有効となります。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Fujitsu\ListWORKS\CurrentVersion\ListViewer\Save
SaveFileType
DWORD(32ビット)値
0 : ファイル名を、List Works システム全体で一意な名前とする。(デフォルト)
1 : ファイル名を、帳票名とする。
2 : ファイル名を、帳票名+現在の日時とする。
3 : ファイル名を、帳票名+ファイル名とする。
[障害内容]
以下の条件の場合に、「指定した振り分け先が見つかりませんでした。振り分け先のフォルダ名を確認してください。」のエラーメッセージが表示され、振り分け先の定義ができない場合があります。
[発生条件]
Windows版 Interstage List Works V10.3.0~V10.3.2が動作する環境。かつ
リストナビで受信フォルダを設定する環境。
リスト管理サーバの動作環境用プロパティファイル(ListServer.properties)にsystem.client.loginmode=trueが設定されている。かつ
リストナビの受信フォルダの振り分け条件の定義画面において振り分け先の項目に保管フォルダの論理パス名を直接入力する。かつ
保管フォルダに形式1※の論理パス名を指定する。かつ
[保管]を除いた形式1※の論理パス名全体の長さ(例では営業売上\販売1)が、形式2※の論理パス名の第1階層(保管フォルダ格納先の物理パス名)(例ではD:\eigyouriage)と同じ長さである。
営業部の保管フォルダの作成先の物理パス名が「D:\eigyouriage」で、リストナビで表示される保管フォルダが[保管]→[営業売上]→[販売1]の場合、以下の形式となります。
形式1 : 営業売上\販売1 形式2 : D:\eigyouriag\販売1
[処置内容]
リストナビの保管フォルダパス名変換処理を正しく変換するように修正します。