Mirroring Controllerではバックアップ運用を行うことで、万が一すべてのサーバのディスクが破壊されるような事態となっても復旧できます。
バックアップの対象は、プライマリサーバです。しかし、切り替えや切り戻しによってスタンバイサーバも、プライマリサーバになる可能性があります。したがって、プライマリサーバとスタンバイサーバのそれぞれにバックアップ用のディスク装置を用意してください。バックアップは、バックアップを実施する時点のプライマリサーバで実施します。
イベントログにエラーログを出力する場合に行う準備作業について、説明します。
注意
イベントソース名を登録していない場合、イベントログに出力されるメッセージの内容が不完全になることがあります。
サーバ単位の設定
データベースサーバのMirroring Controllerのコマンドでは、イベントログが“MirroringControllerOpen”というデフォルトのイベントソース名で出力される場合があるため、事前にこのデフォルトのイベントソース名を登録してください。
例)
デフォルトのイベントソース名で64ビット製品のDLLを登録する例を以下に示します。“<x>”は製品のバージョンです。
> regsvr32 "c:\Program Files\Fujitsu\fsepv<x>server64\lib\mcevent.dll"
インスタンスごとの設定
イベントログに出力するメッセージをインスタンスごとに識別できるように、ユーザーが命名した任意のイベントソース名に対してメッセージを出力することができます。
例)
イベントソース名を“Mirroring Controller inst1”として64ビット製品のDLLを登録する例を以下に示します。“<x>”は製品のバージョンです。
> regsvr32 /n /i:"Mirroring Controller inst1" "c:\Program Files\Fujitsu\fsepv<x>server64\lib\mcevent.dll"
インスタンスごとにパラメータの編集が必要です。“A.4.1 データベースサーバのサーバ定義ファイル”を参照して、event_sourceパラメータの設定を行ってください。
マルチバージョンインストールの場合
同じマシン上にFUJITSU Enterprise Postgresがすでにインストールされている場合は、レジストリエディタで以下のキーを検索して、登録されているDLLのパスを控えてください。そのあと、デフォルトのイベントソース名で、新たにDLLを登録してください。
ここで控えたDLLのパスは、アンインストール時にデフォルトのイベントソース名を再登録する際に使用します。
MirroringControllerOpen
Mirroring Controllerでは、WindowsサービスによりMirroring Controllerおよびインスタンスの起動・停止を行うために、インスタンス管理者ユーザーとなるOSのユーザーアカウントに対して、サービスとしてログオンできるセキュリティの設定が必要です。
セキュリティの設定が行われていない場合には、“E.1 セキュリティポリシーの設定”を参照して設定を行ってください。