エミュレータのキーパッドをカスタマイズします。
メソッド名 | 機能 |
---|---|
createKeyInfo | キー情報の生成 |
getKey | 指定されたキーパッドのキー情報を取得 |
getKeys | キーパッドすべてのキー情報を取得 |
getStyle | キーパッドの表示スタイルを取得 |
setButtonRowCol | キーパット表示(行数、表示ボタン数)を設定 |
setKey | キーパッド指定された面の指定されたキーを設定 |
setKeys | キーパッドの複数キーを一括設定 |
setPosition | キーパッドの表示設定 |
setPreset | キーパッドのプリセットを指定 |
setSize | キーパッドの表示設定 |
setStyle | キーパッドの表示スタイルを設定 |
キー情報の生成
指定されたキーパッド設定に従って、キー情報オブジェクトを生成します。
actionパラメータには、macroオブジェクトのType関数に指定可能な文字列を指定してください。
参考
生成したキー情報は、setKeyメソッドの引数に指定できます。また、複数のキーをまとめて指定する場合は、キー情報オブジェクトを配列にしてsetKeysメソッドの引数に指定します。
●呼び出し形式
createKeyInfo(surface, row, col, name, action)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
surface | ボタンを設定するキーパッドの面を数値で指定 | 省略できません |
row | キーパッドの行を数値で指定 | 省略できません |
col | キーパッドの桁を数値で指定 | 省略できません |
name | キーパッドの表示ボタン名を文字列で指定 | 省略できません |
action | ボタンのアクションを文字列で指定 | 省略できません |
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとキー情報オブジェクトを返します。エラーが発生した場合はnullを返します。
●キー情報オブジェクト プロパティ
パラメータ | 説明 |
---|---|
surface | 指定されたボタンを設定するキーパッドの面 |
row | 指定されたキーパッドの行数 |
col | 指定されたキーパッドの桁数 |
name | 指定されたキーパッドの表示ボタン名 |
action | 指定されたキーパッドボタンのアクション文字列 |
●JavaScriptを用いて記述した例
setKeyメソッドを参照してください。
指定されたキーパッドのキー情報を取得
指定された位置のキー情報オブジェクトを取得します。
●呼び出し形式
getKey(surface, row, col)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
surface | キーパッドの面を数値で指定 | 省略できません |
row | キーパッドの行を数値で指定 | 省略できません |
col | キーパッドの桁を数値で指定 | 省略できません |
●リターン値
関数の呼び出しに成功すると指定されたキーパッド位置のキー情報オブジェクトを返します。エラーが発生した場合はnullを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu(); // インスタンスの作成 dspemu.bind('load', function (e) { // 1面の1行1桁目のキー情報オブジェクトを取得 var keyInfo = dspemu.view.keypad.getKey(1, 1, 1); });
キーパッドすべてのキー情報を取得
表示されているキーパッドのすべてのキー情報オブジェクト配列を取得します。
●呼び出し形式
getKeys()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとキーパッドのキー情報オブジェクト配列を返します。エラーが発生した場合はnullを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu(); // インスタンスの作成 dspemu.bind('load', function (e) { // キーパッドのキー情報を取得 var keyInfoArray = dspemu.view.keypad.getKeys(); if (keyInfoArray != null) { // キー情報の参照 for (var i = 0; i < keyInfoArray.length; i++) { var keyInfo = keyInfoArray[i]; if (keyInfo.name == 'PF1') { // ボタン表示名がPF1の場合の処理 // : } } } });
キーパッドの表示スタイルを取得
エミュレータ上のキーパッドの表示スタイルを取得します。
●呼び出し形式
getStyle()
●パラメータ
ありません
●リターン値
関数の呼び出しに成功すると現在のエミュレータのキーパッドの表示スタイルを示すスタイル名(文字列)を返します。
スタイル名 | 表示スタイル |
---|---|
"none" | 非表示 |
"fixed" | エミュレータ画面の下端に固定表示 |
"fixed-left" | エミュレータ画面の左端に固定表示 |
"fixed-right" | エミュレータ画面の右端に固定表示 |
"fixed-top" | エミュレータ画面の上端に固定表示 |
"fixed-bottom" | エミュレータ画面の下端に固定表示(fixedと同じ) |
"float" | エミュレータ画面上を移動可能(キー配置は横並び表示) |
"float-landscape" | 同上 |
"float-portrait" | エミュレータ画面上を移動可能(キー配置は縦並び表示) |
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu(); // インスタンスの作成 var keyStyle = dspemu.view.keypad.getStyle(); // キーパッドの表示スタイルを取得
キーパッドの表示形式の設定
エミュレータ上に表示するキーパットの最大表示面数、表示行数、表示ボタン数を指定します。
●呼び出し形式
setButtonRowCol(surface, row, col)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
surface | 表示するキーパッドの最大面数を指定 | 省略できません |
row | キーパッド表示行数の指定 | 省略できません |
col | キーパッド表示ボタン数の指定 | 省略できません |
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu(); // インスタンスの作成 dspemu.view.keypad.setButtonRowCol(1, 2, 10); // キーパッドをボタン数10個の2行で1面のみ表示
キーパッドの指定面のキーボタンを設定
キーパッドの指定面に定義されているキーボタンを指定したボタンに変更します。
actionパラメータには、macroオブジェクトのType関数に指定可能な文字列を指定してください。
●呼び出し形式
setKey(surface, row, col, name, action) または setKey(keyInfo)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
surface | ボタンを設定するキーパッドの面を数値で指定 | 省略できません |
row | キーパッドの行を数値で指定 | 省略できません |
col | キーパッドの桁を数値で指定 | 省略できません |
name | キーパッドの表示ボタン名を文字列で指定 | 省略できません |
action | ボタンのアクションを文字列で指定 | 省略できません |
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
keyInfo | createKeyInfoメソッドで生成したキー情報オブジェクトを指定 | 省略できません |
参考
マクロ実行をボタンに設定する場合は、actionパラメータに以下のように指定します。
(test1.srcを実行する例)
[MACRO:test1.scr]
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu(); // インスタンスの作成 dspemu.bind('load', function (e) { // 1面1行1桁のボタンを、実行キーを入力するボタン"LOGON"に設定 dspemu.view.keypad.setKey(1, 1, 1, "LOGON", "LOGON[ENTER]"); // キー情報オブジェクトを使用した例: var keyInfo = dspemu.view.keypad.createKeyInfo(1, 1, 2, "LOGOFF", "LOGOFF[ENTER]"); dspemu.view.keypad.setKey(keyInfo); });
キーパッドの複数キーを一括設定
指定されたキー情報オブジェクト配列に従って、キーパッドの複数のボタンを設定します。
●呼び出し形式
setKeys(keyInfoArray)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
keyInfoArray | createKeyInfoメソッドで生成したキー情報オブジェクトの配列を指定 | 省略できません |
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu(); // インスタンスの作成 var defaultKeypadKeys = []; dspemu.bind('load', function (e) { // キーパッドの設定情報を保存 defaultKeypadKeys = dspemu.view.keypad.getKeys(); }); // 画面更新後イベントを登録 dspemu.screen.bind('change', function (e) { if (!e.byHost) { return; } if (dspemu.screen.contains('SYSTEM READY')) { // キーパッドのカスタマイズを戻す dspemu.view.keypad.setKeys(defaultKeypadKeys); } else if (dspemu.screen.contains('ID:00001')) { // 画面に応じたキーパッドのカスタマイズ var keyInfoArray = []; var keyInfo = dspemu.view. keypad.createKeyInfo(1, 1, 1, '戻る','[PF1]'); keyInfoArray.push(keyInfo); keyInfo = dspemu.view. keypad.createKeyInfo(1, 1, 3, '実行','[PF3]'); keyInfoArray.push(keyInfo); // : dspemu.view.keypad.setKeys(keyInfoArray); } });
キーパッドの表示位置・サイズを設定
エミュレータ上のキーパッドの表示位置やサイズを設定します。
注意
表示設定の変更はキーパッドのスタイルがfloatの場合のみ有効です。
本メソッドはエミュレータと同一ウィンドウから呼び出してください。
●呼び出し形式
setPosition(top, left, width, height)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
top | キーパッドを表示する左上位置をエミュレータ画面の行で指定(1~24) | 省略できません |
left | キーパッドを表示する左上位置をエミュレータ画面の桁で指定(1~80) | 省略できません |
width | キーパッドの幅を文字単位で指定 | 幅を変更しません |
height | キーパッドの高さを文字単位で指定 | 高さを変更しません |
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu(); // インスタンスの作成 dspemu.view.keypad.setStyle("float"); // キーパッドのスタイルをfloatに指定 dspemu.view.keypad.setPosition (1, 1, 80, 2); // 1行1桁に幅80文字で高さ2文字分のキーバッドを設定
キーパッドのプリセットを指定
エミュレータのキーパッドを、PC用、タブレット端末用に最適化した標準セットに切り替えます。
●呼び出し形式
setPreset(preset)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 | |
---|---|---|---|
preset | "pc" | 従来のキーパッドを表示 | 省略できません |
"tablet" | タブレット端末用に最適化したキーパッドを表示 |
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu(); // インスタンスの作成 dspemu.view.keypad.setPreset("tablet"); // タブレット用のキーパッドを指定
キーパッドの表示サイズを設定
エミュレータ上に表示するキーパットの表示サイズ(幅、高さ)を指定します。
注意
表示サイズの変更はキーパッドのスタイルがfloatの場合のみ有効です。
●呼び出し形式
setSize(width, height)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 |
---|---|---|
width | キーパッドの幅を文字単位で指定 | 省略できません |
height | キーパッドの高さを文字単位で指定 | 省略できません |
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu(); // インスタンスの作成 dspemu.view.keypad.setStyle("float"); // キーパッドのスタイルをfloatに指定 dspemu.view.keypad.setSize(80, 2); // キーパッドのサイズを幅80文字で高さ2文字分に設定
キーパッドの表示スタイルを設定
エミュレータのキーパッドを指定の表示スタイルに設定します。
●呼び出し形式
setStyle(style)
●パラメータ
パラメータ | 説明 | 省略時の初期値 | |
---|---|---|---|
style | "none" | 非表示に設定 | 省略できません |
"fixed" | エミュレータ画面の下端に固定表示(初期値) | ||
"fixed-left" | エミュレータ画面の左端に固定表示 | ||
"fixed-right" | エミュレータ画面の右端に固定表示 | ||
"fixed-top" | エミュレータ画面の上端に固定表示 | ||
"fixed-bottom" | エミュレータ画面の下端に固定表示(fixedと同じ) | ||
"float" | エミュレータ画面上を移動可能なキーパッドを表示(初期表示位置は下端) | ||
"float-portrait" | エミュレータ画面上を移動可能なキーパッドを表示(初期表示位置は右端) |
●リターン値
関数の呼び出しに成功するとtrueを返します。エラーが発生した場合はfalseを返します。
●JavaScriptを用いて記述した例
var dspemu = new WsmgrDspemu(); // インスタンスの作成 dspemu.view.keypad.setStyle("fixed-right"); // 右端にキーパッドを表示