XML文書は、その構造を階層で表現します。
パス式は、階層構造にあるXML文書中の特定の要素ノードの位置を指定するものです。
[パス演算子][パス要素]
パス演算子は、パス要素のつながりを表現します。
パス演算子の説明を以下の表に示します。
パス演算子 | 説明 |
---|---|
/ | 上位ノード配下にあるノードが対象となります。 |
// | 上位ノード配下の任意の階層にあるすべてのノードが対象となります。 |
パス要素は、XML文書中の要素ノードを識別するものです。
パス要素の説明を以下の表に示します。
パス要素 | 説明 |
---|---|
要素名 | 要素ノードの名前を意味します。 |
* | 上位ノード直下のすべての要素ノードを意味します。 |
例
XML文書
<company> <name>fujitsu</name> <employee> <name>tanaka</name> <id>2000</id> </employee> </company>
「ルートノード」配下の「company要素ノード」配下の「employee要素ノード」配下の「name要素ノード」(図中の(1))を指定する場合
/company/employee/name
「ルートノード」配下の任意の階層にある「name要素ノード」(図中の(1)および(2))を指定する場合
//name
「ルートノード」配下の「company要素ノード」配下の任意の要素ノード(図では「name要素ノード」か「employee要素ノード」)配下の「id要素ノード」(図中の(3))を指定する場合
/company/*/id
注意
・パス式には、「//」と「*」を続けて記述できません。また、「/*」だけのパス式は指定できません。
・パス式の最後にパス演算子「//」を指定すると、パス式の指す要素ノード配下のすべての要素ノードを意味します。
・抽出キーワードにパターンを指定した場合だけ、パス式の最後にパス演算子「//」を指定できます。文字列の完全一致、または大小比較ではパス式の最後に、パス演算子「//」は指定できません。
・抽出キーワードにパターンを指定した場合だけ、パス要素「*」を指定できます。文字列の完全一致、または大小比較ではパス式の最後に、パス要素「*」は指定できません。
抽出キーワードの詳細は“3.3.5 抽出キーワード”を参照してください。
パターンの詳細は“3.3.6 パターン”を参照してください。