ここでは、発生した問題の原因を切り分けるために必要な、調査資料の採取方法について説明します。
調査資料の採取コマンド(ctmg_collectinfoまたはrcxadm agtctl snap)を実行して資料を採取する方法、およびストレージ管理製品とVM管理製品の調査資料を採取する方法を以下に示します。
採取コマンドの詳細については、ctmg_collectinfoコマンドは「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「13.2 ctmg_collectinfo (調査資料の採取)」、rcxadm agtctl snapコマンドは「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.3 rcxadm agtctl」を参照してください。
以下の手順で、サーバ上の資料を採取します。
OSの管理者権限でサーバにログインします。
調査資料を採取するためには、OSの管理者権限が必要です。
ctmg_collectinfoコマンドまたはrcxadm agtctl snap -fullコマンドとpmdiagコマンドを実行します。
資料を採取するサーバに応じて実行するコマンドが異なるため注意してください。
管理サーバの場合
【Windowsマネージャー】
"インストールフォルダー\RCXCTMG\bin\ctmg_collectinfo" dir
【Linuxマネージャー】
# /opt/FJSVctmg/bin/ctmg_collectinfo.sh dir
管理対象サーバの場合
【Windows】【Hyper-V】
>"インストールフォルダー\Agent\bin\rcxadm" agtctl snap [-dir dir] -full
>"インストールフォルダー\RCXCTDSBA\bin\pmdiag (注1)
【Linux】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir dir] -full
# /opt/FJSVssqc/bin/pmdiag (注2)
【VMware】【KVM】【OVM for x86 3.x】
# /opt/FJSVrcxat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir dir] -full
【Solaris】
# /opt/FJSVrcvat/bin/rcxadm agtctl snap [-dir dir] -full
注意
VMware ESXiでは、本製品のエージェントがインストールできないため、調査資料の採取コマンドは実行できません。
注1) ダイアログが表示されますので、出力先フォルダーを指定して、をクリックします。"Processing Completed Successfully~"のメッセージが表示されたら、出力先フォルダーの以下のファイルを採取してください。
"?"には作成されたファイル数が表示されます。ファイルが1つの場合は何も表示されません。
注2) 実行結果は、/tmp 配下に作成されますので、以下のファイルを採取してください。
"*"にはホスト名_タイムスタンプが表示されます。タイムスタンプは環境によって表示内容が異なります。
ストレージ管理製品とVM管理製品の調査資料を採取します。
採取方法については、ストレージ管理製品とVM管理製品のマニュアルを参照してください。
【VMware】
VM管理製品がVMware vCenter Serverの場合、以下の操作を行ってください。調査資料はファイルサイズが大きいため、保存場所の空き容量が十分あるか確認してから実行してください。
VMware vSphere 6以前の場合
VMware vSphere 6.5以降の場合
表示されたツリーでvCenter Serverを右クリックし、ポップアップメニューから[システムログのエクスポート]を選択します。
[システム ログのエクスポート]ダイアログが表示されます。
[完了]ボタンをクリックします。
[ダウンロード先の選択]ダイアログが表示されます。
注意
/var/log/vmware/vsphere-client/logs/vsphere_client_virgo.logファイルに、以下のエラーメッセージが出力され、ダウンロードされたログが無効になる場合があります。
この場合、VMwareの既知の問題に該当している可能性がありますので、vCenter Serverのリリースノートを参照し、対処してください。
com.vmware.vsphere.client.logbundle.DownloadLogController Error downloading logs. org.apache.catalina.connector.ClientAbortException: java.net.SocketException: Broken pipe (Write failed) at org.apache.catalina.connector.OutputBuffer.realWriteBytes(OutputBuffer.java:407)
【Citrix Xen】
クローニングイメージ採取、または、L-Server作成において、下記のようなvmerrno =820のエラーが発生した場合には、Windowsのsysprep処理や、ミニセットアップの処理にて問題が発生している可能性があります。
下記手順にて、対象のVMゲスト上のsysprepのログ、Windowsのミニセットアップのログおよび、カスタマイズツールのログを採取してください。
接続したディスクの中から下記のフォルダー配下のファイルをフォルダーごと採取します。(下記は接続したディスクのシステムドライブがGドライブとして認識された場合の例)