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Interstage Charset Manager Standard Edition V10 使用手引書 入力機能編
FUJITSU Software

2.1.2 Charset-入力アシストで解決できる問題

Charset-入力アシストを使用することで、次の問題を解決することができます。

◆文字入力用資源を集中管理する場合の配付の手間を解決

クライアントPCで文字入力に使用する外字や辞書データを、サーバ側で集中管理する場合、これらの資源を使うすべてのクライアントPCに対して、資源の配付およびシステムへの反映を行わなければなりません。Charset-入力アシストを利用すると、「◆文字入力用資源の自動配付・自動反映」にあるように、Charset-CLの機能によって、資源管理サーバで管理している資源が自動的に配付されます。また、配付された資源をCharset-入力アシストへ自動的に反映します。これによって、資源の配付やシステムへの反映という手間を省くことができます。

◆外字の文字検索の効率の悪さを解決

従来、外字を入力する際は、文字コードブック上で入力したい文字を探し、それを1文字ずつ文字コードで入力する必要があり、効率的ではありませんでした。Charset-入力アシストを利用し、資源管理サーバ側で外字を含んだ単語を辞書に登録しておけば、「◆外字も扱える豊富な文字検索・入力機能」にあるように、クライアントPC上で、外字を含んだ単語を通常のかな漢字変換と同じ操作性で入力することができます。他にも、手書き部品検索/画数検索/読み検索/コード一覧表示などの、文字検索のための豊富な機能を利用することで、文字コードブックを目で探すという、非効率的な文字入力の環境を大きく改善することができます。

◆業務アプリケーションとの連携問題を解決

業務アプリケーションでは、文字入力フィールドごとにかな漢字変換用の辞書を切替えたり(住所入力欄と氏名入力欄で辞書を専用のものに切替える、など)、入力フィールドにカーソルが移動したときに自動的にローマ字入力モードで日本語IMEを起動したり、入力できる文字のコード範囲を制限するなどの、日本語IMEとの連携動作が必要な場合があります。Charset-入力アシストには、「◆業務アプリケーションとの連携機能」のように、その機能を外部から制御するためのインタフェースが用意されており、これを利用することで、業務アプリケーション側から文字入力時の動作を細かく制御することができます。これによって、業務アプリケーション上で文字を入力する際の操作性を向上させることができます。また、「◆入力コード範囲の抑止」のように、入力できる文字のコード範囲は、資源管理サーバ側での設定をクライアントPCに配付できるため、多数のクライアントPCの設定を簡単に揃えることができます。

◆JEF資産をオープン環境で運用する際の諸問題を解決

メインフレームでJEFによる運用を行っている場合、そこで使用している外字を含めた文字資産はCharset Managerによってオープン環境に移行できます。加えて、Charset-入力アシストを利用すると、「◆JEF入力対応」のように、一般的なIME操作によって、JEF文字をWindows上の業務アプリケーションに入力することができます。また、JEFコードによる入力やJEFコードの参照も可能なので、メインフレーム環境と同じような入力方法を、Windowsでも実現できます。

◆業務システムで運用する文字をJIS2004へ移行する際の入力問題を解決

Windows Vistaをきっかけとして、Windows上で利用される文字コードがJIS2004へ対応したコード(UCS-4等)へ移行していくことが予想されます。そのため、業務システム側でも、これらの文字コードが流通できるようにする必要があります。Charset-入力アシストは、JIS2004を意識した業務システム上での文字入力手段として利用することができます。