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ServerView Resource Orchestrator V3.4.0 トラブルシューティング集
FUJITSU Software

3.10 仮想L-Serverのサーバ間の移動(マイグレーション)または仕様変更が失敗する。

意味

電源がONのVMwareの仮想L-Serverに対して以下の操作を行うと、エラーが発生する場合があります。

  • サーバ間の移動(マイグレーション)
  • 仕様変更(CPUとメモリ容量の変更)

また、エラー発生時に以下のメッセージが表示されます。

  • RORコンソールの[リソース]タブを利用して操作を行った場合

    イベントログに以下のメッセージが表示されます。

    • サーバ間の移動(マイグレーション)

      FJSVrcx:ERROR:67385:migrating VM guest failed. vmguest1 migrate from vmhost1 to vmhost2. detail=(vmguest1:validate migrate invalid,vmerrno=150,ip=XXX.XXX.XXX.XXX)

      詳細メッセージには、以下が表示されます。

      [ERROR]すべての物理 CPU で容量が不足しています。
      [ERROR]すべての物理 CPU で容量が不足しています。
    • 仕様変更(メモリ容量)

      FJSVrcx:ERROR:67392:modifying VM guest failed. detail=operation failed:customizing vm guest (memory settings)

      詳細メッセージには、以下が表示されます。

      [ERROR]予約に十分な CPU リソースがホストにありません。
    • 仕様変更(CPU)

      FJSVrcx:ERROR:67392:modifying VM guest failed. detail=operation failed:customizing vm guest (cpu settings)

      詳細メッセージには、以下が表示されます。

      [ERROR]予約に十分な CPU リソースがホストにありません。
  • コマンド(rcxadm lserver)を利用して操作を行った場合

    -nowaitオプションを省略した場合、以下のメッセージが出力されます。

    • サーバ間の移動(マイグレーション)

      FJSVrcx:ERROR:67385:migrating VM guest failed. vmguest1 migrate from vmhost1 to vmhost2. detail=(vmguest1:validate migrate invalid,vmerrno=150,ip=XXX.XXX.XXX.XXX)
      Reported from the following:
      product=-
      request=-
      message="[ERROR]すべての物理 CPU で容量が不足しています。
      [ERROR]すべての物理 CPU で容量が不足しています。"
    • 仕様変更(メモリ容量)

      FJSVrcx:ERROR:67392:modifying VM guest failed. detail=operation failed:customizing vm guest (memory settings)
      Reported from the following:
      product=-
      request=-
      message="[ERROR]予約に十分な CPU リソースがホストにありません。"
    • 仕様変更(CPU)

      FJSVrcx:ERROR:67392:modifying VM guest failed. detail=operation failed:customizing vm guest (cpu settings)
      Reported from the following:
      product=-
      request=-
      message="[ERROR]予約に十分な CPU リソースがホストにありません。"

以下の原因が考えられます。

  • 仮想L-Serverに設定したCPU予約性能が、サーバ仮想化ソフトウェアで認識しているCPU性能を上回っている。

対処

L-Platformテンプレートのイメージ情報に指定する最大CPU動作周波数が、サーバ仮想化ソフトウェアが認識している物理CPU性能より小さくなるように変更してください。

L-Serverテンプレートに指定する以下の値が、サーバ仮想化ソフトウェアが認識している物理CPU性能より小さくなるように変更してください。

  • CPU性能
  • CPU予約性能

    CPU予約性能は、オーバーコミットを使用している環境の場合だけ設定してください。

なお、最大CPU動作周波数、CPU性能、およびCPU予約性能には、サーバ仮想化ソフトウェアが認識しているCPU性能をGHz単位に変換し、小数第一位までの数値を設定してください。

作成済みのL-Serverについては、CPUの制限および予約をサーバ仮想化ソフトウェアで変更してください。