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ServerView Resource Orchestrator V3.4.0 トラブルシューティング集
FUJITSU Software

1.3 調査資料の採取 (Cloud Edition)

ここでは、発生した問題の原因を切り分けるために必要な、調査資料の採取方法について説明します。

調査資料の採取コマンド(ctmg_collectinfoまたはrcxadm agtctl snap)を実行して資料を採取する方法、およびストレージ管理製品とVM管理製品の調査資料を採取する方法を以下に示します。

採取コマンドの詳細については、ctmg_collectinfoコマンドは「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「13.2 ctmg_collectinfo (調査資料の採取)」、rcxadm agtctl snapコマンドは「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.3 rcxadm agtctl」を参照してください。

採取方法

以下の手順で、サーバ上の資料を採取します。

  1. OSの管理者権限でサーバにログインします。

    調査資料を採取するためには、OSの管理者権限が必要です。

  2. ctmg_collectinfoコマンドまたはrcxadm agtctl snap -fullコマンドとpmdiagコマンドを実行します。

    資料を採取するサーバに応じて実行するコマンドが異なるため注意してください。

    • 管理サーバの場合

      【Windowsマネージャー】

      "インストールフォルダー\RCXCTMG\bin\ctmg_collectinfo" dir 

      【Linuxマネージャー】

      # /opt/FJSVctmg/bin/ctmg_collectinfo.sh dir 
    • 管理対象サーバの場合

      【Windows】【Hyper-V】

      >"インストールフォルダー\Agent\bin\rcxadm" agtctl snap [-dir dir] -full 
      >"インストールフォルダー\RCXCTDSBA\bin\pmdiag  (注1)

      【Linux】

      # /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir dir] -full
      # /opt/FJSVssqc/bin/pmdiag  (注2)

      【VMware】【KVM】【OVM for x86 3.x】

      # /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir dir] -full 

      【Solaris】

      # /opt/FJSVrcvat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir dir] -full 

      注意

      VMware ESXiでは、本製品のエージェントがインストールできないため、調査資料の採取コマンドは実行できません。

      注1) ダイアログが表示されますので、出力先フォルダーを指定して、arrowをクリックします。"Processing Completed Successfully~"のメッセージが表示されたら、出力先フォルダーの以下のファイルを採取してください。

      • PMDiag?.cab

      "?"には作成されたファイル数が表示されます。ファイルが1つの場合は何も表示されません。

      注2) 実行結果は、/tmp 配下に作成されますので、以下のファイルを採取してください。

      • pmdiag_*.tar.gz
      • pmdiag_*.log

      "*"にはホスト名_タイムスタンプが表示されます。タイムスタンプは環境によって表示内容が異なります。

    • ストレージ管理製品とVM管理製品の調査資料を採取します。

      採取方法については、ストレージ管理製品とVM管理製品のマニュアルを参照してください。

      【VMware】

      VM管理製品がVMware vCenter Serverの場合、以下の操作を行ってください。調査資料はファイルサイズが大きいため、保存場所の空き容量が十分あるか確認してから実行してください。

      VMware vSphere 6以前の場合

      1. VMware vSphere Clientを起動し、システム運用管理者権限があるユーザーでVMware vCenter Serverに接続します。
      2. メニューから[管理]-[システムログのエクスポート]を選択します。
      3. 採取対象として、VMware vCenter Serverを指定します。
      4. 保存場所を指定して、[OK]ボタンをクリックします。

      VMware vSphere 6.5以降の場合

      1. VMware vSphere Web Clientを起動し、システム管理者権限があるユーザーでVMware vCenter Serverに接続します。
      2. インベントリの[ホストおよびクラスタ]を選択します。
      3. 表示されたツリーでvCenter Serverを右クリックし、ポップアップメニューから[システムログのエクスポート]を選択します。

        [システム ログのエクスポート]ダイアログが表示されます。

      4. すべてのVMware ESXiを選択し、[vCenter ServerおよびvSphere Web Clientのログを含めます。]にチェックを入れます。
      5. [次へ]ボタンをクリックします。
      6. [完了]ボタンをクリックします。

        [ダウンロード先の選択]ダイアログが表示されます。

      7. ダウンロード先を指定し、ログを保存します。

      注意

      /var/log/vmware/vsphere-client/logs/vsphere_client_virgo.logファイルに、以下のエラーメッセージが出力され、ダウンロードされたログが無効になる場合があります。

      この場合、VMwareの既知の問題に該当している可能性がありますので、vCenter Serverのリリースノートを参照し、対処してください。

      com.vmware.vsphere.client.logbundle.DownloadLogController
      Error downloading logs. org.apache.catalina.connector.ClientAbortException:
      java.net.SocketException: Broken pipe (Write failed)
      at org.apache.catalina.connector.OutputBuffer.realWriteBytes(OutputBuffer.java:407)

      【Citrix Xen】

      クローニングイメージ採取、または、L-Server作成において、下記のようなvmerrno =820のエラーが発生した場合には、Windowsのsysprep処理や、ミニセットアップの処理にて問題が発生している可能性があります。

      • 67390 creating VM guest failed. detail=(timeout occurred while executing the customizing process.,vmerrno=820, ip=IPアドレス, host=VMホストのIPアドレス)
      • 67397 FJSVrcx:ERROR:67397:failed to create image. detail=(timeout occurred while executing the customizing process.,vmerrno=820,ip=ip=IPアドレス, host=VMホストのIPアドレス)

      下記手順にて、対象のVMゲスト上のsysprepのログ、Windowsのミニセットアップのログおよび、カスタマイズツールのログを採取してください。

      1. XenCenterを起動し管理対象のVMホストに接続します。
      2. エラーの発生したVMゲストが起動状態の場合には強制シャットダウンします。
      3. 対象のVMゲストのストレージタブにて0番のディスクを接続解除します。
      4. 正常に起動するWindowsのVMゲストに上記手順にて接続解除したディスクを接続します。このときVMゲストは、起動状態でも停止状態でもかまいません。
      5. ディスクを接続したVMゲストを起動し管理者アカウントでログオンします。
      6. VMゲストが起動状態でディスクを接続した場合には、接続したディスクがエクスプローラなどで参照できない可能性があります。ディスクが参照できない場合には、ディスクの管理ツールにより、ディスクを再スキャンしてください。
      7. 接続したディスクの中から下記のフォルダー配下のファイルをフォルダーごと採取します。(下記は接続したディスクのシステムドライブがGドライブとして認識された場合の例)

        • G:\Windows\Panther
        • G:\Windows\System32\sysprep
        • G:\Program Files (x86)\Fujitsu\Resource Orchestrator\WinGuestCustomizeTool (64ビット環境の場合)
        • G:\Program Files\Fujitsu\Resource Orchestrator\WinGuestCustomizeTool (32ビット環境の場合)
      8. VMゲストをシャットダウンします。
      9. 接続したディスクを接続解除します。
      10. エラーの発生したVMゲストのストレージタブにより、接続解除したディスクを再接続します。
    • 採取した調査資料を当社技術員に送付してください。