1)操作履歴として記録されるデータ
ホスト画面の受信データ、ホストへの送信データが操作履歴として記録されます。ホストへの送信データとしては、入力操作、アテンションキー操作、およびローカルコピー操作などが記録されます。ファイル転送の実行履歴も記録されますが、転送データの内容は記録されません。
2)保存される操作履歴
保存される操作履歴について説明します。
操作履歴ファイル名:
操作履歴ファイルは「HAYYMMDD.nnn」の形式で保存されます。
HA:ユーザ操作履歴のデータを表す固定文字
YYMMDD:履歴データファイル作成の年月日
nnn~nnnn:001~FFFF(16進数)の番号
操作履歴ファイルの作成単位とファイルサイズ:
1ファイルのサイズは最大10MBです。1日の最初に作成されるファイル名の拡張子は001となります。
例)2015年12月10日の最初に作成されたファイル
ファイル名:「HA151210.001」
1日分の操作履歴として保存されるデータ量が10MBを超える場合、拡張子をインクリメントし新たにファイルが作成されます。FFFFを超えた場合は001より順番に上書きされます。なお、管理ツールやユーザ操作履歴ビューアの使用時は日付単位で処理を行います。ツールの利用者はファイルの個数を意識する必要はありません。
1つの履歴ファイルのサイズは次の計算式で見積ることができます。
ファイルサイズ = 2,500バイト × 履歴画面数
(例)
200人で一日一人あたり平均100画面分のホスト画面を操作した場合、一日に必要なディスクサイズは約48MB必要です。
1ファイルあたりのサイズ = 2,500バイト × 100 画面 = 250,000バイト
1日あたりの合計サイズ = 250,000バイト × 200ファイル = 約48Mバイト
操作履歴ファイルの保存場所:
WSMGR for Webサーバ上の以下のフォルダにバイナリ形式のファイルが保存されます。
<WSMGR for Webインストールフォルダ>\config\log\userlog
操作履歴ファイルの削除タイミング:
保存された操作履歴は、管理ツールで指定した日付、サイズ、またはディスク容量の空き状態によりファイル単位に日付の古い順で削除されます。
注意
システムの日付や時刻を手動で変更する場合は、必ず保存されている操作履歴を別フォルダへ移動した後に行ってください。操作履歴は操作順に記録しているため、移動せずに変更した場合、記録済みの操作履歴の上書きや管理情報の不整合が発生することがあります。
なお、V7.2L50より操作履歴ファイルの保存場所はWSMGR for Webインストールフォルダ内のconfig\log\userlogに変更になりました。
3)操作履歴の確認方法
管理者は専用ツール「ユーザ操作履歴ビューア」を使用して、操作履歴の確認や任意の操作履歴をファイルに出力することができます。ユーザ操作履歴ビューアはコマンドラインから使用することもできます。詳細は後述の「16.3 ユーザ操作履歴ビューアの使用方法」を参照してください。
注意
記録された操作履歴の量により、ユーザ操作履歴ビューアの実行が遅くなる場合があります。