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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

15.2.9 Webサーバーコネクタについて

Webサーバーコネクタ(Interstage HTTP Server 2.2用)とWebサーバーコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)は資源が異なるため、バックアップ・リストア機能による資源の移行はできません。そのため、新たにWebサーバー連携設定を行う必要があります。

Webコンテナへの最大接続数について

Jakarta EE 8ではWebコンテナへの最大接続数の使用はサポートしていません。そのため、Webサーバーコネクタの動作設定時にインスタンスへの最大接続数が制限できなくなります。代替手段としてWebコンテナの同時処理数および接続数をチューニングすることで対応してください。Webコンテナの処理可能な上限を超過した場合に新規リクエストを受け付けると、クライアントにHTTPステータスコード502を返却します。

設定内容の詳細は、「6.4 Webコンテナのチューニング」を参照してください。

また、Webコンテナへの最大接続数がサポートされなくなったことに伴い、Java EE 6とJakarta EE 8で以下の差異があります。

  • asadmin update-web-server-connector-configサブコマンド
    Jakarta EE 8では--maxprocessorsオプションが指定できなくなります。

  • asadmin show-web-server-connector-configサブコマンド
    maxprocessorsの値が表示されなくなります。

ServletRequest#getLocalAddr()、ServletRequest#getLocalName()、ServletRequest#getLocalPort()について

Webサーバーコネクタ経由でリクエストを送信する場合のAPIの戻り値が異なります。Webサーバーが動作する環境の情報を取得する場合は、ServletRequest#getServerName()、ServletRequest#getServerPort()を使用してください。

API名

Java EE 6

Jakarta EE 8

ServletRequest#getLocalAddr()

Webサーバーが動作する環境のIPアドレス

Webコンテナが動作する環境のIPアドレス

ServletRequest#getLocalName()

Webサーバーが動作する環境のホスト名

Webコンテナが動作する環境のIPアドレスまたはホスト名

ServletRequest#getLocalPort()

リクエストを受け付けたWebサーバーのポート番号

リクエストを受け付けたHTTPリスナーのポート番号

ローカルホストにおけるDNS逆引きの有効化について

Webサーバー連携する場合の動作が異なります。

  • Java EE 6ではローカルホストにおけるDNS逆引きの有効化の値に関わらず、ServletRequest#getLocalName()はWebサーバーのホスト名を返却します。

  • Jakarta EE 8ではローカルホストにおけるDNS逆引きの有効化の値によって、ServletRequest#getLocalName()実行時にWebコンテナのホスト名の解決を行うか制御します。


Webサーバーを経由する場合の詳細については、「4.7 Webサーバーを経由する場合の運用準備」を参照してください。