スタンバイサーバ停止時の操作
スタンバイサーバを停止した状態でプライマリサーバのインスタンスに対して保守作業を行う場合は、プライマリサーバのMirroring Controllerを停止し、プライマリサーバでpostgresql.confファイルのsynchronous_standby_namesパラメータをコメントアウトしたあと、pg_ctlコマンドをreloadモードで実行してから操作してください。
この操作を行わない場合、プライマリサーバで行うインスタンスへの操作が待ち状態になります。
参照
pg_ctlコマンドの詳細は、“リファレンス”を参照してください。
スタンバイサーバの停止時間
postgresql.confファイルのsynchronous_standby_namesパラメータを指定した状態で、スタンバイサーバのインスタンスを停止した場合、以下を考慮してください。
postgresql.confファイルのwal_sender_timeoutパラメータ
本パラメータに設定したタイムアウト時間を越えてスタンバイサーバを停止した場合、トランザクションログの受信に失敗した内容のエラーがプライマリサーバのイベントログに出力され、スタンバイサーバに転送するべきトランザクションログが蓄積されます。
postgresql.confファイルのwal_keep_sizeパラメータ
スタンバイサーバの停止中に本パラメータの設定値を超えるトランザクションログが発生した場合、トランザクションログが削除されることがあります。
また、本パラメータの設定には、データベース多重化運用を安定化させるために考慮することがあります。詳細は、“2.11.1 データベース多重化運用を安定させるためのチューニング”を参照してください。
注意
保守作業が完了した後のスタンバイサーバの起動時点において、スタンバイサーバへの転送が保留されているトランザクションログが損失している場合に、スタンバイサーバの再構築が必要です。
“4.1.1.1.3 異常原因の特定とリカバリ”から“4.1.1.2 スタンバイサーバの組込み”までの対処を実施してください。