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Systemwalker Service Quality CoordinatorV15.2.3 導入手引書
FUJITSU Software

Enterprise EditionA.3 Managerの二階層運用セットアップコマンド

Enterprise Managerでシステム全体の一元管理を行うためには、Managerをインストール後、各ManagerにてManagerの二階層運用セットアップコマンドを実行する必要があります。

以下、Managerの二階層運用セットアップコマンドsqcEmSetupの仕様について説明します。

二階層運用を解除する場合など詳細については、リファレンスマニュアル「sqcEmSetup(Managerの二階層運用セットアップコマンド)」を参照してください。


■実行に必要な権限

【Windows版】

Administratorsグループに所属するユーザー権限が必要です。

【UNIX版】

システム管理者(スーパーユーザー)権限が必要です。


■本手順を行う前に

Managerの常駐プロセスが起動している場合は、「付録B 常駐プロセス、起動と停止」を参照して、サービス/デーモンを停止してください。また、常駐プロセスが停止しているか確認してください。


■記述形式

Windows版】

<インストールディレクトリ>\bin\sqcEmSetup.exe -h <host name> [-s on|off] [-m on|off]

<インストールディレクトリ>\bin\sqcEmSetup.exe -u

<インストールディレクトリ>\bin\sqcEmSetup.exe -d

UNIX版】

/opt/FJSVssqc/bin/sqcEmSetup.sh -h <host name> [-s on|off] [-m on|off]

/opt/FJSVssqc/bin/sqcEmSetup.sh -u

/opt/FJSVssqc/bin/sqcEmSetup.sh -d


オプション

-h <host name>

Enterprise Managerのホスト名またはIPアドレスを指定します。本オプションは、-u および -dオプションと同時に指定することはできません。

-s on|off

-hオプションを指定した場合に、サマリデータをManagerに格納するかどうかを指定します。

  • on :サマリデータをManagerに格納します。

  • off:サマリデータをManagerに格納しません。

本オプションを指定しない場合は、offが設定されたものとみなします。

-sオプションと-mオプションの組み合わせについては、-mオプションの下のポイントを参照してください。

-m on|off

-hオプションおよび-s onオプションを指定した場合に、サマリデータをEnterprise Managerに格納するかどうかを指定します。

  • on :サマリデータをEnterprise Managerに格納します。

  • off:サマリデータをEnterprise Managerには格納しません。
    ただし、Enterprise ManagerでAgentの機能を使用して自身の性能情報を収集する場合、-m offオプションを指定しても、自身のサマリデータはEnterprise Managerに格納されます。

本オプションを指定しない場合は、onが設定されたものとみなします。

-sオプションと-mオプションの組み合わせについては、以下のポイントを参照してください。

ポイント

-sおよび-mオプションの組み合わせ

(1) -s off

通常の運用形態です。

  • サマリデータをEnterprise Managerに格納します。各Managerには格納しません。

  • Enterprise Managerに接続した運用管理クライアントからシステム全体を一元管理します。

  • システム全体の状況を把握するためのサマリデータを素早く表示できます。

(2) -s on -m on

部門単位の管理を実施する場合の運用形態です。

  • サマリデータをEnterprise Managerおよび各Managerに格納します。

  • Enterprise Managerではシステム全体の管理を、Managerでは部門単位の管理を行うことができます。

  • システム全体の状況を把握するためのサマリデータを素早く表示できます。

(3) -s on -m off

部門単位の管理を実施する場合の運用形態です。

  • サマリデータを各Managerに格納します。Enterprise Managerには格納しません。

  • Enterprise Managerではシステム全体の管理を、Managerでは部門単位の管理を行うことができます。

  • Enterprise Managerで管理するManagerの台数を増やすことができます。

  • Enterprise Managerに接続した運用管理クライアントでサマリデータを表示する場合は、各Managerに格納されているサマリデータを取得して表示します。

-u

Managerの二階層運用の解除を行います。本オプションは、-h および -dオプションと同時に指定することはできません。

-d

現在設定されているEnterprise Managerを表示します。本オプションは、-h および -uオプションと同時に指定することはできません。


使用例

Managerの二階層運用環境をセットアップする場合は、以下のように実行します。

【Windows版】

C:\>cd C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC\bin

C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC\bin>sqcEmSetup.exe -h hostname

Command Succeeded.

C:\Program Files\Fujitsu\SystemwalkerSQC\bin>

UNIX版】

# cd /opt/FJSVssqc/bin/

# ./sqcEmSetup.sh -h hostname

Command Succeeded.

#