■機能説明
Oracle VM Server for SPARCのドメイン名とAgentのシステム名の紐づけ定義をManagerに格納します。
注意
本コマンドは複数同時に実行しないでください。
ポイント
本コマンドにより保存した紐づけ定義は、sqcPDBexport(構成情報移行コマンド)の出力対象となります。
Oracle VM Server for SPARCで管理されている全ドメインについて定義してください。
本コマンドを複数回実行した場合は、最後の実行時に指定した紐づけ定義ファイルの情報が有効となります。
■実行に必要な権限
Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。
■実行環境
運用管理クライアントで実行可能です。
■記述形式
<インストールディレクトリ>\bin\sqcSetOVMconfig.bat -f <config_path> |
<インストールディレクトリ>\bin\sqcSetOVMconfig.bat -v |
■オプション
Oracle VM Server for SPARCのドメイン名とAgentのシステム名の紐づけ定義ファイルのフルパスを指定します。
他のオプションとは併用できません。
本ファイルはCSV形式で作成します。Oracle VM Server for SPARCのドメインに紐づくAgentごとに1行ずつ定義します。
制御ドメイン(2カラム目のドメイン名が「primary」)の場合は4カラム目以降、その他のドメインの場合は3カラム目以降の定義は、無効となります。
定義ファイル内に空行は入れないでください。
なお、文字コードや改行コードについて意識する必要はありません。
カラム位置 | 説明 | 定義例 |
---|---|---|
1 | Agentの識別名を設定してください。 識別名は、sqcSetPolicy(ポリシー適用コマンド)で表示される名前です。 本カラムは、省略できません。 | Agent1 |
2 | Oracle VM Server for SPARC ドメイン名を設定してください。 ドメイン名は、「ldm ls-dom」コマンドで出力されるNAMEを設定してください。 本カラムは、省略できません。 | domain1 |
3 | Oracle VM Server for SPARCノード名を設定してください(何かと設定を合わせる必要はありません。区別可能な名前を設定してください)。 指定されたノード名は、OVM for SPARC リソース使用状況(全体)で表示されるノード名として使用されます。 ドメイン名が「primary」の場合、省略できません。 ノード名には、以下の文字が使用できます。
64文字以内で設定してください。 ポイント Oracle VM Server for SPARCのドメイン名が「primary」の場合のみ有効です。 | node1 |
OVM1,primary,node1 OVM2,primary,node2 OVM3,primary,node3 Agent1,domain1 Agent2,domain2 Agent3,domain3 Agent4,domain4 Agent5,domain5 Agent6,domain6 Agent7,domain7 |
Managerに保存された紐づけ定義を確認することができます。
本オプションで出力された情報は、「End.」行以降を削除することで、紐づけ定義ファイルとして使用することができます。
他のオプションとは併用できません。
■復帰値
0 : 正常終了
1 : 異常終了
■実行結果/出力形式
標準出力に対し、正常終了メッセージを出力します。
(Success):sqcSetOVMconfig |
C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin>sqcSetOVMconfig.bat -f "c:\work\ovmsparc.txt" (Success):sqcSetOVMconfig
C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin>sqcSetOVMconfig.bat -v OVM1,primary,node1 OVM2,primary,node2 OVM3,primary,node3 Agent1,domain1, Agent2,domain2, Agent3,domain3, Agent4,domain4, Agent5,domain5, Agent6,domain6, Agent7,domain7, End. (Success):sqcSetOVMconfig
標準エラー出力に対し、エラーメッセージを出力します。
(Error エラー番号):メッセージ |
エラーメッセージと対応するエラー番号、内容、対処方法は以下のとおりです。
エラー番号 | メッセージ | 内容 | 対処の方法 |
---|---|---|---|
010 | Parameter error.(エラー詳細コード) | パラメーターの指定エラー | パラメーターを修正して、再実行してください。 |
020 | Server accsee error.(エラー詳細コード) | サーバ通信エラー | Managerの接続状態を確認して再実行してください。 |
030 | Definition file error.(エラー詳細コード) | 紐づけ定義ファイルの読み込みエラー | 紐づけ定義ファイルの内容を確認して再実行してください。 |
100 | System error. (エラー詳細コード) | その他エラー | 保守情報を収集し、技術員に連絡してください。 |
C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin>sqcSetOVMconfig.bat -f "c:\work\ovmsparc.txt" "c:/work/ovmsparc.txt" is not found. (Error):Definition file error.(11), 010
C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin>sqcSetOVMconfig.bat -f "c:\work\ovmsparc.txt" Cannot connect to the Manager. (Error):Server access error.(20), 020
C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin>sqcSetOVMconfig.bat -f "c:\work\ovmsparc.txt" Please specify agent_name or domain_name. line:4 (Error):Definition file error.(30), 030
■使用例
紐づけ定義をManagerに格納する場合
紐づけ定義ファイルパス:C:\ovmconfig.txt
C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin>sqcSetOVMconfig.bat -f "C:\ovmconfig.txt"
Managerに格納された紐づけ定義を確認する場合
C:\Program Files\SystemwalkerSQC-C\bin>sqcSetOVMconfig.bat -v
■補足事項
Agentを追加する場合は、前回の紐づけ定義ファイルに対象のAgentを追加し、本コマンドを実行してください。
Agentを削除する場合は、前回の紐づけ定義ファイルから対象のAgentを削除し、本コマンドを実施してください。
本コマンドの実行とコンソール定義の登録の順序は問いません。
コンソールの分析/プランニングおよび定期レポート作成までに、本コマンドでの紐づけ定義格納と、コンソール定義へのAgent登録を行ってください。