「user.lst」ファイルで設定したカタログ管理者を本ファイルにも設定します。本ファイルへのカタログ管理者の設定方法は、以下のとおりです。
「update.defファイル」が以下に示すディレクトリに存在しているか確認してください。
[WEB_COMP]は、Webコンポーネントのインストールディレクトリです。
Windowsの場合
[WEB_COMP]\bin\update.def |
UNIXの場合
[WEB_COMP]/bin/update.def |
カタログ管理者を設定します。
ポリシー定義ファイル(update.defファイル)を編集し、カタログ管理者を設定します。カタログ管理者は、「user.lst」ファイルで設定した管理者を設定してください。
「user.lst」ファイルに行う管理者の設定についての詳細は、“3.5 user.lstファイルに行う設定”を参照してください。
update.defの設定箇所
Applet |
USERNAME:カタログ管理者のユーザ名を指定します。
管理者が複数の場合は、「update.def」ファイルにあらかじめ記載されているUSERNAMEエントリと"{"から"}"まで(下線部分)を管理者の数だけコピーして設定します。
サンプルファイルには、1ユーザ分のひな型が記述されています。
複数の管理者の指定方法については、設定例を参照してください。
注意
USERNAMEの文字列以外は、変更しないでください。
設定例
【部門辞書運用の場合】
user.lstファイルにカタログ管理者(user1、user3、user12)を設定した場合
Applet |
【エンタープライズ辞書運用の場合】
user.lstファイルにカタログ管理者(user1、user3、user12)を設定します。
Applet |
ポリシー定義ファイルのコンパイル
手順2で編集したポリシー定義ファイルをコンパイルします。このファイルのコンパイルは、javaコマンドを使用します。以下の手順で、javaコマンドを使用する前の準備を行ってから、ポリシー定義ファイルのコンパイルを行います。
コマンドを実行する前に、コマンドプロンプト上で環境変数「JAVA_HOME」および「PATH」に利用するJDKのパスを設定します。設定後は、正しくパスが設定されていることを確認してください。
注意
「service.ini」ファイル(Windowsのみ)または、「wsstart」ファイル(UNIXのみ)に指定したJavaコマンドのパスと同一のJDKを利用してください。
「service.ini」ファイル(Windowsのみ)に指定したJavaコマンドのパスの指定についての詳細は、“3.3.6 Javaコマンドのパスを指定する(Windowsのみ)”を参照してください。「wsstart」ファイル(UNIXのみ)に指定したJavaコマンドのパスの指定についての詳細は、“3.4.4 Javaコマンドのパス名を指定する”を参照してください。
例
設定例
Windowsの場合
JDK8が「C:\Interstage」の配下にある場合は、以下のとおりです。
JAVA_HOME=C:\Interstage\JDK8 PATH= C:\Interstage\JDK8\bin;%PATH% |
UNIXの場合
JDK5.0が「/opt/FJSVawjbk」の配下にある場合は、以下のとおりです。
JAVA_HOME=/opt/FJSVawjbk/jdk5; export JAVA_HOME PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk5/bin:$PATH; export PATH |
正しくパスが設定されていることを確認します。
javaコマンドの「-version」オプションでjavaコマンドが、使用するJDKのバージョンであることを確認します。
# java -version |
→JDK8であれば、「java version "1.8.x_xx"」と表示されます。
コマンドを実行します。
実行コマンド
Webコンポーネントのインストール先配下のbinディレクトリでコマンドを実行して、編集したポリシー定義ファイルのコンパイルを行います。
java -classpath . commserver.utility.policytool.wspolicytool -make update.def |
例
Windowsの場合
Webコンポーネントのインストール先が「C:\NAVIWC」の場合
C:\NAVIWC\bin>java -classpath . commserver.utility.policytool.wspolicytool -make update.def |
UNIXの場合
Webコンポーネントのインストール先が「/opt/FJSVnavwc」の場合
/opt/FJSVnavwc/bin>java -classpath . commserver.utility.policytool.wspolicytool -make update.def |
※コマンド内の「-classpath」と「commserver.utility.~」の間のピリオドの前と後ろには、空白が必要です。
実行結果の確認
コマンドが正常に終了すると、以下のメッセージが表示され、wspolicy.obs が生成されます。確認してください。
Reading from file update.def...... |
ポリシー定義ファイル名の変更
手順3でコンパイルしたポリシー定義ファイル名「wspolicy.obs」を「update.obs」に変更します。
mv wspolicy.obs update.obs |
rename wspolicy.obs update.obs |
ポリシー定義ファイルの確認
「update.obs」ファイルが、Webコンポーネントのンストールディレクトリの「bin」配下に存在するか確認していください。
Windowsの場合
dir [WEB_COMP]\bin\update.obs |
例:
C:\> dir C:\NAVIWC\bin\update.obs |
UNIXの場合
ls -l [WEB_COMP]/bin/update.obs |
例:
# ls -l /opt/FJSVnavwc/bin/update.obs |