意味
【Solarisゾーン】
Solarisゾーンの仮想L-Serverの作成が、長時間経過しても終了しないことがあります。この場合、仮想L-ServerのOSインストール時に、パラメーター入力待ち状態で停止している可能性があります。
仮想L-Serverを作成中のVMホストにログインし、以下について確認してください。
以下のコマンドを実行し、作成中の非大域ゾーンの状態が、"running"であることを確認します。
# zoneadm list -vc <RETURN> |
以下のコマンドを実行して、手順1.で確認した非大域ゾーンにログインします。
ログイン後、OSインストール時のパラメーター入力画面が表示されている場合、本現象が発生していることを確認できます。
# zlogin -C zonename <RETURN> |
【OVM for SPARC】
OVM for SPARCの仮想L-Serverの作成が、長時間経過しても終了しないことがあります。この場合、仮想L-Serverに対するOSのインストールが途中で失敗している可能性があります。
仮想L-Serverを作成中のVMホストにログインし、以下について確認してください。
以下のコマンドを実行し、作成中のゲストドメインの状態が、"active"であることを確認します。
# ldm list-domain <RETURN> |
仮想コンソール端末集配装置サービスを提供するサービスドメイン上の以下のログファイルの内容を確認します。
確認対象のログファイル
/var/log/vntsd/ゲストドメイン名/console-log
このログファイルにはゲストドメインの仮想コンソールに出力された内容が記録されており、インストールの進行状況を確認できます。
Solarisのマニュアルを参照し、OSのインストールが正常に完了しているかを確認してください。
対処
以下の原因が考えられます。
【Solarisゾーン】
VMホストに存在しないネットワークインターフェースを指定していないか確認してください。
詳細は、「導入ガイド CE」の「C.7.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。
VMホストでほかのゾーンが使用しているネットワークインターフェースを指定していないか確認しください。
詳細は、「導入ガイド CE」の「C.7.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。
L-ServerのネットワークインターフェースをDHCP設定にした場合、DHCPサーバからIPアドレスが割り振られる設定になっているか確認してください。
L-Serverに割り振られるIPアドレスが重複していないか確認してください。
ネットワークインターフェースの詳細は、「導入ガイド CE」の「C.7.4 ネットワークの手動設定」を参照してください。
以下の対処手順を実行したあと、仮想L-Server作成時に指定したパラメーター、および環境を見直して、再操作してください。
ログインしていた非大域ゾーンからログアウトします。
非大域ゾーンを停止します。
以下のコマンドを実行して非大域ゾーンを削除します。
# zoneadm -z zonename uninstall <RETURN> # zoneadm -z zonename delete <RETURN> |
RORコンソールで実行していた処理が終了したことを確認します。
【OVM for SPARC】
OSのインストールが失敗していた場合、以下の原因が考えられます。
L-Server作成時に指定したIPアドレスが、ほかのサーバで使用されている可能性があります。
指定したIPアドレスがほかのサーバと競合していないことを確認してください。
L-Server作成時に指定したCPU、メモリサイズ、およびディスクなどの構成が、Solarisのインストール要件を満たしていない可能性があります。
Solarisのマニュアルを参照し、指定した構成がSolarisのインストール要件を満たしているかを確認してください。
OSのインストール中にインストールサーバにアクセスできなかった可能性があります。
インストールサーバにアクセス可能かどうかを確認してください。
Solaris 10のイメージを指定したL-Serverの作成時に、複数のデフォルトゲートウェイを指定された可能性があります。
L-Server作成時に指定したデフォルトゲートウェイを確認してください。
また、「導入ガイド CE」の「C.8.8 OVM for SPARC利用時の注意点」の「L-Server作成時に指定するIPアドレスについて」を参照し、管理LANのデフォルトゲートウェイが設定される可能性がないか確認してください。
以下の対処手順を実行してください。
「メッセージ集」の「メッセージ番号 67390」の「BladeLogic Server Automationにおいてジョブの実行状態を確認する手順」を参照し、実行中のジョブをキャンセルします。
実行していた操作が終了したことをRORコンソールで確認します。
仮想L-Server作成時に指定したパラメーター、および環境を見直したあと、再操作します。