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Interstage Application Server V13.0.0 GlassFish 設計・構築・運用ガイド
FUJITSU Software

5.9.1 ユーザーとグループ

JMSは、メッセージブローカとの接続に必要なユーザーとグループを管理する機能を提供します。
ユーザーがメッセージブローカと接続する時(例えば、アプリケーションからの接続時やコマンド実行時など)、メッセージブローカは、提供されたユーザー名とパスワードを調べて認証します。

ユーザーは、以下の3つのいずれかのグループに所属します。


adminグループ

メッセージブローカの管理者です。本グループに割り当てられたユーザーは、デフォルトでメッセージブローカの設定/管理を行うことができます。管理者は、adminグループに複数のユーザーを割り当てることができます。

userグループ(デフォルト)

通常のJMS利用者です。デフォルトでは、以下を実施することができます。

  • すべての物理格納先へのメッセージ送信/受信

  • すべての物理格納先に対するコンシューマ/プロデューサ/キューブラウザの作成

anonymousグループ

メッセージブローカに認識されているユーザー名を使用しないクライアント用です。クライアントアプリケーションが実際に使用するユーザー名を認識していないなどの理由がある場合に使用します。


単層型ファイルリポジトリー

単層型ファイルリポジトリーは、メッセージブローカごとに作成されるファイル上でユーザーを管理します。

単層型ファイルリポジトリーのグループ名の変更/削除、新しいグループの作成を行うことはできませんが、グループに所属するユーザーがどの操作を実行可能であるかを定義できます。詳細については、「5.9.2 アクセス制御プロパティファイル」を参照してください。

単層型ファイルリポジトリーは、デフォルトで以下の2つのユーザーを保持しています。

ユーザー名

パスワード

グループ

アクティブ状態

admin

admin

admin

アクティブ

guest

guest

anonymous

アクティブ


新たにユーザーを作成する場合、およびユーザーを管理する場合は、imqusermgrコマンドを使用してください。なお、imqusermgrコマンドは、以下の手順で実施してください。

  1. GlassFish Serverクラスターを停止します。

  2. DASを停止します。

  3. メッセージブローカを停止します。

  4. imqusermgrコマンドを実施します。

  5. メッセージブローカを起動します。

  6. DASを起動します。

  7. GlassFish Serverクラスターを起動します。

注意

  • デフォルトで保持されているadminユーザーのパスワードは、セキュリティの観点から、メッセージブローカ作成後、直ちに変更してください。

  • 一度作成されたユーザーが所属するグループは、変更できません。ユーザーが所属するグループを変更するには、一度ユーザーを削除してから、再度変更したいグループに所属するようユーザーを作成してください。