WSUS連携機能とは、Systemwalker Desktop PatrolのCS/DSがWSUSと連携を行い、WSUSを利用した更新プログラムの適用や監査を行う機能です。
WSUS連携機能は、WSUS未導入/導入済どちらの環境においても、Systemwalker Desktop Patrolを導入することで、WSUSを利用した運用を行えます。
WSUS未導入の環境:Systemwalker Desktop PatrolがWSUS構築/設定を実施して連携します。
WSUS導入済の環境:WSUSの既存設定を利用してSystemwalker Desktop Patrolと連携します。
WSUS連携機能の概要・システム構成を以下に示します。
WSUSとSystemwalker Desktop PatrolのCS/DSが連携し、配下のクライアントに更新プログラムを適用・監査を行います。
Microsoft Updateと接続するアップストリームサーバがCSと同居できる場合
CSがインターネット接続できる環境の場合に、本構成となります。
Microsoft Updateと接続するアップストリームサーバがCSと同居できない場合
CSがインターネット接続できない場合、または、CSとアップストリームサーバを非同居にする場合に本構成となります。
ASPサービスで外部から提供を受けているなど、社内では管理できないWSUSを介して更新プログラムが提供される場合
社内のアップストリームサーバが外部のWSUSから更新プログラムを取得の上、更新プログラムの管理が可能となります。
設定方法の詳細については、“運用ガイド 管理者編”の“管理外のアップストリームサーバと接続する”を参照してください。
WSUS連携機能と従来のソフトウェア辞書によるセキュリティパッチの配信との関係は下図のようになり、ソフトウェア辞書とWSUS連携両方の活用によって、利用者に必要な更新プログラムの適用と監査を進められます。
以下の運用を推奨します。
Windows 10およびWindows 11への移行でネットワーク負荷軽減を検討されている、または、これからSystemwalker Desktop Patrolを導入されるお客様
Microsoft社の更新プログラムの配信/監査は、WSUSを使用
Microsoft社以外(Adobe/Java)のセキュリティパッチについては、ソフトウェア辞書によるセキュリティパッチの配信/監査を使用
既にソフトウェア辞書によるセキュリティパッチの配信/監査を実施しているお客様
配信をWSUS連携に切り替えることで、WSUS独自のネットワーク負荷対策(高速インストール、独自の圧縮技術など)の利用が可能
ソフトウェア辞書には提供されていないMicrosoft社の更新プログラムを配信/監査する場合はWSUSを使用
注意
WSUS連携機能を利用する場合の前提条件
WSUS連携機能には、利用時に以下の前提条件があります。
WSUSサーバが動作するOS
Windows Server 2012
KB3095113が適用済みであること
Windows Server 2012 R2
KB3095113が適用済みであること
Windows Server 2016
Windows Server 2019
利用可能なCS
Systemwalker Desktop Patrol 64ビット版のCSのみ
適用不可のCT
CTがWindows 10 HomeおよびWindows 11 Homeの場合は、WSUS連携のパッチ適用はできません。