自動スケールアウト機能は、Kubernetesクラスタ内のオブジェクトの性能の指標(以下メトリクス)に基づいて動作します。メトリクスはメトリクスサーバと呼ばれる、メトリクスAPIを実装するサービスによって提供されます。
OpenShift/Kubernetesにおけるメトリクスサーバ(メトリクスAPI)には、以下の3種類があります。
標準メトリクスサーバ
カスタムメトリクスサーバ
外部メトリクスサーバ
CPU使用率に基づく自動スケールアウトは、標準メトリクスサーバから取得されるメトリクスを利用して動作します。
コネクション数に基づく自動スケールアウトは、カスタムメトリクスサーバから取得されるメトリクスを利用して動作します。
カスタムメトリクスサーバは、モニタリング機能によってPrometheusに収集されるFEPクラスタのメトリクス情報を参照し、それをメトリクスAPIの形式で公開します。
カスタムメトリクスサーバは、OpenShift/Kubernetesクラスタで共有されるリソースであるため、FEPのインストールの延長では構築、構成されません。コネクション数に基づく自動スケールアウト機能を利用するためには、カスタムメトリクスサーバが存在する必要があります。
また、そのカスタムメトリクスサーバが、FEPクラスタのカスタムメトリクスを収集しているPrometheusを参照し、FEPクラスタのカスタムメトリクスを公開するように構成されている必要があります。