6.2 仮想L-Serverに対する操作でvmerrno=104のエラーが発生し、かつSCVMMサーバ上にて.NETランタイムのエラーが記録される。【Hyper-V】

意味

Hyper-Vの仮想L-Serverに対する操作が、詳細エラー番号104(vmerrno=104)で失敗し、以下のようなエラーメッセージが表示される場合があります。

FJSVrcx:ERROR:67390:creating VM guest failed. detail=(PowerShell script execution error :task result error.,vmerrno=104,ip=IPアドレス,host=VMホストのIPアドレス)

"67390"と"creating VM guest failed"の部分は、異なるメッセージになる場合があります。

また、SCVMMサーバのアプリケーションイベントログに、以下のどれかの.NETRuntimeエラーが記録されます。

種別: エラー
ソース: .NET Runtime
ID: 0
内容 (一部):
.NET Runtime version : 2.0.50727.5456 - アプリケーションエラーアプリケーションで、ハンドルできない例外が発生しました。

種別: エラー
ソース: .NET Runtime
ID: 0
内容 (一部):
.NET Runtime version : 2.0.50727.5456 - アプリケーションエラー

種別: エラー
ソース: .NET Runtime
ID: 0
内容 (一部):
.NET Runtime version : 2.0.50727.5456 - デバッガが見つかりませんでした。指定された登録済み JIT デバッガはありません。

種別: エラー
ソース: .NET Runtime
ID: 1023
内容:
.NET Runtime version 2.0.50727.5456 - 致命的な実行エンジンエラーが発生しました (000007FEF9E89357) (800703e9)

本事象は、SCVMMサーバ上で動作するPowerShellホストプロセスが、正常に動作するために必要なメモリを確保できないために発生している可能性があります。

対処

各Shellが確保できるメモリの最大値(MaxMemoryPerShellMB)を現在の値より大きい値に設定し、エラーが回避できるかを確認します。
設定の変更方法については、「設計ガイド CE」の「E.2.5 Hyper-V環境におけるセットアップの事前準備の概要」に記載されている手順を参照してください。
必要となるメモリサイズは、管理対象の規模や構成により異なります。このため、1024MBに設定してもエラーが発生する場合、さらに大きい値(例: 2048MB)を設定し、エラーが回避できるかを確認します。