ここでは、iRMCの設定変更について説明します。
PRIMERGY RX/TX/CXシリーズ(CX1430M1除く)の場合、または、BXシリーズでServerView Resource Orchestrator Virtual Editionと組み合わせる場合のiRMCのIPアドレスを変更する場合の手順について説明します。
◆操作手順
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。
# sdtool -e
iRMCの手順に従って、IPアドレスを変更します。
変更したIPアドレスを、シャットダウンエージェントの構成定義ファイルに記述します。
参照
構成定義ファイルの記述については“5.1.2.3.3 IPMIシャットダウンエージェントの設定”を参照してください。
RHEL7環境、またはRHEL8環境でPRIMERGY RX1330M3,RX4770M3,TX1320M3,TX1330M3以外の場合、いずれかのノードで以下のコマンドを実行し、構成定義ファイルの変更内容を反映します。
# /etc/opt/FJSVcllkcd/bin/panicinfo_setup
以下のメッセージが出力されるので、“I”を選択します。
panicinfo_setup: WARNING: /etc/panicinfo.conf file already exists. (I)nitialize, (C)opy or (Q)uit (I/C/Q) ?
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。
# sdtool -b
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構が正常に動作していることを確認します。
# sdtool -s
注意
シャットダウン機構の設定変更が完了しているのに、初期化状態がInitFailedと表示されたり、テスト状態にUnknownやTestFailedと表示されたりする場合、エージェントやハードウェアの設定に誤りがある可能性があります。エージェントやハードウェアの設定を見直してください。
PRIMEQUEST 3000シリーズでiRMCのIPアドレスを変更する場合の手順について説明します。
◆操作手順
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。
# sdtool -e
iRMCの手順に従って、IPアドレスを変更します。
IPアドレスを変更したノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。
# sdtool -b
手順3.のシャットダウン機構の起動が終了した後に、残りのノードでシャットダウン機構を起動します。
# sdtool -b
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構が正常に動作していることを確認します。
# sdtool -s
注意
シャットダウン機構の設定変更が完了しているのに、初期化状態がInitFailedと表示されたり、テスト状態にUnknownやTestFailedと表示されたりする場合、ハードウェアの設定に誤りがある可能性があります。ハードウェアの設定を見直してください。
PRIMERGY RX/TX/CXシリーズ(CX1430M1除く)の場合、または、BXシリーズでServerView Resource Orchestrator Virtual Editionと組み合わせる場合のiRMCのユーザ名とパスワードを変更する場合の手順について説明します。
◆操作手順
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。
# sdtool -e
iRMCの手順に従って、ユーザ名とパスワードを変更します。
パスワードを暗号化します。
# /opt/SMAW/SMAWsf/bin/sfcipher -c
Enter Password:
Re-Enter Password:
D0860AB04E1B8FA3
変更したiRMCのユーザ名と暗号化したパスワードを、シャットダウンエージェントの構成定義ファイルに記述します。
参照
構成定義ファイルの記述については“5.1.2.3.3 IPMIシャットダウンエージェントの設定”を参照してください。
RHEL7環境、またはRHEL8環境でPRIMERGY RX1330M3,RX4770M3,TX1320M3,TX1330M3以外の場合、いずれかのノードで以下のコマンドを実行し、構成定義ファイルの変更内容を反映します。
# /etc/opt/FJSVcllkcd/bin/panicinfo_setup
以下のメッセージが出力されるので、“I”を選択します。
panicinfo_setup: WARNING: /etc/panicinfo.conf file already exists. (I)nitialize, (C)opy or (Q)uit (I/C/Q) ?
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。
# sdtool -b
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構が正常に動作していることを確認します。
# sdtool -s
注意
シャットダウン機構の設定変更が完了しているのに、初期化状態がInitFailedと表示されたり、テスト状態にUnknownやTestFailedと表示されたりする場合、エージェントやハードウェアの設定に誤りがある可能性があります。エージェントやハードウェアの設定を見直してください。
PRIMEQUEST 3000シリーズでiRMCのユーザ名とパスワードを変更する場合の手順について説明します。
◆操作手順
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。
# sdtool -e
iRMCの手順に従って、ユーザ名とパスワードを変更します。
なお、複数ノードのユーザ名とパスワードを変更する場合は、ここで複数ノード分変更してください。
以下のコマンドを実行し、iRMC非同期監視機能のiRMC情報のユーザ名とパスワードを変更します。
なお、複数ノードのユーザ名とパスワードを変更する場合、変更するノードをすべて変更してください。
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clirmcsetup -m irmc -u user-name [-p]
例1:ユーザ名のみ変更する場合(パスワード変更なし)
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clirmcsetup -m irmc -u user-name
例2:ユーザ名とパスワードまたはパスワードのみ変更する場合
# /etc/opt/FJSVcluster/bin/clirmcsetup -m irmc -u user-name -p
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を起動します。
# sdtool -b
全ノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構が正常に動作していることを確認します。
# sdtool -s
注意
シャットダウン機構の設定変更が完了しているのに、初期化状態がInitFailedと表示されたり、テスト状態にUnknownやTestFailedと表示されたりする場合、ハードウェアの設定に誤りがある可能性があります。ハードウェアの設定を見直してください。