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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

16.2.6 Webアプリケーションについて

リクエストBODYの最大サイズについて

リクエストヘッダのContent-LengthがリクエストBODYの最大サイズの設定値よりも大きい場合、Java EE 7では、HTTPステータスコード400が返却されていました。Jakarta EE 8では、HTTPステータスコード413が返却されます。

リクエストBODYの最大サイズについての詳細は、「8.8.3 ネットワーク設定の定義項目」を参照してください。

ServletContext/ServletRequestの属性について

ServletContext/ServletRequestの属性について、予約されている属性名が異なります。

Java EE 7では、以下のプレフィックスで始まる属性が予約されていました。

Jakarta EE 8では、以下のプレフィックスで始まる属性が予約されています。

ServletContext/ServletRequestの属性についての詳細は、「1.4.3 Webアプリケーションの注意事項」を参照してください。

jspcコマンドのオプションについて

jspcコマンドの-compilerSourceVM/-compilerTargetVMオプションについて、Java EE 7とJakarta EE 8で以下のようにデフォルト値(省略値)が異なります。

オプション名

Java EE 7デフォルト値(省略値)

Jakarta EE 8デフォルト値(省略値)

-compilerSourceVM

1.6

1.8

-compilerTargetVM

1.6

1.8

詳細は「10.10 jspc」を参照してください。

JSPのコンパイル時に使用するJavaのバージョンについて

JSPのコンパイル時に使用するJavaのバージョンについて定義する、glassfish-web.xmlのjsp-configタグに設定するcompilerSourceVM/compilerTargetVMについて、Java EE 7とJakarta EE 8で以下のようにデフォルト値(省略値)が異なります。

プロパティ名

Java EE 7デフォルト値(省略値)

Jakarta EE 8デフォルト値(省略値)

compilerSourceVM

1.6

1.8

compilerTargetVM

1.6

1.8

詳細は「3.2.1.7 GlassFish Serverのdeployment descriptorのタグの説明」の「jsp-config」を参照してください。

Webアプリケーションのdeployment descriptorに不正なエンコードを指定した場合の動作について

glassfish-web.xmlのparameter-encoding、またはweb.xml(Servlet4.0以降)のrequest-character-encodingに、Javaでサポートされていない不正なエンコードを指定した場合に、Java EE 7では、リクエストは省略値(ISO-8859-1)で処理されていました。

Jakarta EE 8では、リクエストは処理されず、Content-Length: 0 のステータスコード200(白紙のページ)が返却されます。

詳細は「12.4 Webアプリケーションの開発・運用時の異常」を参照してください。

セキュリティロールマッピングについて

ロールベースのアクセス制限を設定したアプリケーションを利用する際、GlassFish Serverのdeployment descriptor(glassfish-application.xml、glassfish-web.xml、glassfish-ejb-jar.xml)のsecurity-role-mappingタグを定義しない場合に、Java EE 7では、デフォルトロールマッピングが無効のため、GlassFish Serverのdeployment descriptorのsecurity-role-mappingタグを定義していないリソースに対するリクエストは受け付けませんでした。

Jakarta EE 8では、デフォルトロールマッピングが有効になり、デフォルトのロール(グループと同名のロール)にアクセス許可のあるリソースに対するリクエストを受け付けます。

GlassFish Serverのdeployment descriptorのsecurity-role-mappingタグについては、「3.2.1.7 GlassFish Serverのdeployment descriptorのタグの説明」を参照してください。

HTTPレスポンスのデータ形式とヘッダについて

HTTP/1.1を使用してHTTPレスポンスにデータを書き込んだときに、HTTPレスポンスの形式がチャンク化されるかどうかは、Webコンテナのバージョンによって異なります。

HTTPクライアントを設計する場合は、送信データがチャンク化されることを想定した設計にしてください。

リクエストURIの解析に使用するエンコーディングについて

リクエストURIの解析に使用するエンコーディングの設定値に不正な値を指定した場合に、Webアプリケーションへのアクセスに失敗する場合があります。

詳細は「12.4 Webアプリケーションの開発・運用時の異常」を参照してください。