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ServerView Resource Orchestrator V3.4.0 トラブルシューティング集
FUJITSU Software

2.1 管理対象サーバのOSが起動しない場合

ここでは、管理対象サーバが起動しない場合のトラブルシューティングについて説明します。

  • HBA address renameを使用している場合

    本製品でサーバのHBAにWWNを設定した値は、サーバの電源を再度ONにしたときに、マネージャーからの制御でサーバのHBAにWWNが設定されています。

    管理サーバ異常時には、HBA address rename設定サービスでサーバのHBAのWWNが設定されます。

    以下の手順で、確認と対処を行ってください。

    1. 直前にサーバを交換した場合、サーバ交換後のハードウェア情報の再設定が行われており、正常終了しているか確認します。

      詳細は、「運用ガイド VE」の「6.2.2 ハードウェア情報の再設定」および「6.3.1 ハードウェア情報の再設定」を参照してください。

    2. ストレージ環境を確認します。

      HBA address renameで設定したWWNを利用してサーバとストレージのデバイスのアクセスパスを確認します。アクセスパスが設定されていない場合は設定します。

      詳細は、「設計ガイド VE」の「8.2 ストレージ環境の設定」を参照してください。

    3. マネージャーの起動状態を確認します。

      マネージャーの起動状態の確認方法については、「運用ガイド VE」の「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

    4. マネージャーの起動状態に応じて、以下のどちらかの対処を行います。

      • マネージャーが起動されていない場合

        マネージャーを起動します。

        サーバの故障などが原因で、マネージャーが起動できない場合、手順5.を行ったあと、サーバの復旧を行います。

      • マネージャーが起動されている場合

        マネージャーの起動のタイミングが原因で、マネージャーから管理対象サーバの制御に失敗した可能性があるため、管理対象サーバを再起動します。

        マネージャーが起動されていても、管理LANで利用しているNICのLAN、LANスイッチが故障している場合は管理対象サーバが起動しません。手順5.を行ったあと、LANの復旧を行います。

    5. HBA address rename設定サービスの起動状態を確認します。

      HBA address rename設定サービス用サーバで、本サービスの起動状態を確認します。

      本サービスを設定したサーバが起動されていない場合は起動し、そのあと管理対象サーバを起動します。

      このとき、管理サーバと最終同期した状態でサーバのHBAのWWNが設定されます。

    6. 管理対象サーバのコンソールを確認します。

      管理対象サーバのコンソール画面から、起動処理が正常終了しているか確認します。

      エラーメッセージが出力されている場合、「メッセージ集」の該当するメッセージIDの対処を行ってください。

    7. 管理対象サーバがPRIMERGY BXシリーズ以外の場合、管理対象サーバの登録時に設定したMACアドレスが正しいか確認します。設定が誤っている場合、ハードウェア情報を再設定します。

      設定されているMACアドレスは、物理サーバのリソース詳細で確認できます。

      確認方法については、「操作ガイド VE」の「A.6 リソース詳細」を参照してください。

    8. 以下のネットワーク環境を確認します。

      • 管理サーバと管理対象サーバ間の通信ができるか
      • 管理対象サーバと同一ネットワークでDHCPサーバまたはPXEサーバが動作していないか
      • 管理サーバと管理対象サーバが異なるサブネットに属する場合、ルータのDHCPリレーエージェントが正しく設定されているか
  • VIOMまたはISMを利用している場合

    1. VIOMまたはISM上でサーバのHBAに設定されたWWNや、NICに設定されたMACアドレス、ブート設定、ネットワーク設定を確認します。

      VIOMまたはISMのクライントを開き、管理対象サーバに設定されたプロファイルの設定が正しいか確認します。

    2. ストレージ環境を確認します。

      サーバのHBAに設定されたWWNや、NICに設定されたMACアドレス、ブート設定が正しいストレージ装置とボリュームにアクセスできるか確認します。設定されていない場合、正しいアクセスパスを設定します。

      詳細は、「設計ガイド VE」の「8.2 ストレージ環境の設定」を参照してください。