ここでは、PowerSORT Server V3.0L20以降で実施された障害修正により動作が変わるものを以下の表で説明します。
項番 | V/L(*1) | P番号 | 変更内容 |
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1 | V3.0L10 | - | 以下の条件の場合、キーフィールドの指定の誤りが検出されず、改行をキーフィールドに含んで処理することがありましたが、PowerSORT Server V3.0L20以降では、障害修正の吸収により「キーフィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。
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2 | V3.0L10 | - | 以下の条件の場合、選択フィールドの指定の誤りが検出されず、レコード外を選択フィールドに含んで処理していましたが、PowerSORT Server V3.0L20以降では、障害修正の吸収により「選択フィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。
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3 | V3.0L10 | - | 以下の条件の場合、オプション指定の誤りが検出されず、オプション指定を無視して動作してしまうことがありましたが、PowerSORT Server V3.0L20では、障害修正の吸収により「オプション(-a)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。また、PowerSORT Server V4.0L10以降では、機能追加によりアーギュメントファイルオプションと他のオプションを同時に指定できるようになりました。
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4 | V3.0L10 | - | 以下の条件の場合、集約フィールドの指定の誤りが検出されず、レコード集約処理において「集約フィールドが存在しないレコードが入力されたため,集約処理を中止します.」という警告メッセージを出力してレコード集約処理が中断されることがありましたが、PowerSORT Server V3.0L20以降では、障害修正の吸収により「集約フィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。
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5 | V3.0L10 | - | 以下の条件の場合、集約フィールドの指定の誤りが検出されず、集約フィールドのデータ形式にASCIIコードを指定したとみなして処理していましたが、PowerSORT Server V3.0L20以降では、障害修正の吸収により「集約フィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。
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6 | V3.0L10 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果が異常になることがありましたが、PowerSORT Server V3.0L20以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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7 | V3.0L10 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果が異常(レコード集約機能による左余白の空白設定、または0設定に誤りがある)になることがありましたが、PowerSORT Server V3.0L20以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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8 | V3.0L10 | - | 以下の条件の場合、再編成フィールドの指定の誤りが検出されず、異常な再編成結果を出力していましたが、PowerSORT Server V3.0L20以降では、障害修正の吸収により「再編成フィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。
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9 | V3.0L10 | - | 以下の条件の場合、ソート機能、マージ機能、またはレコード選択機能の処理結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V3.0L20以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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10 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | - | 以下の条件の場合、集約フィールド内のデータの誤りが検出されず、異常な集約結果を出力することがありましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により「集約フィールド(※誤りのあるフィールド番号)の内部に不適切なコードが発見されたため,集約処理を中断します.」という警告メッセージを出力してレコード集約処理を中断するようになりました。
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11 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | - | 以下の条件の場合、指定したメモリサイズの不足が検出されず、「PowerSORTの処理で内部論理の矛盾を検出しました.(qha5ioff-61)」という不適切なエラーメッセージを出力することがありましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により「PowerSORTの動作に必要な領域を確保できません.」というエラーメッセージを出力するようになりました。
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12 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | P803978 | 以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果が異常になっていましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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13 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTの終了コードが-1になることがありましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により終了コードを1としました。
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14 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | PG22291 | 以下の条件の場合、PowerSORTが「PowerSORTの処理で内部論理の矛盾を検出しました.(qha5term-72)」というエラーメッセージを出力してエラー終了(注)することがありましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
注) bsortexコマンド、またはbsortコマンドの終了コードは0(正常終了)となります。 |
15 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | PG22317 | 以下の条件の場合、PowerSORTが終了コード0(正常終了)で終了することがありましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により終了コードを1(異常終了)としました。
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16 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | PG22337 | 以下の条件の場合、PowerSORTが「PowerSORTの処理で内部論理の矛盾を検出しました.(qha5term-72)」というエラーメッセージを出力してエラー終了(注1)することがある、または処理を返さなくなる(注2)ことがありましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
注1) bsortexコマンドの終了コードは0(正常終了)となります。 注2) 本障害は領域破壊を起こすため、その他にも様々な現象が起きる可能性があります。 |
17 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTのレコード集約機能の結果が異常(レコード集約機能による左余白の空白設定/0設定、または符号の付加に誤りがある)になることがありましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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18 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTのレコード集約処理の結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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19 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTのレコード集約処理の結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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20 | V3.0L10 ~ V3.0L20 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTのソート処理、またはマージ処理の結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V4.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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21 | V3.0L10 ~ V4.0L10 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V5.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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22 | V3.0L10 ~ V4.0L10 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V5.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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23 | V3.0L10 ~ V4.0L10 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTのレコード選択処理の結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V5.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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24 | V3.0L10 ~ V4.0L10 | PG46785 | 以下の条件の場合、PowerSORTのレコード選択処理の結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V5.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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25 | V3.0L10 ~ V4.0L10 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTが「テキストファイルで入力コード系にEBCDICコード系を指定してます.」というエラーメッセージを出力していましたが、PowerSORT Server V5.0L10以降では、障害修正の吸収により「テキストファイルで入力コード系にEBCDICコード系を指定しています.」というエラーメッセージを出力するようになりました。
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26 | V3.0L10 ~ V4.0L10 | - | 以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V5.0L10以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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27 | V4.0L10 | PG45790 | 以下の条件の場合、出力ファイルの先頭にBOMが出力されないことがありましたが、PowerSORT Server V5.0L10以降では、障害修正の吸収により出力ファイルの先頭にBOMが出力されるようになりました。
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28 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61364 | 以下の条件の場合、ソート処理、マージ処理、またはレコード選択処理の結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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29 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61365 | 以下の条件の場合、PowerSORTが「bsrtopen関数で指定したBSRTPRIM(keyoption2)に誤りがあります.」という不適切なエラーメッセージを出力していましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により「レコード全体をキーフィールドとする場合のキーフィールドの操作に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力するようになりました。
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30 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61366 | 以下の条件の場合、PowerSORTが「オプション(n(key))と(l(key) or w(key))は同時に指定できません.」、または「キーオプションの数字の算術的比較と英数字の分割比較は同時に指定できません.」等の不適切なエラーメッセージを出力していましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により「レコード全体をキーフィールドとする場合のキーフィールドの操作に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力するようになりました。
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31 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61377 | 以下の条件の場合、PowerSORTが出力する「ファイル(※入力ファイル名)からのレコード入力中にエラー(※補足情報)が発生しました.」というエラーメッセージの補足情報が不適切となることがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により適切な補足情報を出力するようになりました。
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32 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61368 | 以下の条件の場合、指定されたオプションを無視して動作してしまうことがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、「オプション(-P)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。
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33 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61369 | 以下の条件の場合、PowerSORTが出力するメッセージ内のエラーコードに誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しいエラーコードを出力するようになりました。
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34 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61370 | 以下の条件の場合、PowerSORTが「An necessary PowerSORT working area cannot be secured.」というエラーメッセージを出力していましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により「A necessary PowerSORT working area cannot be secured.」というエラーメッセージを出力するようになりました。
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35 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61372 | 以下の条件の場合、PowerSORTが「Max output file size is specified with the file system which dose not support it.」というエラーメッセージを出力していましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により「Max output file size is specified with the file system which does not support it.」というエラーメッセージを出力するようになりました。
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36 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61374 | 以下の条件の場合、再編成フィールドの指定の誤りが検出できず、PowerSORTが異常なレコードを出力することがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により「再編成フィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。
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37 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61375 | 以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果が異常になることがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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38 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61693 | 以下の条件の場合、指定されたキーフィールドの操作に関する排他エラーが検出できず、動作してしまうことがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により「レコード全体をキーフィールドとする場合のキーフィールドの操作に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力してエラー終了するようになりました。
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39 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61694 | 以下の条件の場合、キーフィールドの操作にBSOPT_LNが指定されたものとして動作していましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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40 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG62207 | 以下の条件の場合、1つのファイルに出力可能な最大ファイルサイズ、または1つのファイルに出力可能な最大レコード数の指定によるファイルの分割出力機能が正常に動作しないことがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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41 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG62208 | 以下の条件の場合、PowerSORTが出力する「キーフィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージ内の“※誤りのあるフィールド番号”に誤りがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しい“※誤りのあるフィールド番号”を出力するようになりました。
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42 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG62209 | 以下の条件のとき、レコードを正常に入力できず、出力結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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43 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG62211 | 以下の条件の場合、1つのファイルに出力可能な最大レコード数の指定によるファイルの分割出力機能が正常に動作しない(maxrecnumオペランドで指定したレコード件数を超えて出力される)ことがある、または「PowerSORTの処理で内部論理の矛盾を検出しました.(qha5term-72)」というエラーメッセージを出力してエラー終了することがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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44 | V3.0L10 ~ V5.0L10 | PG61376 | 以下の条件の場合、出力ファイル(標準出力)の先頭に余分なBOMが出力されることがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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45 | V4.0L10 ~ V5.0L10 | PG61696 | 以下の条件の場合、PowerSORTの出力結果が異常になる(集約フィールドが指定した出力形式で出力されない)ことがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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46 | V4.0L10 ~ V5.0L10 | PG61697 | 以下の条件の場合、Unicodeファイルの入力開始時に無条件でBOMの長さ(注)分のデータを読み飛ばしていましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収によりUnicodeファイルの先頭にBOMが存在するときだけ読み飛ばすようになりました。また、環境変数BSORT_UNICODEBOMの指定により、BOMを読み飛ばさないようにすることも可能です。
注) Unicode系(UCS-2形式)の場合は2バイト、Unicode系(UTF-8形式)の場合は3バイト。 |
47 | V4.0L10 ~ V5.0L10 | PG62212 | 以下の条件の場合、PowerSORTのレコード集約処理の結果に誤りがあることがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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48 | V4.0L10 ~ V5.0L10 | PG62213 | 以下の条件の場合、PowerSORTが「集約フィールド(※異常が検出されたフィールド番号)の内部に不適切なコードが発見されたため,集約処理を中断します.」という警告メッセージを出力してレコード集約処理が中断されていましたが、PowerSORT Server V6.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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49 | V6.0.0 V10.1.0) | PG76059 | 以下の条件の場合、PowerSORTが実行結果誤り、無限ループ、または異常終了することがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0A (*2)以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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50 | V6.0.0 V10.1.0) | PG76539 | 以下の条件の場合、PowerSORTが実行結果誤り、または異常終了することがありましたが、PowerSORT Server V6.0.0A (*2)以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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51 | V3.0L10 ~ V6.1.0 | PH05442 | 以下の条件の場合、PowerSORTの実行で、レコード内に再編成フィールドまたは選択フィールドが存在するかどうかのチェックが正しく行われないことがありましたが、PowerSORT Server (32bit) V7.0.0以降では、障害修正の吸収により正しく動作するようになりました。
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*1) V/Lは障害が存在する範囲を示します。()内のバージョンはNetCOBOLシリーズでのバージョン・レベルを示します。
*2) PowerSORT Server V6.0.0Aは、NetCOBOL Enterprise Edition V10.2.0およびV10.3.0に同梱されています。