J2EE機能の「J2EEモニタロギング」と、Jakarta EE 8機能の「モニタロギング」の移行時のポイントを説明します。
開始/停止を実行するタイミングについて
J2EEモニタロギングでは、クラスタが起動状態でも停止状態でもJ2EEモニタロギング機能の開始や停止ができましたが、Jakarta EE 8のモニタロギング機能では、停止状態のみ開始/停止を実行可能になりました。
採取項目について
モニタロギングでは以下の情報を採取します。J2EEとJakarta EE 8で採取対象名が同じでも、採取する性能情報は変更があります。Jakarta EE 8で採取する性能情報の詳細については、「6.17.3 性能情報の分析」を参照してください。
J2EE機能 | Jakarta EE 8機能 | 備考 |
---|---|---|
JavaVM情報 | JavaVM情報 | 採取情報に変更があります。 |
データソース情報 | JDBC接続プール情報 | 採取情報に変更があります。 |
トランザクション情報 | トランザクション情報 | 採取情報に変更があります。 |
Servletコンテナ情報 | Webコンテナのスレッドプール情報 | 採取情報に変更があります。 |
EJBコンテナ情報 | EJBコンテナのスレッドプール情報 | 採取情報に変更があります。 |
- | HTTP接続キュー情報 | |
- | HTTPリスナー情報 | |
- | IIOPコネクション情報 | |
- | JMS/コネクタ接続プール情報 | |
- | Stateless Session Bean情報 | |
- | Stateful Session Bean情報 | |
- | Message Driven Bean情報 |
採取を開始するタイミング
J2EEでは監視対象のGlassFish Serverクラスターが起動中でも性能情報の採取を開始したり停止したりすることが可能でしたが、Jakarta EE 8では監視対象のGlassFish Serverクラスターが停止した状態でのみ性能情報の採取の有効、無効を変更できます。