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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

13.2.9 Webサーバーコネクタについて

Webサーバーコネクタ(Interstage HTTP Server用)とWebサーバーコネクタ(Interstage HTTP Server 2.4用)は運用資産が異なるため、バックアップ・リストア機能による運用資産の移行はできません。そのため、新たにWebサーバー連携設定を行う必要があります。

Webサーバー連携方法は、J2EE機能とJakarta EE 8機能で以下の違いがあります。

WebサーバーGlassFish Serverクラスターを同じマシンで運用する場合
  • J2EE機能

    • isj2eeadminコマンド、またはInterstage管理コンソールで操作

  • Jakarta EE 8機能

    • asadminコマンド、またはGlassFish Server管理コンソールで操作

WebサーバーGlassFish Serverクラスターを別のマシンで運用する場合
  • J2EE機能

    • isj2eeadminコマンド、またはInterstage管理コンソールで操作

    • 事前にInterstage管理コンソールの[システム] > [環境設定]タブ > [Servletサービス詳細設定] > [Webサーバーとワークユニットを同一のマシンで運用する]で[運用しない]を選択しておく

  • Jakarta EE 8機能

    • wscadminコマンドで操作

    • [Webサーバーとワークユニットを同一のマシンで運用する]に対応する設定は不要

Webコンテナへの最大接続数について

Jakarta EE 8ではWebコンテナへの最大接続数の使用はサポートしていません。そのため、Webサーバーコネクタの動作設定時にインスタンスへの最大接続数が制限できなくなります。代替手段としてWebコンテナの同時処理数および接続数をチューニングすることで対応してください。Webコンテナの処理可能な上限を超過した場合に新規リクエストを受け付けると、クライアントにHTTPステータスコード502を返却します。
設定内容の詳細は、「6.4 Webコンテナのチューニング」を参照してください。

ServletRequest#getLocalAddr()、ServletRequest#getLocalName()、ServletRequest#getLocalPort()について

Webサーバーコネクタ経由でリクエストを送信する場合のAPIの戻り値が異なります。Webサーバーが動作する環境の情報を取得する場合は、ServletRequest#getServerName()、ServletRequest#getServerPort()を使用してください。

API名

J2EE

Jakarta EE 8

ServletRequest#getLocalAddr()

Webサーバーが動作する環境のIPアドレス

Webコンテナが動作する環境のIPアドレス

ServletRequest#getLocalName()

Webサーバーが動作する環境のホスト名

Webコンテナが動作する環境のIPアドレスまたはホスト名

ServletRequest#getLocalPort()

リクエストを受け付けたWebサーバーのポート番号

リクエストを受け付けたHTTPリスナーのポート番号

ローカルホストにおけるDNS逆引きの有効化について

Webサーバー連携する場合の動作が異なります。

  • J2EEではローカルホストにおけるDNS逆引きの有効化の値に関わらず、ServletRequest#getLocalName()はWebサーバーのホスト名を返却します。

  • Jakarta EE 8ではローカルホストにおけるDNS逆引きの有効化の値によって、ServletRequest#getLocalName()実行時にWebコンテナのホスト名の解決を行うか制御します。


Webサーバーを経由する場合の詳細については、「4.7 Webサーバーを経由する場合の運用準備」を参照してください。